2012年10月28日日曜日

患者会温泉旅行 in ニセコ 2012

ニセコの温泉旅行から今日、無事に帰ってきました。

今日は途中から雨が降ってしまいましたが、昨日は快晴で羊蹄山もとてもきれいでした(写真)。

紅葉の中山峠(ちょっと休憩)を越えて、車で移動していたG先生と真狩道の駅で合流。そしてダチョウ牧場に寄りました(写真)。

私は何度もニセコには来ていますが、ここは初めてでした。たくさんのダチョウが放牧されていて、売っていたエサをあげたのですが、大きなダチョウは食べ方も激しくG先生は指をかまれていました(汗)。幼鳥はつつき方もソフトでなかなかかわいらしかったです(笑)。患者さんたちも楽しめたようです。

そこからミルク工房に寄ってアイスを食べてから宿泊場所のニセコグランドホテルに到着しました。到着後に数人で近くを散歩していたら、温泉が吹き出している場所がありました。ここは温泉付きで土地を売っているようです。思わず欲しくなってしまいましたが、宝くじにでも当たらない限り無理そうです(泣)。

それからさっそく温泉に入りましたが、ここは2種類の泉質の源泉からお湯を引いてきているそうです。内風呂と露天風呂の1つは適温、もう1つの露天風呂はやや低めで、長い時間浸かっていられるような感じで私の好きなタイプの温泉でした(ニセコ薬師温泉もこんな感じです)。

夕食は宴会場で2時間飲み放題の会食でした(写真)。

牛乳の鍋が美味しかったです。最後の最後には、G先生がリクエストに応えて2曲を熱唱し(写真)、盛り上げてくれました(笑)。



夕食後には部屋に集まってカードゲームと罰ゲームで盛り上がったり、乳がんに関するまじめな話題についてゆっくり語り合ったりなど、充実した時間を過ごしました。部屋での2次会終了後には、もう一度温泉にゆっくり浸かってからお開きとなりました。

この時間の中で、これからの患者会の運営に関する前向きな提案をして下さった患者さんもいらっしゃいました。私もずっと考えていたことと同じでしたので、今後の患者会をさらに発展させていくきっかけになるのではないかと思っています。とても貴重な時間を過ごすことができたと思います。

翌朝は、寝る前の長風呂がたたったのか、ひどい頭痛に悩まされましたが、なんとか復活して帰路につきました。ニセコグランドホテルの温泉は、「若返りの湯」と言われています。最近ちょっと老化を感じていましたがこの2日間で2才くらい若返っていればいいなと思っています(笑)。

化学療法中の患者さんも3人参加されていましたが、幸い熱を出すこともなく、楽しい温泉旅行だったと思います。参加したみなさん、お疲れさまでした。そして今回残念ながら参加できなかったみなさん、来年は是非参加して下さいね!

2012年10月26日金曜日

明日から患者会の温泉旅行です!

一昨年から1泊になった毎年恒例の温泉旅行ですが、今年は明日からニセコの某ホテルに行ってきます。

昨年の旅行の後で今年は日帰りで、という話もあったのですが、結局1泊ということになりました。一昨年は定山渓、昨年は朝里、そして今年はニセコと徐々に遠くなっています(汗)入院患者さんの病状の変化も起こりえますので遠出は少し心配もあるのですが、幸い病棟は落ち着いていますのでなんとか私もG先生も行けそうです。

ニセコへの移動は送迎バスです。途中何カ所か止まって休憩するようです。ただここ数日道内は冷え込んでいますので、中山峠越えは少し心配です。今日も中山峠で大きな事故があったそうですので運転手さんには十分な注意をお願いしたいものです。

宿泊するホテルは何度か見かけたことはありますが泊まるのは初めてです。2種類の温泉が引いてあるそうですので楽しみです。最近ずっと体調があまり良くないので温泉効果で元気になれればいいなと思っています。宴会はきっとまた遅くまで盛り上がると思います(笑)。いつも診察室ではなかなかゆっくりお話ができないので、せっかくの年1回の機会ですから患者さんたちと交流を深めたいと思っています!

(明日はパソコンを見れませんのでコメントなどにはお返事が遅くなります)

2012年10月22日月曜日

昨日は、J.M.S!

