来年の第22回日本乳癌学会学術総会は、7/10-12に大阪で開催されます。その抄録締め切りが明日に迫っています。
私自身は、かなり前にほぼ完成していたので最近は締め切りも忘れてだらだらしていましたが、N先生とG先生はなかなか抄録を送ってくれないので少し心配していました。昨日、ようやくN先生からの抄録が届いたので、少し修正を加えてほぼ完成することができましたが、G先生からはいまだに届いていません…(汗)。間に合うのか少し心配ですがきっとなんとかするでしょう。
私たちの病院のように症例数がそれほど多くない施設では、学会で報告できるような大規模な比較検討などはなかなか難しいのが実情です。今までも様々な問題意識を持ちながらテーマを探して報告してきましたが、症例数が少ないと言えることに限界があります。したがって自然と症例報告の発表の割合が増えてきてしまうのですが、W先生のブログなどを拝見すると最近の乳癌学会学術総会の傾向としては症例報告は地方会で!ということらしいです。
たしかに学会に参加していると、”どうしてこんなものが全国学会の演題になるんだ?”というような症例報告を見かけることはあります。質を高めることには反対はしませんが、症例報告だから地方会でという考え方はまだ早いように思います。規模の大きな研究は、できる施設が限られてしまいます。エビデンス重視の現代において勝手に民間施設で新しい治療法などを試みることもできません。多施設共同研究をすれば良いと言うかもしれませんが、日常診療に追われながらではなかなかできるものではありません。
と言いわけばかり書きましたが、結局今回の私の演題は症例報告です(笑)かなり貴重な症例だとは自分では思っているのですが、まあ落とされたら仕方ないと割り切ることにします!
2 件のコメント:
お疲れ様でした。
文章の後半はまったく同意します。
症例報告しかネタがないので、やむを得ずに症例報告をだしています。そんなものは地方会で!といわれるとつらいものがあります。
また、積極的に海外の学会に参加を!ともいわれていますが、行きたくても行けない環境にいる医師もいるということも理解してほしいものです。乳癌診療弱者の立場はあまりご理解されていない印象ですね。
関西の専門医
>匿名さん(関西の専門医さん)
こんばんは。
そうですよね。専門医認定や更新の点数のこともありますし、自分の勉強にもなりますから乳癌学会学術総会の発表は必ずするように心がけてきました。実際、乳癌学会入会以降、どうしても避けられない事情があった1回を除いては毎年演題を出しています。
ただこれからは徐々にハードルが上がってくるのかもしれませんね。早めに対応を考えなければと思っています。
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