2012年4月8日日曜日

International Breast Cancer Conference(IBCC) in Kyoto



昨日京都でS社主催のInternational Breast Cancer Conference(IBCC) が行なわれました(写真)。
8:30千歳発の便で向かいましたが、羽田乗り継ぎだったのと京都市内の渋滞にはまってしまったため、13:00の開始時間には間に合わず1時間も遅れての参加になってしまいました。

カナダ、フランス、韓国、中国から演者を招いてのフォーラムでしたが、残念ながら中国から来る予定だったDr.Huは他の予定と重なって来日できませんでした。内容的にはちょっと一般の方には難しいものでしたので詳細は割愛します。ただ結局Luminal B(HER2-)とLuminal Aを分けるKi-67のcut off値は未だに結論は出ていないということと、国によって、また医師によって、サブタイプや年齢、進行度別の治療方針(化学療法を加えるかどうか、どのレジメンにするか)はかなり幅があるということがわかりました。

また、韓国のDr.Hanのお話はなかなか興味深いものでした。Dr.Hanは若年乳がんに関しての研究をされている方で、そのデータからは、35才未満の乳がんはタモキシフェンに耐性をもつものが多く、HER2の陽性率が高いわけではないのにERが陽性でも予後が悪い、アジアでは欧米に比べて若年発症の乳がん患者の比率が高い(9.5-12.0% vs 1-2%)などの結果が得られているということです。私の病院のデータではそんなに若年乳がんは多くないのですが…日本の全国集計のデータではどのくらいだったでしょうか…?最近のデータを今度調べてみます。

京都は桜が五分から七分咲きでしたが、土日ということもあってものすごい人出で、道路も渋滞していたため市内のタクシーでの移動は大変でした。でも街中に桜があふれているのはさすが京都、趣がありました(写真は南禅寺の湯豆腐屋さんから写した庭の桜です)。今度は満開の時期に京都を訪れたいです!

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