毎年10月の第3日曜日に全国の賛同医療機関で行なわれているJ.M.S(ジャパン・マンモグラフィ・サンデー)の乳がん検診が昨日(10/21)行なわれました。

今年はG先生がJ.M.Sの検診担当でしたが、幸い受診者の中に視触診上明らかな乳がんの方はいらっしゃらなかったようです。私たちの系列病院でも旭川のI病院ではI先生が行なっているようですし、釧路のK病院では毎年当院から女性外科医(昨年はN先生、今年はS先生)が出張して、全てのスタッフを女性で構成して行なっています。

旭川の情報は入っていませんが、釧路ではかなり冷や汗もののアクシデントがあったようです。K病院ではいつも土曜日に職員検診(やはり女性外科医だと人気が高いようです)を行なって日曜日に一般患者さんの検診を行なうのですが、なんと土曜日の検診中にマンモグラフィ撮影機が故障してしまい、職員のマンモグラフィは後日撮影ということになってしまったそうです。なんとか業者を呼んで修理してもらって日曜日の本番には間に合ったそうですが、もし日曜日に故障していたら大変なところでした…(汗)。

マンモグラフィ撮影機は高価ですので一般の中規模病院では需要もないのに何台も置いておくわけにはいきません。万が一の際の対応は考えておいた方がよさそうです。とりあえず無事終わって良かったです。

ちなみにJ.POSHのHPによると、2012年10月4日現在、J.M.Sに賛同している医療機関は全国で340施設(北海道は10都市28施設)にまで到達しています。検診受診率を高めるためには、年に1日ではなく、こうした医療機関が連携して交代で日曜の検診がいつでも受けられるような体制を作るのが理想的ではないかと思います。ただ現実的はなかなか厳しいですね…。

2012年10月18日木曜日

第21回乳癌学会学術総会〜来年は厳しそう…そしてiPS…


来年の6/27-29に静岡県の浜松市で行なわれる第21回乳癌学会学術総会の演題募集要綱が先日届きました。

今回の締め切りは11/28。例年より早いことがわかって少し焦っています(汗)。

今回の学会の会長は、乳腺領域の腫瘍内科の第1人者、浜松オンコロジーセンターの渡辺亨先生です。渡辺先生はとても著名な先生です。そして私も何度も学会や講演会でお話を伺ったことがありますしブログも拝見していますが、大変厳格な先生です。今回の演題採択もきっと今までに比べると厳しくなるのではないかと思います。

正直、今までの乳癌学会の演題採択は比較的基準がゆるい印象でした。どうしてこんな内容で全国学会に発表するんだろう?と思うような内容もたまに見かけていました(自分の発表内容も偉そうなことを言えるほどのものではありませんが…)。今回は、さほど珍しくないような症例報告や、何を言いたいのかよくわからないような抄録を書くと落とされてしまうような気がします。気を引き締めて準備しなければまずそうです…(汗)。

学会発表と言えば、iPS関連の問題がマスコミで話題になっています。よりによってあんなトピックな話題で、しかも世界で初めてという発表に虚偽があればすぐにばれるということがどうして彼にはわからなかったのか不思議でしょうがありません。

今までもあれに近いような発表があったのかもしれないという疑念を持つ方がいらっしゃるかもしれません。実際あれほどのトピックな話題でなければ嘘の発表をしても簡単にはばれないかもしれません。しかし、われわれ医療に携わるほとんどの人間は、自分の名誉や利益のためではなく、真実を探求するため、そしてそれが将来の患者さんのためになると考えてこのような研究や学会発表、論文作成を行なっていると私は信じたいと思います。

このような事件が原因で山中教授の偉大な研究に疑念を持たれたり、iPSを用いた今後の臨床研究に悪い影響が出ないことを心から願っています。そして山中教授の研究とは比べようもありませんが、「ちりも積もれば…」ということわざもありますので、今回の学会発表も頑張ってみようかと思います(もちろん、真実の”ちり”でなければ山にはなりませんが…)。

2012年10月14日日曜日

札幌乳癌カンファレンス

昨日、市内某ホテルでAZ社主催の「札幌乳癌カンファレンス」が行なわれました。この会は昨年から始まった研究会で、G病院病理部のA先生をお招きして、診断困難症例のカンファレンスと乳腺病理のご講演をお聴きする会です。今回はG病院で研修していたご縁で私が司会を務めることになりました。慣れない任務なので前日からちょっと緊張していましたが、なんとか無事に終えることができました(途中いくつかアクシデントがありましたが…汗)。

今回はSession1として、現在北海道からG病院に研修に出ている私たちの施設のN先生と旭川から病理の研修に行っているS先生から、G病院での研修についてのご紹介をしてもらいました。最近の研修システムについて知ることができ、これでまた研修に出たいと思う若手医師が増えればG病院と北海道のパイプが強まるのではないかと思います。

