かねてからマンモグラフィ検診にファンを無料招待したり、ピンクのリストバンドをつけて試合に出るなど、ピンクリボン運動に協力してくださっていた日本ハムファイターズの田中賢介選手ですが、来月の7日、午後6時から道新ホールでチャリティトークショーを開催すると今朝の北海道新聞に出ていました。
主催は北海道がん対策啓発委員会(事務局・北海道新聞社)で、ピンクリボン運動の啓発目的で行なわれます。
主な内容:①今シーズンを振り返る ②田中賢介選手のバットやグラブ、チームメートが提供した品物のオークションなど。
入場は無料です。オークションの収益金はピンクリボン運動のPR活動に充てるそうです。
招待券の希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒060-0002 札幌市中央区北2西2 札幌ウイングビル5階 オールプロデュース内「田中賢介トークショー」係へ送ってください。応募は1人1通のみです。26日必着。定員500人。抽選の上、当選者に招待券を郵送するとのことです。
やはり芸能人やプロ選手がこのような社会福祉活動を行なってくれるというのは影響が大きいです。これからもこのような社会的影響力の大きい方々に協力していただきながら、ピンクリボンの輪を拡げていきたいものです。
(鳩山総理夫人にTVで呼びかけてもらったりするのも良いかもしれませんね!)
乳癌が心配だけど、どこに受診したらいいかわからない、乳癌になってしまって不安…、再発したからもうだめかもしれない…。そんな不安や悩みに少しでもお役に立てればと思って始めてみました。 (*投稿内容と無関係なコメント、病状のご相談はご遠慮願います*)
2009年11月12日木曜日
2009年11月10日火曜日
再発に対する外科治療は無意味?
一般的に乳癌が再発した場合に外科的切除が推奨されるケースはほとんどありません。
現在、乳癌の再発治療は、Hortobagyiのアルゴリズムにのっとって行なうことが基本になっています。このアルゴリズムは、簡単に言うと、ホルモンレセプター陰性の場合には抗癌剤、ホルモンレセプター陽性の場合には、生命の危機的状況がある場合には抗癌剤、危機的状況ではない場合には、ホルモン療法(無効になっても2次、3次のホルモン療法)という考え方です。
以前は肺転移や肝転移、鎖骨上や胸骨傍リンパ節再発などに対して外科的治療が積極的に行なわれていました。しかし、成績が思わしくないため、世界的にこれらの治療を積極的に行なうケースは稀になりました。現在、許容されているのは、脳転移(単発もしくはごく少数の場合で一定の条件を満たした場合)、単発性の肺腫瘤で肺転移か原発性肺癌か鑑別できない場合、診断目的の局所再発の切除、放射線や抗癌剤などに抵抗性のリンパ節再発や局所再発(局所コントロール目的)などです。
しかし、今でも症例を選んで(一つの臓器の転移で比較的侵襲が少なく切除可能な場合)手術を行なっている施設もあります。やはり外科的切除を行なった上で全身療法を行なう方が治癒(長期生存)を目指せるという考え方からです。しかし、学会でもときどき腫瘍内科医の激しい反論を浴びます。再発に手術などとんでもない!ということだそうです。
今回はこの論争に加わるつもりはありません。しかし、私たちもいろいろな理由で転移巣の切除を行なうこともあります。
こんな患者さんを経験したことがあります。
その患者さんは、乳癌で乳房切除術を行なった2年後に胸骨傍リンパ節に再発しました。原発巣はホルモンレセプター陽性だったためアロマターゼ阻害剤を投与していましたが、その内服中の再発でした。自覚症状はありませんでした。
Hortobagyiのアルゴリズムと腫瘍内科医の考え方からすると、まずホルモン剤の変更で経過をみる、ということになります。しかし、私は外科的切除を選択しました。理由は術後のホルモン療法が全く効いていなかったことと、増殖スピードが速かったこと、原発巣のホルモンレセプター陽性率が低かったことなどです。
切除したリンパ節の病理結果は、ホルモンレセプター陰性となっていました。
つまり、ホルモン療法を続けていても効くはずはなかったのです。これは切除して病理検索しなければわからなかったはずです。術後は抗癌剤を投与し、さらに局所に放射線治療を追加して経過観察中です。
