今日は2ヶ月ぶりの症例検討会でした。先月は年末のため休会でしたので2ヶ月分の症例から厳選していつもより1症例多い5症例の検討でした。
今日も会議室が取れなかったので超音波検査室で行なったのですが、参加人数が非常に多くてあふれかえっていました。今回はいつもの超音波技師、放射線技師、病理医、放射線科医、乳腺外科医に加え研修医2名も参加してくれました。研修医の2人は、現在胸部外科(呼吸器外科、乳腺外科)と超音波検査室で研修中ということもあったのですが、非常に乳腺に興味を持ってくれています。将来、乳腺センターの仲間になってくれないかなと期待しています。
さて、症例の方は、今回は2ヶ月間の症例の中から厳選したために一目見てわかるような典型的な乳がんは少なく、なかなか興味深い症例だったと思います。
①5年の経過で非浸潤がんと診断された症例
②検診発見乳がん(小さな硬がん)
③マンモグラフィで一見腫瘤に見えた乳腺線維症
④経過観察中の超音波検査で石灰化を伴う腫瘤像非形成性病変で発見された微小浸潤がん
⑤典型的な構築の乱れ(distortion)で精査となった放射状瘢痕(radial scar)症例
いずれも活発な意見が出され、充実した症例検討会になったと思います。これで研修医の2人もさらに興味を持ってくれたらうれしいのですが…。
今年度は新病院の移転が控えており、症例検討会も少し様変わりすることになりそうです。会議室が増えますので症例検討会の場所の確保は今までよりは容易になります。ただ、マンモグラフィがfilmlessとなるため、今までのシャウカステン(レントゲンフィルムを貼って映し出す器械)が使えなくなります。そのため乳腺センターでiPADを購入してあらかじめ症例の画像を入れておいて供覧する方式に変更しようと考えています。また、乳腺グループのメンバーも増えそうなので今年は夏頃にでもなにか大きなイベントを行おうかと密かに考えています。この検討会を準備してくれている中心メンバーで企画するつもりです。
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