2010年11月9日火曜日

韓国人の患者さん

3ヶ月前に血性乳頭分泌で受診された患者さんがいました。母国は韓国です。3年ほど前から仕事で単身、日本に来られていました。韓国人に限らず、外国人は日本語を覚えるのが早いです。ほとんど日常会話は日本語でOK!非常に助かりました。

この方は細胞診で乳管内乳頭腫と診断されました。血性乳頭分泌もありますし、乳癌の合併もたまにあるので切除をお勧めしましたが、家族が誰もいないということで、手術するなら母国でしたいということでした。急ぐ必要はありませんので、長期に韓国に戻るときに紹介状を書いてお渡しすることにしました。

でも、韓国の医師には何語で手紙を書けば良いのでしょうか?ハングルはまったくわからないですし、パソコンでも打てません…。英語がわかるかどうかも微妙です(おそらく韓国人は日本人より英語がわかるはずですが…)。

そんなことを患者さんとお話ししていて思い出しました。

私が14年前に研修していた東京のG病院で一緒に研修していた韓国人の女医さんがいたんです。李先生という方で、この先生は英語より日本語の方が堪能でした。とても気さくな先生で、ご主人と息子さんと一緒に相撲観戦にも行った記憶があります。

私がG病院から札幌に戻るときに李先生も韓国に戻られましたが、その後乳癌学会でお会いしたことがあります。その時に、名刺をいただきましたが、帰国後、彼女は乳腺クリニックを開業したそうです。それまでは韓国にはほとんど乳腺専門病院はなかったということです。

そのとき以来、お会いしていませんので、今もこのクリニックで働いているのか不明ですし、彼女が日本語をまだ覚えているのかわからないので連絡を取るのに少しビビっています…(汗)。でもこの患者さんが帰国する前にはなんとか連絡を取ってみようと思っています。

0 件のコメント: