2013年4月8日月曜日

新体制!

東京のG病院からようやくN先生が戻って来て、今日からまた3人体制になりました!

この1年間は、かなりハードでした。N先生のいた2011年度は急激に乳がん症例が増えましたが、2012年度も同じくらいの症例があったため、特に病棟の責任者のG先生はかなり大変だったと思います。なんとかN先生が戻るまでと思いながら耐えてきましたがこれでようやく一安心です。

さっそくN先生希望の患者さんが手術を待っていて今日入院になりました。明日の術前検討会にも私が外来で診ていた患者さんの症例提示をお願いしました。マンモグラフィの読影もたくさんあります。帰ってきた早々でちょっと大変かもしれませんが、若いので大丈夫でしょう(笑)

N先生がG病院で学んで来てくれたことはこれから徐々に病院に還元してくれるものと期待しています。とりあえず、新病院移転後はステレオガイド下生検が開始になります。そして保険適応が通れば、一次再建がいよいよ可能になります。近隣の2施設に新たに乳腺専門医が勤務することになりましたので、ぼーっとしているわけにはいきません。さらなる向上を目指して3人で努力し続けなければならないと思っています。ただ乳腺を専門とする外科医が近くに増えたことはうれしいことです。症例検討会などで交流できればいいなと思っています。

5/1の新病院移転に向けて準備が急ピッチで進んでいます。荷造りも徐々に始めていますが、化学療法室の本棚を整理していたら、カビ?とホコリで気持ち悪くなりました(汗)やっぱりこまめに掃除しなきゃだめですね!

8 件のコメント:

MILKI さんのコメント...

こんにちは。
先生の意気込みが、伝わってきます。

乳癌の患者さんは年々増えているのでしょうか?
20年前に私が温存手術を受けた時は、まだハルステッド手術?などが主流だったように思います。

前にも相談させていただき、フェマーラを飲んでいる者です。3ヶ月ぐらい様子をみようと思っていたのですが、
主治医がマーカーも上がっているし、見た目も腫瘍が小さくなってないので、抗がん剤に
変更した方がいいとおっしゃいました。
まだ飲んで28日目のことです。

あと2週間様子を見させてください。とこちらから言って帰ってきました。

左胸乳がんからの左脇のリンパ節転移の腫瘍は12月のMRIで7センチです。
3年前(から1年間)のタキソールで5ミリぐらいになり、次のTS1、ゼローダ、ジェムザールはまったく効かず、
1年半前(から1年間)のナベルビンで1センチぐらいに小さくなりました。

現在は7~8センチです。(腫瘍2つ合わせて)

ウミの様なものが腫瘍と腫瘍の間のへこんだところから出てます。
診察のたびに主治医に言いますが、カルテに書くだけで答えはありません。
何も手立てはないのでしょうか。

先生でしたらどのような抗がん剤をおすすめされますか?
よろしくお願いします***

hidechin さんのコメント...


>MILKIさん
いろいろな薬剤を使っていますので迷うところですよね。私ならまず腋窩リンパ節の生検を行なって、ホルモンレセプターを再度チェックします。経過の中で陰性化することもしばしばありますので、もし陰性化していたらホルモン療法は効きませんので抗がん剤に変更します。薬剤は使用していない中からハラヴェンやMM療法(マイトマイシン+メソトレキセート)、アバスチン+パクリタキセル(パクリタキセル=タキソールは一度効果がみられていますので再投与は考慮しても良いと思います)、アブラキサン(アルブミンと結合させたパクリタキセル)などを選択します。
もしホルモンレセプターが陽性のままなら、もう少しフェマーラで粘るか、DMpC療法(フルツロン+エンドキサン+ヒスロンH)、フェソロデックスへの変更を考慮します。

MILKI さんのコメント...

hidechin先生
早速のお返事ありがとうございます!!
とても具体的でよく解かりました。

それから、前の病院の医師にもうあまり抗がん剤の選択肢がないみたいな事を聞いていましたので、安心しました。


(訂正)転移は反対側の<右腋リンパ節>の書き間違いでした。

次の診察日まで腫瘍の観察をしながら、よく考えてみます@@

hidechin さんのコメント...

>MILKIさん
治療が奏効することをお祈りしています。
それではお大事に!

MILKI さんのコメント...

こんにちは。
hidechin先生ますますお忙しいことと思います。
身体に気をつけてがんばってください。


先月相談させていただきました、MILKIです。
数値も上昇し、右脇のリンパ節の腫瘍のただれもひどくなり、2ヶ月飲んだフェマーラも
効いてないということで、
主治医にタキソールとアバスチンを勧められましたが、一度目のタキソールの副作用の辛さを
思い出し、ハラヴェンを希望しました。
どちらも、hidechin先生の薬の候補に
入っておりましたので、不安な気持ちは
なかったです。
ハラヴェンを希望して主治医はちょっと不機嫌になりましたが、
自分の命なのでと思い、勇気出しました。
しばらく様子見ます。

あと、吐き気止めの薬を 毎食前
だしてもらいましたが、我慢できたので
飲みませんでした。
余ってると言ったら、必ず飲んでください!!
と言われたのですが、あまりやたらめったら
薬を飲むことは好きではありません。

飲まなければいけないのはどうしてでしょうか?
食事もちゃんと食べれています。
教えてください?

よろしくお願いします***

hidechin さんのコメント...

>MILKI さん
こんばんは。
ハラヴェンに変更になるのですね。骨髄抑制と間質性肺炎には注意が必要ですから、発熱、咳、呼吸苦などが出現したらすぐに受診するようにして下さいね。

吐き気止めはなぜ内服されているのですか?必ず飲まなければならない理由をお聞きになってみてはいかがですか?もし医療用麻薬を内服されているのでしたら、慣れるまでの間は吐き気止めを予防的に飲むことがありますので、その場合は指示通り内服した方が良いとは思いますが…。ハラヴェンに対して予防的に内服しているのでしたら吐き気がなければ必ずしも内服しなくても良いと思います(そもそもあまり吐き気の強い薬剤ではありません)。きっと主治医の先生は吐き気が出て抗がん剤の継続が困難になるのを避けるために念のために処方されたのではないでしょうか?(もともとMILKI さんは前回のタキソールで副作用があったために抗がん剤を望んでいませんでしたよね?)
それでは治療が奏効することをお祈りしています。
お大事に!

MILKI さんのコメント...

さっそくのお返事ありがとうございます。

特に麻薬も内服してないです。
今のところハラヴェンの副作用としては
胃がむかむかするぐらいです。
食事は普通にできるので、吐き気止めは
止めておきます。聞けたら聞いてみます。

骨髄抑制など・・・気をつけて様子見ることにします。
不安な疑問が解決できて、本当に良かったです。
hidechin先生
いつも、ありがとうございます+++

hidechin さんのコメント...

>MILKIさん
麻薬を内服していないのでしたらやはりハラヴェンに対する吐き気止めなんですね。症状をみながら内服でも良いと思いますよ。きっと主治医の先生は治療が継続できるかどうかを心配されているんだと思います。
それではお大事に!