2013年6月29日土曜日

第21回 日本乳癌学会学術総会 in 浜松 〜帰ってきました!〜



浜松から新幹線に乗って品川経由で羽田に行き、予定を少し早めて午後の便で札幌に帰ってきました。

出発した水曜日は雨模様で富士山はかすんで見えず、湿度も異常に高くて浜松に着いた時にはぐったりでした(汗)。でも木曜日からの会期中は幸い傘が必要になるような雨は降らず、まずまずの天気でした(湿度はやはりこちらよりかなり高かったですが…)。

初日はN先生の発表(ポスター討論)がありましたが、つつがなく終了しました。私の演題はe-Posterだったので口頭での発表はありませんでした。その他は、放射線治療(乳房照射)に関する新しい試みについてのセッションとラジオ波焼灼療法の臨床試験の中間報告に関するランチョンセミナー、専門医制度の改正に関するセッションなどを聞いてきました。

2日目は脳転移の治療戦略のセッションと遺伝性乳がんに関するセッション、画像診断セミナーなどに参加してきました。

内容についてはまたいずれここでも書いていこうかと思っていますが、日進月歩の乳腺診療になかなか追いついていけていないことを実感し、もっと勉強しなければならないと思いを新たにしました。

ポスター会場ではP1グランプリという全国各地、様々な団体のピンクリボングッズの投票が行なわれていました。いつもはJ.POSHのブースだけなのですが、今回はずらっとブースがならんで様々なグッズを販売していました(残念ながら北海道からは出店なし…)。


またこれに関連して(?)ゆるキャラ(和歌山のこうやくんと静岡の出世大名家康くん)も来ていました(笑)。


うなぎに浜松ぎょうざ、黒はんぺん、根わさび、しらす、桜えびのかきあげなど美味しいものもたくさん食べれましたし、乳腺仲間の友人たちにも久しぶりに会えましたし、なによりとても勉強になった学会でした(G先生、留守番お疲れさまでした)。

2013年6月23日日曜日

第21回日本乳癌学会学術総会 in 静岡

6/27(木)から6/29(土)ににかけて静岡県の浜松市で乳癌学会が開催されます。私は水曜日に出発して土曜日に帰る予定です。

今回は会長のW先生の意向でかなり今までとは違う形式で学会が開催されます。いつも最大の演題数となる示説(ポスターを掲示してその前で発表する形式)の中で特に多数を占める症例報告が削減されました。そしてそのかわりにe-PosterというWeb上で公開するような形式が新たに採用されました。今回は私はこのe-Posterに採択されたのですが、今までにない形式なので完成するのにけっこう手間がかかりました。でも当日の発表がないので会場では気分的にとても楽です。

また、通常は事前に抄録集という分厚い冊子が送られて来て当日はそれを持ち歩くのですが、今回はこの冊子がなくなりすべてWebからダウンロードする形式に変更されました。スマホ派の人たちにとっては便利なのかもしれませんが、ガラケー派の私としてはとっても困ります(怒)。せめて今回は両方で配布して数年後に移行するというような事前通知があれば良かったのですが突然だったので非常に困惑しました。結局今回はやむを得ず子供のiPADを持っていくことにしました…(泣)

新しいことにチャレンジしたい気持ちはわかりますが、もう少し配慮が欲しかったですね。しかも抄録はすごく見づらい!!PDFなので何百ページもめくり続けなきゃなりませんし、検索するのも困難です(使いこなせていないだけ?)。少なくともアナログ世代の私には合いません…。さらに検索機能のついたアプリがダウンロードできるようになるはずなのにいまだに機能してません。間に合うのでしょうか…(泣)

文句ばかり書いてしまいましたが、静岡は初めてなので楽しみです。新幹線から世界遺産の富士山を眺めてみたいですし、うなぎをはじめとした食べ物も楽しみです。地震だけはちょっと心配ですが、楽しみながら勉強してきます!

2013年6月17日月曜日

ピンクリボンの自動販売機!

