2017年2月13日月曜日

ワーキング サバイバーズ フォーラム 2017

昨日京王プラザホテル札幌で「ワーキング サバイバーズ フォーラム 2017」が開催されました。



今回はピーコさんが講演してくださるということで100人くらいの参加者が集まり大盛況でした。

ピーコさんは私がまだ子供の頃からTVで見ていましたので、このような機会でお会いできるのはとても嬉しかったです。ピーコさんが目の悪性黒色腫で手術を受けられたのは私が医師になった年でした。まだ十分な知識も経験もなかった頃でしたが、そのような大病をして大丈夫なのかと心配したのをよく覚えています。幸いそれから28年再発なくお元気なご様子で安心しました。

ピーコさんのお話はとても興味深く、医師として考えさせられる内容でした。今まで自分が苦手だと思っていた人からも義眼の募金をもらったことで、自分は多くの人に支えられていることに気づくことができたというお話はとても感動的でした。少し間を置きながら言葉を選びつつユーモアを交えてお話されているお姿を拝見し、ご自身の経験を多くの人に伝えたいという真摯な姿勢を伺うことができました。写真と動画の撮影は禁じられていましたのでここでご紹介することができないのは残念ですが、会場の参加者は皆ピーコさんのお話に心を打たれたのではないかと思います。

ピーコさんのご講演の後はピーコさんとがんサバイバーのお二人、そしてハローワークを担当する厚生労働省北海道労働局の方、ピンクリボンin SAPPORO代表のO先生によるパネルディスカッションが行われました。サバイバーのお二人の経験談がすべてのがん患者さんに当てはまる訳ではありませんが、かなりシビアな治療を受けつつ工夫をしながら仕事を継続してきた経験が雇用者側、患者さん側に対して何かのヒントになればと思いました。

パネルディスカッションの後は懇親会がありました。今回、私の病院関連では、患者さんが5人、看護師さんが5人参加してくれました。一緒に軽食を食べながら、他の乳がん関連の団体の方々と交流を深めることができたと思います。

がんと就労の問題を取り上げるイベントが毎年このような形で行われるのはとても大切だと思います。徐々に企業側もがんに対する意識が変わってきていると感じています。例えば乳がん検診を積極的に推奨してくれる企業が増えてきているように思いますし、がんに罹患した後のフォローも積極的に支援してくれる職場も増えてきているとは思います。ただやはり中小企業では1人欠けることが死活問題になってきますので厳しい職場があるのも事実です。パネルディスカッションでも取り上げられていましたが、そのような職場に対する金銭的、または人的な支援をスムーズに行えるような社会の構築が急務なのではないかと感じました。

2017年1月29日日曜日

Advance Care Planning(ACP)学習会

昨日、E社主催のACP学習会に行ってきました。

ACPとは何か?
簡単に書きますと、病状が進んで万が一、自分の意思表示ができなくなる前に、自身の大切にしているもの、生き方、治療内容、そして最後のケアなどについて、医療従事者、ご家族と患者さんとの間で繰り返し話し合っていくことを言います。もしご興味がある方は、広島県協議会のHP(http://citaikyo.jp/other/20140303_acp/)をご覧ください。

ACPには私たちの病院でも緩和ケア科の先生や化学療法室で取り組み始めたテーマでしたので、外来と化学療法室の看護師さんたちを誘って私とG先生とで参加してきました。

内容は、2題の講演とディスカッション。

まずはACPの国内の第1人者である広島市民病院のO先生の講演でした。O先生のお話は以前お聞きしたことがあって、私の患者さんにもACPを導入したきっかけになった先生でした。とても楽しい講演をされる先生で、多くの患者さんに慕われていることがうかがえるようなお話でした。

がん看護認定看護師のNさんの講演は、実際に経験した3人の患者さんの事例をもとに、O先生と患者さんの関わりやNさんへの繋ぎ方、そして個々の患者さんへの細やかな対応など、とても勉強になるお話でした。それとともにO先生とNさんが深く信頼し合っていることがよくわかるような内容だったと思います。やはりこのようなデリケートな内容に取り組むためにはお互いに信頼合えるチーム医療が必要であるということを再確認できました。幸い私たちの病院のスタッフはチーム医療の意識は高いですのでACPの導入によってより質の高いケアをできるようになれると信じています。今回この学習会に看護師さんたちを誘ってよかったと思いました。

講演終了後には2人の先生とのディスカッションが行われましたが、参加者の関心は高く、たくさんの質問がありました。私も質問したかったのですが、残念ながら時間切れとなってしまいました。

上でご紹介した広島県協議会のHPではACPのパンフレットがダウンロードできるようになっています。私たちの病院でも今はこのパンフレットを使用していますが、今年の前半くらいまでには私たちの病院用のパンフレットとポスターを作成しようと思っています。

