今日は日曜特診の乳がん検診でした。朝8時から診察ですので平日と同じ時間に出勤しました。
最近の日曜検診は繰り返し受診者が多く、先日も書いたように平日でも受診できそうな高齢者が多い傾向がありましたが、今回は40才台前半の比較的若い方が多く見えていました。40才でマンモグラフィが初めての方も数人いらっしゃいましたが、いずれもがんを疑う触診所見の方はいらっしゃいませんでした。
日曜特診は、内科や婦人科の検診も兼ねて受診される方が多く、みなさん貴重品などの手荷物を持ちながら診察室や検査室を回ります。ところが今日乳がん検診にいらしていた中の一人が手ぶらで診察室に入って来られたのです。
「手荷物は?」とお聞きすると「待合室に置いています」とのこと。きっと決して他人を悪く思わない良い人なんだなあと思いつつ、「盗難事件も発生していますので貴重品は必ず持ち歩いて下さい」とお話ししました。
まさか病院で盗難なんて、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、案外病院内での盗難は多いのです。待合室に置きっぱなしというのはあまりにも無防備ですが、入院中の患者さんに対しても盗難事件は発生しています。病院に来院する方、特に入院中の方はけっこう多額の現金を持っていることがあります。盗難のプロはそういうところを狙っています。患者さんの家族になりすまして病室に入ったりして金品を盗むようです。いくつもの病院をまわって病院専門に盗難を繰り返している人もいると聞いたこともあります。
病院には体調が悪い患者さんだけではなく、様々な人が出入りしていることを覚えておく必要があります。病院に行く際は(どこででも同じですが)、貴重品は必ず持参するかロッカーがあれば入れておくようにしましょう。
4 件のコメント:
先生、初めてお便りします。
私の母の事ですが、2年前に乳がんになり
左乳房を全摘しました。
その後は定期的に検査などしていて、安心
していたのですが、今日CT検査をした結果
肺に数mmの影が3ヵ所あったそうです。
母のショックも大きくまた、離れて暮らしている私も不安でいっぱいです。
来週から抗がん剤治療のため2~3日入院す
ることになりました。
転移して完治することはない等いろんな所で
目にしますが、やはりそうなんでしょうか?
母は、75才です。年齢も高齢なので何かと
不安です。
先生の患者さんで完治している方はいらっしゃいますか?
よろしくお願いします。
みぃ坊
>匿名さん
はじめまして。
お母様の再発、大変ショックを受けられたことと思います。肺転移のような遠隔再発をきたした場合の治癒は困難であることは事実です。しかし、治療によって長期にわたってお元気に暮らしておられる患者さんもいらっしゃいます。また、治癒したように見える患者さんもいらっしゃいます(肺転移後、手術とホルモン療法で15年以上無再発の患者さんもいます)。この件に関してはこのブログのトップページから「乳癌の再発」のラベルで検索すると何度か書いてありますのでご参考になさって下さい。
もちろん治療は楽ではありませんし、再発ですので楽観はできませんが、希望は捨てずにお母様が一日一日を大切に楽しく過ごせるようにサポートしてあげて下さい。それではお大事に。
先生、お忙しい中回答していただき、
ありがとうございました。
家族としては不安も大きいですが、
こうして相談にのってくださる先生が
いることは心のより所です。
まずは、現実を受け止め母とともに頑張って
いこうと思います。
これからもよろしくお願いします。
みぃ坊
>匿名さん(みぃ坊さん)
ご家族も大変だと思いますが、できるだけ笑顔を忘れずにお過ごし下さい。それではお大事に!
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