昨年春から、乳房再建(一次再建)の準備を続けてきましたが、適応の問題やご本人の希望でなかなか症例が現れませんでした。そしてついに昨日、ようやく1例目の一次再建を行ないました。
執刀はN先生で、乳房切除後にD病院からE先生が来て下さってティッシューエキスパンダーの挿入をしていただきました(私はもっぱらE先生との連絡係 笑)。手術は順調に終了し、今朝の患者さんの状態も問題ありませんでした。E先生は午前中にT病院で手術をしてからD病院に戻って、私たちの病院で手術してから今度はSクリニックに乳房再建の手術に行かれました。相変わらず非常に多忙なようですが、まったく疲れを見せないパワフルな先生です(笑)
これからはおそらく同時再建(一次再建)の症例が増加すると思います。徐々に再建にも慣れて、E先生から私たちだけでやってもいいよという許可が得られるように勉強していきたいと思います。
今度D病院の形成外科の先生方(E先生とI先生)と私たちの病院の乳腺外科医3人で懇親会(もちろんワイン!)を行なう予定です。平日なのであまり深酒はできませんが今から楽しみです(笑)
6 件のコメント:
ひかりです。
先生のブログいつも拝見してます。
私は1期再建でエキスパンダー、その後保険のきかない時期にインプラントによる再建をし、その後形を整えるための手術をしました。
その後結局インプラントの入れ替えのための手術を行い現在に至っております。
私のいた病院では再建の流れがスムーズで、さくさく進んだ半面、自分で考える時間が少なく、3度手術を行う理由のひとつにもなったと思います。インプラント手術後に抑うつ状態にもなりました。
これから手術を受けられる方が、私のような思いをせず、自分の気持ちを大切に手術を終えられることを祈ります。
先生、生意気な発言でしたら申し訳ありません。
>匿名さん(ひかりさん)
はじめまして。
どんな治療もそうですが、やはり十分に説明をした上で治療を受けるということは大切なことですよね。
私たちの施設には形成外科がありませんので、まず乳腺外科医から再建についてのご説明をした上で、非常勤の形成外科の先生が勤務している病院に受診していただき、そこで細かい説明をしていただいています。
さらに手術前に再度主治医の乳腺外科医からご説明するという形を取っていますので、疑問があれば質問する機会はそれなりに確保できているとは思っています。ただそれでも不十分なこともありますので細やかな声かけをするということが大事なのかもしれませんね。貴重なご意見ありがとうございました。
私が手術をした病院は、日本でも1番と言われる病院で、再建においては、DVDを渡され手術まで診察は外来の1回きり 全摘をして一次再建を行いました。
手術は失敗し、皮膚と筋肉を失いました。
失敗されたのは私だけではありませんでした。
そして、術後インプラントを入れた方のトラブルの多さに驚きました。
一次再建でなければ こんな事にはならなかった。
傷を完全に治してから、時間をかけてやるべきだと私は思います。
私がもし再建をするなら広背筋皮弁とインプラントしか無いとの事でした。
広背筋皮弁は調べると背中に大きな傷が残る上に違和感や痺れが残ると多くの方が言っています。とても、手術をする気持ちにはなりません。
私は一生、醜くなってしまった胸と向き合って生きていかなければならないのです。
再建の失敗例も もっと公表するべきです。
未熟な医師は手術をするべきではありません。
>匿名さん
はじめまして。
再建でつらい思いをされたのですね…。
匿名さんが該当するかどうかはわかりませんが、そのようなトラブルの実態が自由診療で行なっていたときはまったく不明だったということから、今回の保険適用に際して執刀医や実施施設の認定を行なうようになり、さらに全例の追跡調査(合併症も含めて)が義務づけられるようになったのです。ですから保険診療で行なった再建の失敗例は当局にはきちんと報告されます。
ただ、どんな手術も合併症は0ではありません。どんな名医でも合併症を一つも起こしたことのない医師はいないはずです。問題はそのような可能性についてきちんと術前に説明を受けていたかどうかです。匿名さんの場合はいかがですか?
また、たしかに経験豊富な医師の手術を受けたいというお気持ちはよく理解できます。しかし、その経験豊富な名医にも必ず1例目の再建に当たった患者さんはいるのです。今後全ての再建を経験豊富な医師しか執刀してはいけないということにしたら、新しい名医は誕生するでしょうか?ただ、未経験の医師が勝手に再建を行なうことは避けるべきです。ですから今回の保険適用に当たって、必ず形成外科医との連携が取れる(手術などの指導を受けられる)体制が義務づけられたのです。
以上、ご理解いただければ幸いです。
早く気持ちもからだも落ち着いて、何か良い対策ができるようになることをお祈りしています。お大事に。
先生のような方が担当医であったなら
失敗などされずに済んだのかもしれません。
再建に関するリスク説明は一切ありませんでした。それどころか、術式も私や家族の同意がないまま独断で変え、結果失敗してしまったのです。
腕を磨きたい、経験を積みたいと言ったことろでしょうか・・・。
謝罪の言葉すら無く、憤りを感じています。
癌の治療もある為、病院を訴えるわけにもかず。泣き寝入りです。
再建が保険適応になり、再建を考える人も多いようですが、
再建では完璧に元の姿に戻れる訳ではありません。形を維持するためにはメンテナンスが必要だという事と大きなリスクがある事を認識した上で再建にのぞんで欲しいと思います。
>匿名さん
十分な説明なしに治療するということが今でもあるのですね…。正直驚きです。
辛いご経験に基づく助言をお書き下さりありがとうございました。私たちも患者さんのご意向に十分に配慮しながら今後も診療を続けていきたいと思います。
それではお大事に。
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