2017年1月21日土曜日

患者会新年会 2017 in ”太美銘泉 万葉の湯”

今日、当別町の「太美銘泉 万葉の湯」で患者会の新年会が行われました。

例年は市内のホテルのレストランなどで行なっていたのですが、秋の一泊温泉旅行に行けない患者さんたちの要望も考慮して今回は日帰りの温泉旅行を兼ねての新年会になりました。

直前に体調を崩したり怪我をしたりで患者さん数人が来れなくなってしまい、職員もG先生が患者さんの対応で急遽参加できなくなり、N先生はお子さんの体調が悪くて欠席と予定より少なくなってしまいましたがそれでも24人が参加して楽しんできました。

ここの温泉は茶色の透明でナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉という泉質です。神経痛や筋肉痛、婦人病などへの効果や病後の健康回復、健康増進などの効能があります。入った印象としては炭酸水素ナトリウムが豊富に含まれているためか肌がツルツルになりましたので美肌効果もあるのではないかと思います。

食事はなかなか美味しかったです。特に天ぷらのサクサク感は最高で、久しぶりに美味しい天ぷらに出会ったような気がしました。



昼間からビールも飲んで、なんとカラオケも使い放題だったので患者さんも職員も自慢の歌を披露していました(笑)。写真は郷ひろみを熱唱する後期研修医のNA先生です。ほとんど知らない歌なのに頑張って盛り上げてくれました!



食事会終了後は、また温泉に入ったり、お土産を買ったり、休憩処でのんびりしたりして4時半すぎに温泉を出てバスで病院に帰りました。初めての日帰り温泉での新年会でしたがゆっくりできて良かったのではないかと思います。また来年に向けて患者会の幹事のみなさんと一緒に企画を練っていきたいと思います!

2017年1月15日日曜日

「ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2017〜がんと仕事〜」

今年も「ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2017〜がんと仕事〜」が2/12に京王プラザホテル札幌で行われます。

詳細は三角山放送局のHP(http://www.sankakuyama.co.jp/contents/2016/12/27/005282.php)をご覧ください。



このフォーラムは毎年この時期に行われている、がんと就労の問題を考えるフォーラムです。

生涯の間に2人に1人は罹ると言われているがん。このフォーラムは乳がん患者さんだけが対象ではありませんが、乳がんにおいては比較的若い年齢から発症するという点において就労の問題は深刻です。私の患者さんの中にもシングルマザーや共稼ぎでなんとか生活されている患者さんが結構いらっしゃいますのでこの問題に直面することがよくあります。

労働者ががんに罹っても安心して治療に専念できるような世の中のシステム作りが急務です。そういう意味でもこのようなフォーラムで一般の方にこの問題を知っていただくことはとても有意義なことだと思っています。

参加は上記URLのHPから、もしくは札幌市内の乳腺外来などに置いているチラシで申し込むことができます。がんで闘病中の方やご家族の方はもちろん、医療従事者、そして雇用する側の企業の管理職の方々、そしてこのような問題に関心を持ってくださる全ての方々にぜひ参加していただきたいと願っています。

2017年1月1日日曜日

新年あけましておめでとうございます!

2017年がスタートしました。

昨年は色々あって結構忙しい1年でした。全体的に見ると悪い年ではなかったと思うのですが、良い年でもなかったような気がします。

仕事納めは12/29でしたが、12/30は回診当番でしたので昨日から本格的なお休みでした。いつものように買い出しに行って大掃除をしてTVを見て年越しをしました。今朝は少し遅めに起きてご飯を食べて愛犬のもなちゃんの散歩に行ってきました(写真 雪の中で遊んだので髪の毛がボサボサ…)。



昨年の春に我が家に来たもなちゃんは、今生後10ヶ月ですが、いたずら好きで元気な女の子です。なんでも食べようとするので目が離せませんが昨年は私の疲れを癒してくれました(笑)。先日初潮を迎えたので(犬の初潮は早いんですね…)、かわいそうですがそろそろ去勢をしなければなりません。出産を考えていない場合は去勢する方が良いらしいですね。子宮の感染を起こしたり、乳がんのリスクが高くなるかららしいです。犬の一生は人間よりはるかに短いのに、その間に発がんしてしまうというのは細胞が持っている寿命というか老化のスピードが違うからなのでしょうか。不思議ですよね。

新年早々、一般人を惑わすような抗がん剤に関するネットのニュースが流されているのを見て不愉快な気分になりました。医師でありながら、論文ではなく著書や週刊誌、ネットなどを利用して持論を主張するのは如何なものかといつも思います。このようなニュースで患者さんに正しい情報が伝わらなくなるのではないかととても心配です。


