昨日、第44回乳腺症例検討会を行ないました。
今回も4症例。超音波画像上は浸潤がんのように見えた非浸潤がんの2例と非浸潤がんのように見えた4㎜の浸潤がん(乳頭腺管がん)の1例、前回のマンモグラフィでまったく異常を指摘できなかったのに9ヶ月後の無料クーポン券で再度受けたマンモグラフィで多形性微細石灰化を伴う腫瘤が出現して診断された進行の速い硬がんの1例でした。
特に最後の1例は無料クーポン券が来なければ自覚症状が出現して中間期乳がんとして診断されたと思われる症例です。背筋に冷たいものを感じました。乳がんにも進行の遅いもの、速いもの、様々です。適切な乳がん検診の間隔と検診手段とはなんなのか考えさせられる1例でした。
今回は年度内最後の症例検討会でした。この会を長い間中心となって支えてくれた超音波技師のEさんが4月から関連病院に転勤になりますので、症例検討会終了後に病院近くの居酒屋で送別会が行なわれました。Eさんは、症例検討会の案内のビラ作り(非常に面白いので病院内の他科の医師などから好評でした)や他施設への連絡、スライドの準備、当日のシャウカステンやパソコンの準備に司会、ママチャリレースの企画など、乳腺グループの活動の中心として引っぱってくれました。本当に心から感謝しています。関連病院に行っても引き続き症例検討会には参加してもらいますが、今度は新たな役割もありますので元気に頑張って欲しいと思っています。
新年度は乳腺グループとして、また新たな活動に取りかかる予定です。4/11からは乳腺センターもスタートします。症例検討会においては、ミニレクチャーを充実させるつもりです。夏にはニセコのロッジで合宿も企画しようと思っています。アイデアを結集して、魅力ある、そして実りのある活動を続けていきたいと考えています。
4 件のコメント:
初めて、来させていただきました。乳がんのこと調べていましたら、たどり着きました。
私も、某小さな県で乳腺に携わっています技師です。また色々と勉強させていただきます。
>匿名さん
はじめまして。
ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
先生!
長い間、本当に本当にお世話になりました。
先生が熱意と愛情と辛抱強さを持って乳腺エコーを教えて下さったので、うすらボンヤリの私でも学ぶことの楽しさを覚えて続けることができました。
心から感謝しております。
今月からは当てられる側として学習会へ参加します。ビッシっと答えられるように勉強していきますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。 エラ(^.^)/~~~
>エラさん
長い間のセンター病院勤務お疲れさまでした!
これからは人を使うという役割も加わりますが、引き続き乳腺診療の第一線で頑張って下さい。新病院オープン時には必ず戻ってきて下さいね!これからもよろしく!
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