2014年3月24日月曜日

第22回日本乳癌学会学術総会 演題採択結果

今年の7/10-12に大阪で日本乳癌学会学術総会が行なわれます。昨年末に応募した演題の採用通知が先日届きました。症例報告だったので今回はもしかしたらと思いましたがなんとか採択されたようです。G先生、N先生の演題も採択されたので3人で発表してきます。

乳癌学会学術総会には乳腺外科医になることを決意してからは、家庭の事情で演題を出さなかった1回以外は毎回発表しています。どのようなことを発表するかは毎年悩むところですが、私は日常診療の中で感じたことや珍しいと思った症例をピックアップしておいたり、手術患者台帳の入力やカルテの予後調査をしているときに興味深いと感じたことをメモしておいています。その中から学会で発表する価値がありそうなことを選んで発表しています。

最近では、FEC100療法やTC療法で以前報告されていた率に比べてあまりに発熱性好中球減少症(FN)が多いことと、長時間作用型のG-CSF(白血球を増加させる注射薬)(ペグフィルグラスチム 協和発酵キリン)が年内くらいに発売になりそうだということもあって、将来的な1次予防投与の是非を判断するために当院のデータをまとめてみることにしました。

今のところFEC100が約50例、TCが10例ほどの解析ですがなかなか興味深いデータが出ています。やはり、両者ともFNの率は1次予防が推奨される20%を大きく越えていました。一日も早くペグフィルグラスチムが国内でも使用できるようになることを期待しています。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。hidechin先生。
    大阪での学術総会、頑張られてください。応援しております。
    私は、大阪在住の35歳です。
    来月、非浸潤癌で全摘、一次再建を行う予定です。乳癌の疑いが出てからhidechin先生のブログを読み漁ってました。とても勉強になりました。そして、病気に対し向き合うこと、戦おうと決心できました。
    hidechin先生の患者様に対するお気持ちがとても伝わり先生に手術してほしいとも思ったくらいです。
    このブログを読ませていただき、先生にはとても感謝しております。ありがとうございます。このようなひとりごとwコメントしてしまい申し訳ございません。
    先生に一言お礼を申し上げたく、大阪での学会が目に入ったものですから思わず書き込んでしまいましたこと、お許しくださいませ。これからの先生のご活躍心からお祈り申し上げます。ブログもこれからも参考にさせて頂きたいと思います。

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  2. >ミナミさん
    はじめまして。
    私のブログが少しでもミナミさんのお力になれたならとてもうれしいです。
    乳がんと診断されてショックだったと思いますが、術前診断は幸い非浸潤がんとのことで良かったですね。手術が無事終了し、術後の病理結果も非浸潤がんであることをお祈りしています。
    それではお大事に!

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