2013年9月3日火曜日

医療従事者の乳がんと乳がん検診

16人に1人は乳がんになる時代ですし、女性が多い職場ですので病院内で乳がんがよく発生するのはある意味当然なのかもしれませんが、それにしても多いです。

私がざっと思い出すだけでも退職者も含めて医師4人、看護師14人、検査技師1人、薬剤師3人、調理師・栄養士2人、リハビリ技師1人、歯科技術職1人、事務系3人、清掃職1人…。ここのところ毎年のように職員の乳がんが発生しています。

有病率が他の職種に比べて高いのかどうかは調べていないのでわかりませんが、病院内に女性が多いのは確かですので啓発活動は重要です。以前よりは職員検診で乳がん検診を受けてくれる職員は増えましたが、まだおそらく半分以上の対象者は受けていないと思います。せっかくN先生という女性医師も増えたことですし、なんとか100%の乳がん検診率を目指して、まずは職場の中から乳がん検診啓発活動を進めていきたいと思っています。

とは言ったものの、無料クーポン券が8月に配布されたのと職員検診が重なったために異常に乳がん検診受診者が増えていて、特に関連病院の方では読影が追いつかなくなっています。今日は朝7:40に外来に着いたのですが、カルテチェックも多かったためマンモの読影開始が遅れてしまいました。しかも今日の読影数はいつもの1.5倍くらい(63人分)…(写真)。1時半に外来診察が終わった時点でも未読影のマンモがかなり残っていました(汗)


常勤先の病院で、どうしてもやらなければならない仕事があったため、マンモはそのままにしてとりあえず戻って仕事を終わらせてからまた関連病院に戻って残りのマンモの読影をしてきました。そして17時から患者さんとご家族の面談、そして術前検討会もあるために常勤先の病院にまた戻りました。片道約15分くらいの運転ではありますが、その都度着替えて行ったり来たりでけっこう疲れました(泣)

検診受診者が増えるのはとてもうれしいことなのですが、どうにも時間が足りないと嘆く今日この頃です。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

8月16日にご相談の投稿をした「匿名」です。
先日はありがとうございました。
ちょっとした違和感に過敏になって、精神的に落ち込んだ中で読んだ先生のコメントにとても救われました。

私も医療従事者(保健師)です。
健診を奨める立場の者が、健診で病気が見つかってその恐怖に打ちのめされ、健診を受けなければ良かった…などと思ったことは笑い話にもなりません。
実際今でも、健診を受けることへの恐怖にも似た不安な感じはぬぐえません。

しかし、今まで仕事で精密検査になった方に対して「早く検査を受けましょう」と当たり前のように言っていた言葉かけを、今までとは違う気持ちで言うことは間違いないと思います。
これは病気になって得られた気持ちです。

仕事に戻ることもまだ不安ではありますが、山のように積まれた読影フィルムを前に奮闘されている先生を思い、また励まされました。
気持ちを込めて仕事しようと思います。
先生もお忙しいことと思いますが、どうぞお体にお気をつけて。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
匿名さんも医療従事者だったのですね。ご自身が体験したことはこれからの仕事にもきっとプラスになると思います。
匿名さんの声かけが、がんの早期発見につながって命が救われたり、話を聞いてあげることで心の負担が軽くなる方もあらわれるかもしれませんよ。頑張ってくださいね!