Session2は、A先生による「乳がん術前薬物療法の病理」のいう演題のご講演でした。これは私からのリクエストに答えて下さった内容で、期待していた通りというか、それ以上のお話でした。病理医の目から見た、術前化学療法のメリットの有無と問題点について、G病院の豊富な症例の検討と教訓症例を提示していただきながら学ぶことができました。詳細は割愛しますが、一般的に言われている術前化学療法を行なう意義、特に組織学的効果で予後推測をすることが本当に患者さんへのメリットになるのかという点については、私が以前から感じていたことでしたのでA先生も同じお考えでいらっしゃったことがわかり、とても心強く感じました。

Session3は3施設から提示された症例検討でした。いずれも最終診断はがんではなく、非上皮性腫瘍と考えられる症例でした。1例目は系列病院のI先生が提示した症例で、病理診断としては難しくはなかったのですが、画像診断がちょっと難しい(典型的ではない)悪性リンパ腫の症例でした。2例目と3例目(当院症例)はともにA先生も頭を悩ませるくらい診断が難しい症例でした。いずれも明らかな悪性とは言えないけれどもちょっと異型を伴っていて境界病変に近いような病変でした。あの短時間で病理診断を出せるのはA先生くらいのレベルの先生でなければできない技ですが、ざっと見ただけでその病変の特徴を的確にピックアップして診断に近づけるというのは神業です。突然画像の読影を指名されるという緊張感の中にもA先生の軽妙なトークを交えながらのアットホームな楽しい会であっという間に予定時間になってしまいました。

その後会場で懇親会を1時間ほど行なってから、G病院の3人の先生方とI先生、G先生と私の6人ですすきのの地酒と北海道料理が美味しい店へ2次会に行きました。全員A先生にお世話になった(お世話になっている)医師ですので、会話も盛り上がりとても楽しい時間を過ごさせていただきました。今日は乳がん検診の担当でしたからセーブしようと思っていたのですがついつい飲み過ぎてしまい、あやうく二日酔いで乳がん検診をしなければならないところでした(汗)

来年もまたこのような会が開催されるとうれしいです。A先生のお話はとても勉強になります!

2012年10月12日金曜日

被爆者とマンモグラフィ検診

私が勤めている病院、特に関連病院の外来には、被爆者の方がよく受診されます。乳がんで手術を受けた方も2人通っていらっしゃいますし、被爆者検診として定期的に検診に来られている方もいらっしゃいます。

ご存知の通り、被爆者というのは、広島・長崎で原爆による放射線障害を受けたと認定された方々です。中には母親の胎内で被曝された方もいらっしゃいますが、原爆投下後67年も経過していますので、そのすべてが高齢者です。

被爆者と認定されていると手帳が交付され、年1回の各種がん検診を受けることができます。女性の場合、その内容は、乳がん、子宮がん、胃がん、大腸がん、肺がん、多発性骨髄腫の6種類です。そのうち乳がん、胃がん、肺がんはレントゲンを使用するがん検診です。

この被爆者の方たちについてずっと前から気になっていたことがありました。被爆者の方々は、放射線というものに対しておそらくもっとも恐怖を抱いている方々だと思います。そういう人たちが、定期的にレントゲン検査で放射線を浴び続けることに抵抗はないのだろうか?ということです。私たち医療者は、必要性があると判断して行なった放射線検査による医療被曝はやむを得ないと考えています。しかし、被爆の影響による”発がん”を早期発見するためにさらに放射線を浴びなければならないという矛盾に私は戸惑いを何度も感じてきました。医師としては、”がん検診はがんの早期発見に有用と広く認められているのだから勧める”という立場がある以上、その疑問を被爆者の方々に投げかけることにものすごく抵抗を感じていましたので今までどうしても聞くことができませんでした。

先日見えた被爆者検診受診者は85才前後の方でした。高齢ではありますが、しっかりした方です。この年齢ではそもそもがん検診は必要ないという考え方もあると思います。実際、マンモグラフィ検診の対象年齢に上限がある国もあります。腰が曲がった状態で撮影するのも大変です。そういうこともあって、これから先の検診についてその方の思いをお聞きしてみたのです。

その結果、やはりがんは心配だけど、本当は放射線検査には抵抗があったということでした。この方もきっと長い間、検査のためにまた放射線を浴びなければならないということに対して不安があったのだと思います。もう何十年もそうして定期検査をしてきたわけですので今さら、という考えもあるかと思いますが、私はこの方と相談してマンモグラフィ検査は今回で終わりにすることにしました。

