昨日、E社主催のACP学習会に行ってきました。
ACPとは何か?
簡単に書きますと、病状が進んで万が一、自分の意思表示ができなくなる前に、自身の大切にしているもの、生き方、治療内容、そして最後のケアなどについて、医療従事者、ご家族と患者さんとの間で繰り返し話し合っていくことを言います。もしご興味がある方は、広島県協議会のHP(http://citaikyo.jp/other/20140303_acp/)をご覧ください。
ACPには私たちの病院でも緩和ケア科の先生や化学療法室で取り組み始めたテーマでしたので、外来と化学療法室の看護師さんたちを誘って私とG先生とで参加してきました。
内容は、2題の講演とディスカッション。
まずはACPの国内の第1人者である広島市民病院のO先生の講演でした。O先生のお話は以前お聞きしたことがあって、私の患者さんにもACPを導入したきっかけになった先生でした。とても楽しい講演をされる先生で、多くの患者さんに慕われていることがうかがえるようなお話でした。
がん看護認定看護師のNさんの講演は、実際に経験した3人の患者さんの事例をもとに、O先生と患者さんの関わりやNさんへの繋ぎ方、そして個々の患者さんへの細やかな対応など、とても勉強になるお話でした。それとともにO先生とNさんが深く信頼し合っていることがよくわかるような内容だったと思います。やはりこのようなデリケートな内容に取り組むためにはお互いに信頼合えるチーム医療が必要であるということを再確認できました。幸い私たちの病院のスタッフはチーム医療の意識は高いですのでACPの導入によってより質の高いケアをできるようになれると信じています。今回この学習会に看護師さんたちを誘ってよかったと思いました。
講演終了後には2人の先生とのディスカッションが行われましたが、参加者の関心は高く、たくさんの質問がありました。私も質問したかったのですが、残念ながら時間切れとなってしまいました。
上でご紹介した広島県協議会のHPではACPのパンフレットがダウンロードできるようになっています。私たちの病院でも今はこのパンフレットを使用していますが、今年の前半くらいまでには私たちの病院用のパンフレットとポスターを作成しようと思っています。
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