このようなケースが存在することを考えると、Hortobagyiのアルゴリズムを盲目的に信じて効果がないのにホルモン療法を変更投与し続けるのはどうかと思ってしまいます。今回のケースのように、ホルモンレセプターの陰性化が起きている可能性も考えるべきですし、確認するための外科的切除も考慮しても良いのではないかと思います。特に原発巣のホルモンレセプター陽性率が低かった場合や最初のホルモン療法にまったく無効だったケースには何らかの病理学的な検索を行なうか、化学療法への変更を考えるべきだと思います。
ガイドラインやアルゴリズム、エビデンス、これらは盲目的に従うべきものではなく、最前の治療方針を導くための重要な参考書です。原則的には守るべきものですが、法律ではないと私は思っています。
(ただし、標準的な治療をせずに、民間療法だけ行なうことを推奨するのとはまったく意味合いが異なります。)
現在、乳癌の再発治療は、Hortobagyiのアルゴリズムにのっとって行なうことが基本になっています。このアルゴリズムは、簡単に言うと、ホルモンレセプター陰性の場合には抗癌剤、ホルモンレセプター陽性の場合には、生命の危機的状況がある場合には抗癌剤、危機的状況ではない場合には、ホルモン療法(無効になっても2次、3次のホルモン療法)という考え方です。
以前は肺転移や肝転移、鎖骨上や胸骨傍リンパ節再発などに対して外科的治療が積極的に行なわれていました。しかし、成績が思わしくないため、世界的にこれらの治療を積極的に行なうケースは稀になりました。現在、許容されているのは、脳転移(単発もしくはごく少数の場合で一定の条件を満たした場合)、単発性の肺腫瘤で肺転移か原発性肺癌か鑑別できない場合、診断目的の局所再発の切除、放射線や抗癌剤などに抵抗性のリンパ節再発や局所再発(局所コントロール目的)などです。
しかし、今でも症例を選んで(一つの臓器の転移で比較的侵襲が少なく切除可能な場合)手術を行なっている施設もあります。やはり外科的切除を行なった上で全身療法を行なう方が治癒(長期生存)を目指せるという考え方からです。しかし、学会でもときどき腫瘍内科医の激しい反論を浴びます。再発に手術などとんでもない!ということだそうです。
今回はこの論争に加わるつもりはありません。しかし、私たちもいろいろな理由で転移巣の切除を行なうこともあります。
こんな患者さんを経験したことがあります。
その患者さんは、乳癌で乳房切除術を行なった2年後に胸骨傍リンパ節に再発しました。原発巣はホルモンレセプター陽性だったためアロマターゼ阻害剤を投与していましたが、その内服中の再発でした。自覚症状はありませんでした。
Hortobagyiのアルゴリズムと腫瘍内科医の考え方からすると、まずホルモン剤の変更で経過をみる、ということになります。しかし、私は外科的切除を選択しました。理由は術後のホルモン療法が全く効いていなかったことと、増殖スピードが速かったこと、原発巣のホルモンレセプター陽性率が低かったことなどです。
切除したリンパ節の病理結果は、ホルモンレセプター陰性となっていました。
つまり、ホルモン療法を続けていても効くはずはなかったのです。これは切除して病理検索しなければわからなかったはずです。術後は抗癌剤を投与し、さらに局所に放射線治療を追加して経過観察中です。
このようなケースが存在することを考えると、Hortobagyiのアルゴリズムを盲目的に信じて効果がないのにホルモン療法を変更投与し続けるのはどうかと思ってしまいます。今回のケースのように、ホルモンレセプターの陰性化が起きている可能性も考えるべきですし、確認するための外科的切除も考慮しても良いのではないかと思います。特に原発巣のホルモンレセプター陽性率が低かった場合や最初のホルモン療法にまったく無効だったケースには何らかの病理学的な検索を行なうか、化学療法への変更を考えるべきだと思います。
ガイドラインやアルゴリズム、エビデンス、これらは盲目的に従うべきものではなく、最前の治療方針を導くための重要な参考書です。原則的には守るべきものですが、法律ではないと私は思っています。
(ただし、標準的な治療をせずに、民間療法だけ行なうことを推奨するのとはまったく意味合いが異なります。)
2009年11月7日土曜日
