2016年1月5日火曜日

”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2016〜がんと仕事〜”

今年もがんと就労問題を考えるイベント、”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2016〜がんと仕事〜”が行なわれます。

日時は、2016.2.7(日)の14:00から16:30くらいまでで(立食パーティ含む)、場所は京王プラザホテル札幌B1 プラザホールです。



詳細はピンクリボン in SAPPOROのHP(http://pinkribbonsapporo.web.fc2.com/)をご覧下さい。事前申し込みが必要ですので、このHPからアクセスして下さい。

昨年は残念ながら参加できませんでしたが今年はなんとか参加する予定です。日曜日ではありますが、仕事のことで悩んでいるがん患者さんは是非参加してみて下さい。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつも先生のブログを拝見させてもらって勉強させてもらっています。
先生のコメント欄での質問を受け付けないという主旨を充分に理解しながらもどうしてもご相談がありコメントさせてもらいました。本当に申し訳ありません。
私の身内に35歳の時に乳がんになり(乳頭腺管がん、原発径9ミリ、ホルモン感受性陽性、ハーツー陰性、ki6740%、リンパ節転移なし、温存手術後放射線治療済み)4月で2年になる者がいます。
現状は抗ガン剤(フルツロン2年)、ホルモン治療注射(ゾラデックス2年)内服(5年)をしています。ゾラデックスは27回済みであと1回で終了予定となっております。
ここで質問なんですが、最近はゾラデックスは3年ないしは5年されることもあると聞きました。2年で終了した場合と延長した場合では今後の再発率に影響はあるんでしょうか?追跡調査の結果は出てないかもしれませんが、先生の経験から個人的なご意見をお伺いしたくコメントさせていただきました。今のところ有難いことにホルモン治療の自覚的な副作用はなく、子宮がんの検診もまめに受けているようです。
本人は主治医を目の前にするとなかなか質問できないようで、まだ小さい子どもがおりますので周りの方が心配している状況です。
お忙しいところ申し訳ありませんが少しでもご意見いただければ幸いです。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。
LH-RH agonist(ゾラデックス)を2年にするか5年にするかはさまざまな臨床試験の結果があり実はまだ定まっていません。そもそもゾラデックスなどのLH-RH agonistをタモキシフェンに追加すべきかどうかについてもさまざまな意見があります。全体としては生存率に差がないいう報告もありますが、最近では35-40才以下の若年者や抗がん剤を行なったけれど閉経しなかった場合には追加した方が良いのではないかと考えられています(この根拠になった臨床試験(SOFT)におけるLH-RH agonist投与は5年ですが、2年と比べたわけではありません)。
35才で発症した乳がんですのでゾラデックスの併用は正しい選択だと思いますが、リンパ節転移が陰性(再発リスクは浸潤径からも高くないことが予測されます)でさらに3年のゾラデックスの追加が必要かどうかは悩ましいところです。再発がより心配なら併用しても良いと思いますが、再発リスクから考えますと両者の生存率の差はあったとしてもごくわずかかもしれません。ガイドライン(http://jbcs.xsrv.jp/guidline/guideline/g1/g10050/)にもありますように、有害事象も増えますのでそこも考えた上での判断になるかと思います。
以上です。

匿名 さんのコメント...

早々に返答ありがとうございました。
今後の治療を考える上で大変参考になります。コメント欄での質問に対して返答頂き大変感謝しております。無理言ってしまい申し訳ありませんでした。
厚かましくもう2つ程ご意見いただきたいです。
1.現在の時点ではゾラデックスは2年が一般的な標準治療なんでしょうか?
2.本人は37歳と若くゾラデックスの延長を希望しています。先日ゾラデックス残り2回になった時に主治医に今後のゾラデックスの延長を申し出たそうですが、主治医は2年で充分と返答しゾラデックスは2年で終了することになったそうです。しかし本人は再発不安強く気休めかもしれなくても後悔したくないのでゾラデックスの延長を希望したいそうです。その旨を次回受診の際にもう一度主治医に伝えるそうですが一度断られているため何と伝えたらよいか本当にずっと悩んでおります。主治医のことは信頼していますし、だからこそ主治医の考えを否定?するようなことはなかなか言えないようで悩んでいます。
この様な時はどういう風に主治医に伝えればよいのか?かなり個人的な相談になり申し訳ないのですが医師の立場からのご意見、助言があればお伺いしたいです。
度重なる質問申し訳ありません。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
現在のLH-RH agonistの投与期間は施設によってばらつきがあると思います。私は2年を原則にしていますが、再発リスクがより高いと思われる症例に対しては5年投与をお勧めすることもあります。いずれにしても再発リスクとそれまでの副作用の状況によるかと思います。
もし再発の不安が強ければ5年投与を申し出るのはまったく問題ないと思います。私ならそのような希望があれば応えますが、主治医の先生、もしくは施設としてのポリシーもあるのかもしれません。
もしかしたら主治医の先生は気分を悪くするかもしれませんが、”最近の臨床試験ではLH-RH agonistを5年投与しているものが多いと思いますが、5年投与してもらってはだめですか?”とお聞きしてみてはいかがでしょうか?
私の意見としては以上です。ただ実際に診療している先生がその方のことを一番わかっているわけですので、私にこれ以上ご質問されるより、主治医の先生との関係を大事になさった方が良いと思います。
それではお大事に。

匿名 さんのコメント...

早々に返答頂きありがとうございました。先生のご意見は本当に参考になりました。今後の治療方針を後悔しないよう、思いを主治医にきちんと伝えて納得する治療を選択していきたいと思います。
ありがとうございました。