長期間の検診などによる医療被曝が悪影響をもたらすという十分な根拠はありません(低年齢者へのCT検査と発がんの論文なども出ていますが)。しかし、できるだけ放射線は浴びたくないというのは多くの人に共通している感情だと思います(中には放射線が体に良いと言っている方もいらっしゃいますが、これも実験レベルの話で一般論としては根拠がないと考えます)。ですから放射線を用いず、低侵襲でコストも安く、有用性の高い新たな検診方法の開発・確立を私は心から望んでいます。


*なお、誤解されないように追加しますが、乳がん検診としてのマンモグラフィの有用性は証明されています(若年者に対する問題点はありますが)。今回はエビデンスの話ではなく、心理面に関するお話であることをお断りしておきます。

2012年10月11日木曜日

遺伝性素因を持つ若年者のマンモグラフィ検診

現在、日本の「乳癌診療ガイドライン」におけるマンモグラフィ検診の推奨グレードは、50才以上でグレードA、40才台でグレードB、40才未満の若年者はグレードC1となっています。国内で行なわれたマンモグラフィ検診の臨床試験においても40才未満ではその有用性が証明できなかったこともあり、若年者に対する乳がん検診方法はいまだに確立されていません。

一方、BRCA1やBRCA2と言われるがん抑制遺伝子の異常を有する、いわゆる”遺伝性乳がん”が疑われる家系の女性に対しては若い年代からの検診が勧められてきました。ただ一般若年女性と同様に、どのような検診方法が良いのかという点についての結論は出ていません。MRが有用という報告が最近出始め、注目されているところです。

今回、そのような遺伝性乳がんの素因を持った若年女性に対するマンモグラフィ検診についての新たな知見が、オランダがん研究所のAnouk Pijpe氏らによって報告されました(BMJ 2012; 345: e5660  http://www.bmj.com/content/345/bmj.e5660)。この論文の概要は以下の通りです。


対象:GENE-RAD-RISKプロジェクト(欧州最大規模のコホート研究)に2006年から2009年まで参加した,オランダ,フランス,英国の変異型BRCA1/2保有者1,993例(18〜39歳)。

方法:初めて電離放射線検診(マンモグラフィ,胸部X線撮影,CT)を受けた年齢,20歳未満,20〜29歳,30〜39歳で受けた回数,最後に受けた年齢を調査し、電離放射線検診受診歴と発症リスクに相関があるのかどうかを調べた。

結果:
・30歳未満で一度でもなんらかの電離放射線検診を受けた場合,発症リスクは1.9倍(95%CI 1.2〜3.0)上昇した(30〜39歳で受けた場合は,リスクの上昇なし)。
・マンモグラフィに限ると,30歳未満で一度でも検診を受けると,発症リスクは1.43倍(95%CI 0.85〜2.4)増加した。


若年者に対するマンモグラフィの有用性を証明した臨床試験はありませんので、若年者に対してはマンモグラフィ検診はあまりお勧めできないと今まで何度かここにも書きました。ただ、遺伝性素因を持つ女性に対しては多少の有用性があるのかと私は思っていましたが(罹患率が高いと有用性が証明されやすいのです)、今回の報告はその推測とまったく逆の結果でしたのでちょっと驚きました。

もちろんこのコホート研究のみで放射線検査が遺伝性素因を持つ女性の乳がん発生率を上げると断定することはできませんし、遺伝性素因を持たない女性に対しての影響まで解析されているわけではありませんので、その点には注意が必要です。ただ、特に日本人には放射線という言葉に敏感な方が多いですので、放射線検査に頼らない有効な若年者に対する検診方法の確立が望まれるところです。

2012年10月5日金曜日

Cancer Board終了!

院内の多職種が集まったがん患者さんの症例カンファレンス、第3回「Cancer Board」が今晩行なわれました。前にも書きましたが、まだテストケースですので(2ヶ月に1回しか行なっていません)、本来の「治療方針に迷う症例をみんなで検討する」というカンファレンスにはなっていません。毎回各センター持ち回りで担当しながら、適宜症例があれば受け付ける形式にはなっていますが、今のところ予定外の症例提示はありません。まだまだこのCancer Boardが全体に普及していないということなのだと思います。医師以外の参加は結構あるのですが、残念ながら自分が当番の時以外に参加する医師がほとんどいません。残念なことです。

さて、今回の症例提示ですが、前にも書きましたが非常に経過が長い症例でした。乳がんについてあまりわからない職種の方も多いので、特徴的な再発患者さんを選んでみました。詳細は割愛しますが、再発後の経過が長いこと、最近悪化傾向になり状態は徐々に厳しくなっていること、経済的な困難があったこと、遠方に居住しているために今後の治療に工夫が必要なこと、どの段階で抗がん治療を中止するか判断が難しいこと、などについてお話しし、参加者から意見を述べてもらいました。