検診受診率の話のつづき
昨日の公開シンポジウムの続きです。
乳がん検診を受けなきゃ、と思いながらなかなかきっかけがなくて受けない人が多いことが問題で、いかにこういう人たちの背中を押してあげるかが課題だと言うお話でした。
一方で、ネットを見ていると、いまだに”乳がん検診は無意味だ”という人たちが存在します。個人攻撃はしたくないので、こういう論調を広めようとしている人物のことには触れたくありませんが、受診が遅れて、悲しい結果になった患者さんたちをたくさん見ている私たちから見れば、早期発見が無意味だという考え方は容認できません。乳がん検診受診率が75%を超える欧米諸国で、乳癌死亡率が低下しているのはまぎれもない事実です。乳がん死亡率が減少しても全死亡率は変わらない、ということをその理論の根拠にしていますが、これは最終的な結論は出ていないはずです。また、1−2年に1度のマンモグラフィが生体に及ぼす影響も問題ないとされています。
とにかく、こういう説をまともに信じてしまっている人たちがけっこう存在していることに驚きます。いったん信じ込んでしまえば、私たちがいくら乳がん検診の効果を説いても考えを覆すのはかなり困難です。前にも書きましたが、一部マスコミ主導の乳がん検診キャンペーンが効果が証明されていない若年者にマンモグラフィを勧めるという誤った認識のもとで行なわれていることが、こういう乳がん検診罪悪論者の主張を助長させてしまうのではないかと危惧しています。
乳がん検診を受けるつもりがある人に対するアプローチだけではなく、このようなネットやマスコミの情報で乳がん検診に対する疑念を持っているために検診を受けたくないと思っている人たちに対する対策も必要だと思います。乳がん検診について正しい認識を広めること、このような誤った情報を垂れ流しにすることに対して、乳癌検診学会がきちんとデータを示して論破することが必要だと思います。
(なお、乳がん検診が不必要だと考えていて私のこのブログの内容に反論したい方は、ここではなく、診療ガイドラインを作成している日本乳癌学会、または乳癌検診学会にお問い合わせください。)
乳がん検診を受けなきゃ、と思いながらなかなかきっかけがなくて受けない人が多いことが問題で、いかにこういう人たちの背中を押してあげるかが課題だと言うお話でした。
一方で、ネットを見ていると、いまだに”乳がん検診は無意味だ”という人たちが存在します。個人攻撃はしたくないので、こういう論調を広めようとしている人物のことには触れたくありませんが、受診が遅れて、悲しい結果になった患者さんたちをたくさん見ている私たちから見れば、早期発見が無意味だという考え方は容認できません。乳がん検診受診率が75%を超える欧米諸国で、乳癌死亡率が低下しているのはまぎれもない事実です。乳がん死亡率が減少しても全死亡率は変わらない、ということをその理論の根拠にしていますが、これは最終的な結論は出ていないはずです。また、1−2年に1度のマンモグラフィが生体に及ぼす影響も問題ないとされています。
とにかく、こういう説をまともに信じてしまっている人たちがけっこう存在していることに驚きます。いったん信じ込んでしまえば、私たちがいくら乳がん検診の効果を説いても考えを覆すのはかなり困難です。前にも書きましたが、一部マスコミ主導の乳がん検診キャンペーンが効果が証明されていない若年者にマンモグラフィを勧めるという誤った認識のもとで行なわれていることが、こういう乳がん検診罪悪論者の主張を助長させてしまうのではないかと危惧しています。
乳がん検診を受けるつもりがある人に対するアプローチだけではなく、このようなネットやマスコミの情報で乳がん検診に対する疑念を持っているために検診を受けたくないと思っている人たちに対する対策も必要だと思います。乳がん検診について正しい認識を広めること、このような誤った情報を垂れ流しにすることに対して、乳癌検診学会がきちんとデータを示して論破することが必要だと思います。
(なお、乳がん検診が不必要だと考えていて私のこのブログの内容に反論したい方は、ここではなく、診療ガイドラインを作成している日本乳癌学会、または乳癌検診学会にお問い合わせください。)
第19回乳癌検診学会総会 2日目 乳がん検診受診率アップのために何をすべきか?
