昨日、日本化薬主催のBreast Cancer UP-TO-DATE Meetingに参加してきました。
製薬会社主催の講演会は、だいたいその製薬会社の製品アピールの講演会になることが多いのですが(中には気持ち悪くなるほどひどいものもあります)、この会は自社製品にこだわらず、最新の知見を元にした講演会を毎年行なっていますので大変勉強になります。
昨日はどうしても午前中の検診を私がやらなければならなかったため、検診終了後に急いで空港に向かって飛行機に乗りましたが、参加できたのはセッションⅡからでした(セッションⅠは基礎編でしたのでたぶん聞いてもあまりよくわからなかったかもしれません…汗)。
セッションⅡでは、殺細胞性抗がん剤のエビデンスに関するお話と、アバスチンに関するお話でした。世界にインパクトのある臨床試験結果を発信するにはどうしたら良いかというM先生のお話はなかなか興味深かったです。
セッションⅢは、Advance Care Planning(ACP)に関するパネルディスカッションでした。個人的にはこの内容が一番面白かったです。なかなか大変な作業なので、看護師さんたちとの連携が重要だと感じました。なんとなく自分の中でイメージしていた内容とは少し違っていて、もう少し勉強してみたくなりました。今まで自分が日常診療で行なってきた内容とかなり重なる部分はあるのですが、体系的に行なっていたわけではありませんので、いま使われているツールなども手に入れながら自分の病院でも良い形で取り入れていこうと思っています。
懇親会には少しだけ参加して、夜は東京にいる兄と久しぶりに2人で飲んできました。そんなに飲んでいないのになぜか夜中に激しい頭痛が続いたせいで寝不足です(汗)。
2 件のコメント:
講演会のテーマには、その年のトレンドというのがあるのでしょうか?
一昨年は、アンジェリーナ・ジョリーさんのこともあり、遺伝性(BRCA1、BRCA2など)の話。
昨年は、がんと就労が多かったような。
今年は、ACPなのでしょうか。すでに1つの講座を受け、また夏ごろに大きな講演会でACP。
Hidechin先生のブログにまで、ACPが出てきたので、お尋ねしてみたくなりました。
>ダッフィーさん
こんばんは。
通常の講演会は主にその製薬会社の薬に関する講演が主体ですが、昨年私が頼まれたように、チーム医療の話など薬剤とは直接関係ない講演もセットで行なうことがあります。
Breast Cancer UP-TO DATE Meetingでは、ここ数年はセッションⅠが基礎分野の講演、セッションⅡが臨床的な講演、そしてセッションⅢはその他の話題に関する講演という構成になっています。昨年は「若年性乳癌患者の妊孕性保持」のお話でしたし、一昨年は「胸骨傍リンパ節への対応」のお話でした。
また乳癌学会学術総会では、毎年ホットな話題をテーマにしたセッションがあります。以上です。
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