新病院がオープンして1ヶ月が過ぎました。ようやく病院内のオリエンテーションがついて右往左往しなくなりました(笑)

以前も書いたような気がしますが、新病院にはピンクリボンマークのついた自動販売機が設置されています(写真 乳腺センターがある病棟のデイルームの自動販売機)。



これは「キリンビバレッジ」が、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを啓発するピンクリボン活動に賛同し、またこの活動について多くの方に知って頂き、検診へ一歩踏み出して頂く社会貢献活動の一環として行なわれているものです。

売上の一部は日本対がん協会の「乳がんをなくすほほえみ基金」に寄付され、乳がんの啓発・検診率向上に様々な形で活用されているそうです。商品を購入することにより、手軽にピンクリボン活動に参加出来ますので、もしこの自動販売機を見かけたら是非商品を購入してピンクリボン運動に参加していただければと思います。

2013年6月13日木曜日

第10回 With You 北海道~あなたとブレストケアを考える会〜

先日実行委員会での内容を簡単に書きましたが(http://hidechin-breastlifecare.blogspot.jp/2013/05/10with-you.html)、正式にポスターとチラシ(申し込みハガキ付き)が届きました。



今回のテーマは、「乳がん患者をサポートする」です。

概要は以下の通りです。

日時:平成25年8月24日(土) 12:30~16:30

場所:札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学研究棟1階 大講堂

内容:
①開会の辞(With You あなたとブレストケアを考える会代表 霞富士雄先生)
②情報コーナー(司会:市立札幌病院 大川由美先生)
『乳がん最新治療』(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科 島宏彰先生)
『がん治療の公的制度と医療保険』(札幌医科大学 地域連携・総合相談センター 田邑泉さん)
③講演
『10回目のWith You Hokkaidoを開催するにあたって』(東札幌病院 ブレストセンター 大村東生先生)
④参加者グループワーク(「手術後の不安・治療」、「再発後の不安・治療(再発の方のみ)」、「リンパ浮腫」、「補完・代替医療」、「ご家族のケア」、「仕事のケア」、「遺伝性乳がん」)+何でもコーナー(グループワークに参加されない方対象)
⑤特別講演
『がんになった親とその子供に対するサポート』(北海道大学病院 緩和ケアチーム、チャイルドライフスペシャリスト 藤井あけみ先生)
『がん患者の就労支援、現状と課題』(CSRプロジェクト代表理事 桜井なおみさん)
⑥エンターテイメント
『落語』(桂枝光師匠)
⑦各地のWith You報告
⑧閉会の辞(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科 平田公一教授)

参加費:1000円(定員 300名)

申し込み方法:市内の主な乳がん診療病院に置いてある(以前住所を書いた参加者には直接郵送)チラシに付属したハガキを切り取って郵送

問い合わせ先:東札幌病院内 With You Hokkaido事務局 TEL: 011-812-2311 FAX: 011-823-9552(受付時間:月曜日-金曜日 9:00-17:00)

今年の夏も札幌医大大講堂で一緒に楽しく乳がんについて学びましょう!

2013年6月9日日曜日

乳がん体験者コーディネーター第9期生募集中!

昨年も書きましたが、今年もNPO法人キャンサーネットジャパンの第9期乳がん体験者コーディネーター養成講座が開催されます。

この講座の目的は乳がんと診断されて直面する問題(主に医療情報に関する)を解決できる、あるいは解決に導く既存の信頼性の高い情報にアクセスし、提供できる能力を身につけることにあります(こころのケアやカウンセリングを学ぶものではありません)。受講資格は主たる治療を終えた乳がん体験者、乳がん患者を持つ成人家族、その他同NPO法人が認める人となっています。

受講・実施要項(写真)によると受講申し込み開始は5/7からですでに始まっており、7/31までは割引期間になっています(通常申し込み期間は10/31まで…けっこう高額です…)。開講は7/5からです。詳細はhttp://solasto-learning.com/kouza/health/coordinator/index.phpをご覧下さい。



私たちの病院の乳がん術後患者さんの中にこの講座を受講し認定を受けた方がいらっしゃいます。先日移転した新病院には狭いながらもがんサロンができましたので、ここで力を発揮していただく予定になっています。さまざまな悩みに直面する乳がん患者さんにとって、私たち医療従事者とは別に、院内に同じ病気を経験した乳がん体験者コーディネーターがいてくれることはきっと心強いのではないかと思います。乳がん体験者コーディネーターの存在が乳がん診療発展の一助になってくれることを期待しています。