皆様にとって2017年が良い年になりますようにお祈りしています。今年もよろしくお願い申し上げます。

2016年12月9日金曜日

不思議な夢と恩師との別れ

先日、おそらく私がもっとも影響を受けたであろう外科の恩師、A先生が亡くなりました。まだ60才台後半という若さでした。

A先生とは、私が診療所から戻って本格的な外科の研修を始めた病院の外科のトップでした。その後もその病院には計3回お世話になりました。A先生はオールラウンドな外科医であり、神業の手術手技をお持ちでした(決してそのことを自慢されることはありませんでしたが)。そして患者さんとの関わりがとてもお上手で、患者さんのすべてを包み込んで診て下さるような先生でしたので患者さんからの信頼も絶大でした。その後A先生が移動されても先生を慕う患者さんは病院を変えてでもついて行ったほどです。

そんなA先生の姿勢に惹かれ、強く影響を受けた私ですが、未だにA先生のようにはなれません。口数は多い先生ではありませんでしたが本当に心の広い、素敵な先生でした。

A先生が約1年前に非常に厳しい病気を発症し、S病院で手術を受けられたのは知っていました。お見舞いに行こうと思った矢先、併発症で重篤な障害を負ってしまったため、面会に制限が加わり、会いに行く機会を逸してしまいました。その後ご家族のご希望もあってリハビリと化学療法目的で私たちの病院に移られました。病状は楽観できる状態ではなく、失語や感情失禁もありましたので、面会に行きたい気持ちは強かったのですが、なかなか訪室することができませんでした。

その後徐々に病状は悪化し、10月末からはホスピスに移られたようです。そのことに気づいた先週末、朝方A先生が夢に出てきたのです。

ビルの屋上の駐車場の出入り口に立っていたA先生が、

「K君!(私のことをこう呼びます)」

と呼びかけたので、びっくりして駆け寄った私が

「先生、大丈夫ですか?お見舞いに行けなくてすみません!」

と謝罪すると、

「だから会いにきたんだよ」

とおっしゃったのです。そして

「これからA(A先生が住んでいる、以前私も住んでいた札幌の北のはずれ)に帰るんだ」

と笑っておっしゃって車で帰って行かれました。

優しいA先生は、礼を失した私を怒りもせず、笑って会いにきて下さったのです。夢の話ではありますが、A先生なら死の間際にこのような心遣いをして下さっても不思議ではありませんでしたので私には事実にしか思えませんでした。そしてその数日後に息を引き取られたのです。

昨夜はA先生を送る会が行なわれました。会場は多くの関係者でびっしりでした。A先生のお人柄がよくわかるような心温まるお別れ会でした。

私の医師人生もそう長くはありません。少しでもA先生に近づけるように日々努力しなければとあらためて思いました。

忘年会シーズン!

先週の土曜日は病院の忘年会でした。

4年連続してD病院と同じ日程でしたが、今回は自分の病院の忘年会に出ることにしました。今年も各セクションからの出し物がメインでしたが、なかなかクオリティが高く、楽しめました。私の病棟でも出したのですが、私は今回も参加せず、応援のみでした。毎年毎年G先生が熱中して指導していますが、今回は残念ながら2位だったようです。笑いという点では多少物足りなかったかもしれませんが、パフォーマンスの内容としては一番だったように思います。連日の猛練習の成果が見られたのではないでしょうか(笑)

なお写真は撮影したのですが、管理部の方針でネット上では公開しないようにとのことでしたので残念ながら掲載することはできません(涙)

病院の忘年会は最後のあたりで抜けて、D病院の忘年会の二次会に参加しました。病院によって雰囲気がこんなに違うものなんだと毎回驚きます。D病院は大人の忘年会という感じです(笑)。



1時間ほどで二次会を抜け出し、いつもお世話になっているE先生とI先生、そして形成外科のスタッフとともに三次会に繰り出しました。場所は行きつけのワインバー、R。今回はそれほど飲み過ぎなかったはずですが、体調のせいか回りは早かったようです(汗)。いつもお招きいただくのですが、今回もとても楽しかったです。

私がちょっと悩んだり、疲れていたり、元気をなくしている時にE先生はいつも私に元気をくれます。とてもありがたい友人です。最後は代行車で自宅まで送ってもらいました。途中で立ち寄って買ってきてくれた食べ物(寄っていてなんだか覚えていませんが…笑)、すごく美味しかったです!

そして今週の水曜日は、With You Hokkaidoとピンクリボン in SAPPOROの忘年会がありました。今年は皆さん予定が重なったのか昨年より参加者が少なかったのと、芸が1組(フラダンス! お上手でした!)ということで若干淋しかったですが、その分ゆっくりと話をすることができました。



来年のWith Youもピンクリボン in SAPPOROのイベントも今年とは違う雰囲気で行なわれるかもしれません。詳細が決まりましたらまたご報告いたします。

これからもいろいろ飲み会が続きますが、皆さん、体調には気をつけましょう!