今日は午前、午後にうちの技師の発表があったので症例報告の口演を聞きに行きました。発表は二人とも無難に終了し、やっと肩の荷が下りました。
他には午前中にマンモグラフィのfilm readingという読影試験を受けて、ランチョンセミナーは友人のK先生の講演を聞きに行きました。
午後は、以前お世話になったN先生の特別講演を聞いてから、公開シンポジウム「札幌市民の声ー日本人女性は何故、乳癌検診を受けないのかー」を聞いてきました。
平成19年度の全国の乳がん検診受診率は14.2%、北海道は18.3%、札幌は17.9%です。一方、乳癌死亡率が低下してきている欧米の乳がん検診受診率は軒並み75%以上…。やはり乳癌死亡率を低下させるためには50%以上の受診率が必要です(ちなみにこれだけ明らかな早期発見の重要性のデータがあるにも関わらず、いまだに乳がん検診は意味がないとか、被爆で乳癌が増えるなどと言う人たちがいることが信じられません)。
11/3から行なわれていたピンクリボンウィークのイベントで調査したアンケート結果によると、乳がん検診を受けない理由の1位は自分は癌にならないと思っていること、2位は検診費用が高いこと、3位は検査が怖いことだったそうです。他には、時間がないとか恥ずかしいなどの意見がありました。一方で、ではこれらの課題がクリアされたとしたら、果たして本当に検診を受けるのだろうか?という疑問も出されました。結局、受けるか受けないかは、時間があるとかお金がかかるとかだけではなく、受診者の検診に対する意識の問題ではないだろうかという意見です。私も自分の周りの女性たちとの話からもその通りだと感じています。病院の職員も、これだけ乳癌患者さんを目の当たりにしていて、検診を受けなきゃだめだという自覚を持ちながらも、実際はなかなか受けていないのが現状です。
検診受診のきっかけになるためには、パネリストからも意見が出されましたが、例えば友人に誘われるとか、知人が乳癌になってしまって勧められたなどの周りからの後押しが必要だろうと思われます。アメリカのように生命保険会社が積極的に加入者に働きかけて検診を義務化するとか、低所得者には毎回全額補助を出して、積極的に誘うなどの努力も必要だと思われます。企業検診を行なっているところもありますので、国や自治体が企業に補助を出して、就労者全員に検診を義務化するのも良いでしょう。いずれにしても、受けた方がよいと思っている人たちの背中を押してあげる工夫が必要だと感じました。
学会終了後は、発表した技師さんたちの慰労会&反省会と今後の学術活動についての議論を交わしました。現状に満足していては進歩もないし、後輩も育ちません。自分が常に向上心を持って仕事に取り組んでいる姿を見せることが、後輩の育成につながり、ひいては病院のレベルの向上、そして何より患者さんに対してプラスになるということを確認し、これからも学術活動に積極的に取り組んで欲しいというようなお話をしました。これはいつも思っていることではありますが、昨日のK先生のご講演で思いを強くしたことです。人に言うからには自分も現状で満足してはいけない、とあらためて思いました。
他には午前中にマンモグラフィのfilm readingという読影試験を受けて、ランチョンセミナーは友人のK先生の講演を聞きに行きました。
午後は、以前お世話になったN先生の特別講演を聞いてから、公開シンポジウム「札幌市民の声ー日本人女性は何故、乳癌検診を受けないのかー」を聞いてきました。
平成19年度の全国の乳がん検診受診率は14.2%、北海道は18.3%、札幌は17.9%です。一方、乳癌死亡率が低下してきている欧米の乳がん検診受診率は軒並み75%以上…。やはり乳癌死亡率を低下させるためには50%以上の受診率が必要です(ちなみにこれだけ明らかな早期発見の重要性のデータがあるにも関わらず、いまだに乳がん検診は意味がないとか、被爆で乳癌が増えるなどと言う人たちがいることが信じられません)。
11/3から行なわれていたピンクリボンウィークのイベントで調査したアンケート結果によると、乳がん検診を受けない理由の1位は自分は癌にならないと思っていること、2位は検診費用が高いこと、3位は検査が怖いことだったそうです。他には、時間がないとか恥ずかしいなどの意見がありました。一方で、ではこれらの課題がクリアされたとしたら、果たして本当に検診を受けるのだろうか?という疑問も出されました。結局、受けるか受けないかは、時間があるとかお金がかかるとかだけではなく、受診者の検診に対する意識の問題ではないだろうかという意見です。私も自分の周りの女性たちとの話からもその通りだと感じています。病院の職員も、これだけ乳癌患者さんを目の当たりにしていて、検診を受けなきゃだめだという自覚を持ちながらも、実際はなかなか受けていないのが現状です。