2013年6月8日土曜日

札幌乳癌カンファレンス 2013

今年もAZ社主催の「札幌乳癌カンファレンス」が、市内某ホテルで昨夜行なわれました。

この研究会は今回が3回目で、G病院病理部のA先生をお招きしてミニレクチャーをしていただき、診断困難症例を持ち寄って症例検討を行なうというものです。

今回のミニレクチャーは、「どうする?乳管内病変」というタイトルで乳管内病変(低乳頭型や平坦型の非浸潤がんと乳腺症、乳管内乳頭腫と非浸潤がんの鑑別や新しいWHO分類とその中における疾患概念などについてわかりやすく(でも難しい…)解説をしていただきました。質問が多数出たため予定をかなりオーバーしてしまいましたが、とても勉強になりました。

そのあとの症例検討は、腋窩腫瘤(Occult cancer)の症例、針生検、摘出標本ともに病理医によって良性、非浸潤がんと診断が分かれた症例、そして私が提示したMRで描出されなかった広範な非浸潤がんに粘液浸潤を伴っていた症例の3例でした。詳細は割愛しますが、非常におとなしい非浸潤がんに対してどこまで診断と治療を追求すべきなのか、経過観察という判断はどのような基準で行なえば良いのかということに関してとても考えさせられるディスカッションとなりました。

これからは、早期発見による乳がん死亡率低下という大きな目標を目指すだけではなく、すぐに診断・治療しなくても良い非浸潤がんを見分ける方法も同時に研究していかなければならないのかもしれません。長い間、がんに対して非常に厳格な治療方針を国内外に示してきたG病院の中においても時代とともに変化が起きてきているということをA先生の言葉から強く感じました。

2013年6月2日日曜日

新病院開院祝賀会&すすきの散策!

昨日市内某ホテルで新病院の開院祝賀会が行なわれました。

この祝賀会は、主に日頃大変お世話になっている道内の病院の先生方を中心にお招きして行なったパーティでした。大変ご多忙の中、大学の教授や病院の院長先生ほか、たくさんの先生方がお祝いに来て下さいました。

私の両隣りはD病院形成外科のE先生とPET-CTなどでいつもお世話になっているCクリニックのT先生でした。医学的なお話もしましたが、3人ともファイターズファンという共通点があったため、とても楽しい時間を過ごすことができました(笑い)

また、会場に来てからE先生に言われて初めて気づいたのですが、ここに集まって下さった先生方の中に高校の同期生が私とE先生以外にも2人いることがわかりとても驚きました。医学部の同期ならなんとなくわかりますが、高校の同期が4人もこのような会で集まるなんてとても不思議な感覚でした。

祝賀会がつつがなく終わってから、E先生と2人で飲みに出ました。E先生とはGWにも飲みましたが、今回もやっぱり3軒はしごすることになり、今朝はすっかり二日酔いでした(笑)でもいつもE先生には美味しい店を紹介してくれますし、楽しい会話で楽しませてくれます。

昨日は2軒目に生ライブをやっている店に連れて行ってもらいました。南6西3のセントラルビル2Fにある「Live Zone」という店で、店長自らがボーカルとして歌うのですが、びっくりするほどの素晴らしい声でした!

歌の教室を日中に行ないながら夜はライブをしているそうですが、メンバーの演奏も上手ですし、女性ボーカル(生徒さんでもあるようです)もとてもきれいな声をしていました。60分に1回のライブの合間には、店長やメンバーがテーブルに来て会話にも加わってくれました。とても明るく気さくな店長さんでまた近いうちに行きたくなるようなお店でした。値段もお手頃でオススメです。市内にお住まいの洋楽(昨日はスティービーワンダーが中心でした)好きな方は是非一度立ち寄ってみて下さい!

今回はあまり乳がんとは関係ないお話でしたが、いよいよ近いうちにティッシューエキスパンダーとインプラントを用いた一次再建が保険適応になりそうです。できるだけ早くに対応できるように準備を進めていきます!