これが解決策、と言えるようなものではありませんが、緩和ケア科の先生や看護師さんから意見をもらったり、事務系の職員から居住地の医療状況を教えていただいたり、今後の治療方針決定にあたっての参考になりました。

乳がん患者さんの治療方針については、今までもこまめにカンファレンスをしたり、他科のDrに助言を求めたりしてきましたので、必ずしもこのようなカンファレンスは必要ないのかもと思っていましたが、自分自身もその症例の細かい振り返りができますし、普段カンファレンスに参加しない職員からの意見も聞くことができますので、けっこう有意義なカンファレンスではないかとあらためて感じました。これからはもっと多くの職員に参加してもらえるようになればいいなと思っています。

2012年10月3日水曜日

「秋の気配」& 祝 ファイターズ、パリーグ制覇!

いつの間にかすっかり日没が早くなり夜は冷え込むようになってきました。紅葉は遅れていたようですが、ここ数日で急速に進んでいるのではないでしょうか?

秋の気配を感じた途端、夏が急激に遠ざかったという感じです。「秋の気配」と言えばオフコース。ご存知ですか?この曲はまだオフコースがあまりメジャーではなかったころ、小学校高学年のころに偶然ラジオで聞いて録音した記憶があります。長渕剛も松山千春もオフコースもメジャーになる前は好きだったのですが、売れ出した途端、あまり興味がなくなってしまったのは私の性格なのでしょうか…。でもこの曲は今でも好きな1曲です。

秋と言えばまたまたイベントが目白押しです。今月は、10/5がCancer Boardの担当、10/13は、G病院の先生を招いての研究会の座長、10/14は関連病院の乳がん検診(前にJ.M.Sに重なっていると書きましたが勘違いで1週ずれていました)、10/21はJ.M.S(ジャパン・マンモグラフィ・サンデー)の検診、10/27-28は、患者会の温泉1泊旅行(今年はニセコ!)などなど。その他に10/6と10/21-22の関東での研究会のお誘いがあったのですが、こんな状況ですので残念ながらお断りしました。来月は乳癌検診学会も控えていますし、がんセンターのT先生から頼まれている研究のお手伝いも本格化します。なかなかゆっくり紅葉を楽しむ間もなく、雪が降ってしまいそうな感じです。

そう言えば、昨日北海道日本ハムファイターズが3年ぶりにパリーグ制覇を果たしました!長い間現場を離れていた1年目の栗山監督の指揮、ダルビッシュの退団など、開幕当初はその実力が不安視されていましたが、諦めない心と監督を中心とした団結力で素晴らしい結果を残してくれたと思います。誰がMVPかを決めるのがとても迷うほど、誰かの不調を他の誰かが支えるというような感じでチーム全体で勝ち取った優勝ではないかと思います。

優勝後の会見を聞いていて、栗山監督と選手たちの強い信頼関係を感じることができました。監督は選手をひたすら信じて使い、その結果が悪かったときは自分で責任を持つ、選手たちは監督に背中を押してもらった恩返しをしたいといっそう頑張る、というとても理想的なチームだったのではないかと思います。こういう関係は、もしかしたら医師と患者さんとの関係にも少しだけ共通するところがあるのかもしれないなと思いました。

ファイターズには、是非ともCSも順当に勝って、実力ナンバー1の巨人を倒して日本一になって欲しいと願っています!

(ピンクリボン運動にずっと協力して下さっている田中賢介選手ですが、残念ながら骨折でポストシーズンも出ることはできないようでとても残念です。少しでも早く回復して来シーズンこそ1年通して活躍してくれることを心から祈っています。)



2012年10月1日月曜日

風と風邪

今回の台風は風台風(秋に多い風の強いタイプの台風)だったようですね。各地に大きな被害をもたらしたようで、被災地の皆さんには心よりお見舞い申し上げます。北海道でも太平洋側ではけっこうな風と雨で避難勧告なども出たようです。幸い札幌は雨が時々降った程度ですみましたので良かったです。


先日「季節の変わり目に注意が必要です」とここで書いておきながら、自分自身がひどい風邪にかかってしまいました…。ここ2日連続で朝2時から4時くらいにかけて頭痛と咳と鼻水で起きてしまい、すっかり寝不足です。ティッシュの消費量も凄いです…(泣)まるでインフルエンザのような腰痛と関節痛もあります。熱は微熱程度ですがけっこうたちの悪い風邪のようです。みなさんもくれぐれも用心なさって下さいね。

今日は体調回復のために早めに休みます。今晩はぐっすり眠れると良いですが…。

ということで今回は「かぜ」についてのお話でした(笑)