検診受診のきっかけになるためには、パネリストからも意見が出されましたが、例えば友人に誘われるとか、知人が乳癌になってしまって勧められたなどの周りからの後押しが必要だろうと思われます。アメリカのように生命保険会社が積極的に加入者に働きかけて検診を義務化するとか、低所得者には毎回全額補助を出して、積極的に誘うなどの努力も必要だと思われます。企業検診を行なっているところもありますので、国や自治体が企業に補助を出して、就労者全員に検診を義務化するのも良いでしょう。いずれにしても、受けた方がよいと思っている人たちの背中を押してあげる工夫が必要だと感じました。
学会終了後は、発表した技師さんたちの慰労会&反省会と今後の学術活動についての議論を交わしました。現状に満足していては進歩もないし、後輩も育ちません。自分が常に向上心を持って仕事に取り組んでいる姿を見せることが、後輩の育成につながり、ひいては病院のレベルの向上、そして何より患者さんに対してプラスになるということを確認し、これからも学術活動に積極的に取り組んで欲しいというようなお話をしました。これはいつも思っていることではありますが、昨日のK先生のご講演で思いを強くしたことです。人に言うからには自分も現状で満足してはいけない、とあらためて思いました。
2009年11月5日木曜日
第19回乳癌検診学会総会 1日目 恩師の講演
今日から検診学会です。
午前中は知人の超音波検査関連の発表を聞いていました。
ランチョンセミナーは今ひとつの内容だったので省略…。
午後からは、恩師のK先生のご講演がありました。演題は、「乳腺外科医としてのランニングをほぼ終えて」という意味深なものでした。もしかしたらそろそろ現役を引退されるのかな…と思いながら聞いていました。
内容は、K先生が東大医学部に入学されて、学生紛争のまっただ中で卒業、インターンを過ごされてから、G病院で乳腺外科医を志すにいたるまでのお話が中心でした。ご自分が医療や医学、患者さん、生と死にどのように対峙して来られたか、どう考えながら医師として過ごして来られたか、など含蓄深いお話でした。
研修中に実際に目の当たりにしたK先生の患者さんに対する思いやりと、どんなに疲れていても手を抜かない診療姿勢は、このような様々な経験をして、患者さんや病気に対する深い思いを感じて来たからこそ長い間やり通せているのだと改めて感じました。また、乳癌に対する飽くなき探究心、上に立つ医師が後輩に見せるべき姿勢など、私にとってとても耳が痛いお話を聞くことができ、自分を振り返る良い機会にもなりました。
お話の中では、まだ正式に引退表明はされていません。お話ししているお姿を拝見する限りはまだまだ現役でご活躍できるのではないかと感じました。でも探究心豊富なK先生ですから、何か新たなものにチャレンジしようとなさっているのかもしれません。これからもどんな形でも良いので乳腺医療に関わりを持ち続けて私たちをご指導いただきたいと思っています。
明日も朝から学会に参加してきます。
午前中は知人の超音波検査関連の発表を聞いていました。
ランチョンセミナーは今ひとつの内容だったので省略…。
午後からは、恩師のK先生のご講演がありました。演題は、「乳腺外科医としてのランニングをほぼ終えて」という意味深なものでした。もしかしたらそろそろ現役を引退されるのかな…と思いながら聞いていました。
内容は、K先生が東大医学部に入学されて、学生紛争のまっただ中で卒業、インターンを過ごされてから、G病院で乳腺外科医を志すにいたるまでのお話が中心でした。ご自分が医療や医学、患者さん、生と死にどのように対峙して来られたか、どう考えながら医師として過ごして来られたか、など含蓄深いお話でした。
研修中に実際に目の当たりにしたK先生の患者さんに対する思いやりと、どんなに疲れていても手を抜かない診療姿勢は、このような様々な経験をして、患者さんや病気に対する深い思いを感じて来たからこそ長い間やり通せているのだと改めて感じました。また、乳癌に対する飽くなき探究心、上に立つ医師が後輩に見せるべき姿勢など、私にとってとても耳が痛いお話を聞くことができ、自分を振り返る良い機会にもなりました。
お話の中では、まだ正式に引退表明はされていません。お話ししているお姿を拝見する限りはまだまだ現役でご活躍できるのではないかと感じました。でも探究心豊富なK先生ですから、何か新たなものにチャレンジしようとなさっているのかもしれません。これからもどんな形でも良いので乳腺医療に関わりを持ち続けて私たちをご指導いただきたいと思っています。
明日も朝から学会に参加してきます。
2009年11月3日火曜日
第19回乳癌検診学会総会 in Sapporo
2009.11.5-11.6に札幌で乳癌検診学会総会が行なわれます。
今回は、乳癌の予防についての教育講演やシンポジウムがあるのが特徴です。尊敬するK先生の特別講演も楽しみです!
超音波検診についてのパネルディスカッションも聞きにいくつもりですが、まだ臨床試験中なので、昨年と大きく変わった話は期待できないかもしれません。マンモグラフィ検診については、もう出尽くした感があって、ここ数年あまり面白い話題はありません。
私のところの施設からは超音波技師が2題演題を出します。私は今回はお手伝いだけでした。仕上がり具合は微妙なので、なんとか無事に終わると良いのですが…。この学会には最近は毎年、技師さんたちが演題を出しています。自分たちの仕事を振り返ってこれからに生かすためにとても貴重な機会になっています。
なお今回の学会に関連して、2009.11.7に「自分と家族を守るために学んで知ろう乳癌の話」という市民公開講座があります。14:00-16:30、場所は共済ホール(札幌市中央区北4西1)6Fです。往復はがきでの申し込みが必要みたいですので当日の参加は難しいかもしれませんが、興味ある方は直接問い合わせてみてください(http://www.kyosaihall.jp/event/img/091107.pdf)。
今回は、乳癌の予防についての教育講演やシンポジウムがあるのが特徴です。尊敬するK先生の特別講演も楽しみです!
超音波検診についてのパネルディスカッションも聞きにいくつもりですが、まだ臨床試験中なので、昨年と大きく変わった話は期待できないかもしれません。マンモグラフィ検診については、もう出尽くした感があって、ここ数年あまり面白い話題はありません。
私のところの施設からは超音波技師が2題演題を出します。私は今回はお手伝いだけでした。仕上がり具合は微妙なので、なんとか無事に終わると良いのですが…。この学会には最近は毎年、技師さんたちが演題を出しています。自分たちの仕事を振り返ってこれからに生かすためにとても貴重な機会になっています。
なお今回の学会に関連して、2009.11.7に「自分と家族を守るために学んで知ろう乳癌の話」という市民公開講座があります。14:00-16:30、場所は共済ホール(札幌市中央区北4西1)6Fです。往復はがきでの申し込みが必要みたいですので当日の参加は難しいかもしれませんが、興味ある方は直接問い合わせてみてください(http://www.kyosaihall.jp/event/img/091107.pdf)。
2009年11月2日月曜日
看護学校の試験問題づくり
この前、乳癌についての講義をしたので、試験問題を作らなくてはなりません。
いつも過去に作成した試験問題を参考にして作るのですが、先日PCが完全に壊れてファイルが消えてしまったため、今回は一から作り直しです。
再試の問題を作るのも大変なので、基本的には赤点を取らないような問題を私はつくります。学生たちも(私の時代も同じでしたが…)過去問をゲットしていて、だいたいの傾向は把握しています。ですから、実際、再試になる学生はほとんどいません。
しかし…今回は私が過去問をなくしてしまったんです!!
全員に点数を取らせる問題づくりは実はなかなか難しいんです。易しいと思って作っても全然できない学生が必ず数人いるんです。そういう子は講義中に、”ここは必ず出す!”って言ってもとんちんかんな答えを書くんです!
う〜ん…。わかりやすくて役に立つ問題をこれから頑張って考えます!
いつも過去に作成した試験問題を参考にして作るのですが、先日PCが完全に壊れてファイルが消えてしまったため、今回は一から作り直しです。
再試の問題を作るのも大変なので、基本的には赤点を取らないような問題を私はつくります。学生たちも(私の時代も同じでしたが…)過去問をゲットしていて、だいたいの傾向は把握しています。ですから、実際、再試になる学生はほとんどいません。
しかし…今回は私が過去問をなくしてしまったんです!!
全員に点数を取らせる問題づくりは実はなかなか難しいんです。易しいと思って作っても全然できない学生が必ず数人いるんです。そういう子は講義中に、”ここは必ず出す!”って言ってもとんちんかんな答えを書くんです!
う〜ん…。わかりやすくて役に立つ問題をこれから頑張って考えます!
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