2016年1月3日日曜日

2016年! 明けましておめでとうございます!

年が明けてもう3日もたってしまいました(汗)。

1、2日は回診だったので朝は7時に起きて出勤しました。今日は休みだったのでゆっくり寝ていようと思ったのですが結局同じくらいに起きてしまいました。

年末年始の特番にも飽きてしまい、餅も食べ飽きたころですので明日から通常勤務でちょうど良いのかもしれません。これ以上だらだらすると身体も脳も怠け癖が抜けなくなってしまいます。

年明けの手術もある程度入っていますが、年末のラッシュに比べるとまだ余裕があります。ただ診断が微妙な患者さんや化学療法導入の患者さんもけっこういますのでそれなりに忙しくなりそうです。

そして早々に取りかからなければならないのは、来年度の出張検診の新たな取り組みの下準備です。まずはT協会の方々と今後の方向性について会合を開く予定です。かなり前から心の中で温めてきた取り組みですのでなんとかうまく行けばと思っています。

年明けから鼻水がひどくなってきて昨日からは腰痛が出てきました。発熱はなさそうですのでインフルエンザではないと思いますが…。以前微熱のインフルエンザにかかったことがありますので(ワクチンを接種しているとあまり高熱がでないことがあります)念のため注意しておきます。

体調は今ひとつですが(汗)明日から仕事頑張ります!

8 件のコメント:

のんのん さんのコメント...

はじめましてです。
一昨日癌と告知を受けましてパソコンにかじりついていてこちらのブログを見つけました。このような尊い事をされている先生に敬意を表します。

超音波ガイド下細胞診の結果 非浸潤性乳管ガンとの事で左乳房の全摘を勧められました。範囲が広いとの事でした。
甲状腺や前立腺は経過観察が出来るのに、乳房の場合どうして出来ないのだろうか・・もしや最先端のアメリカではもう経過観察が始まっていないだろうか?と全摘を恐れるあまり現実逃避しています。
もうすぐ50歳。閉経も間近でしょうからずっと浸潤癌とならずに済まないだろうか・・・

切り取るのみならず、再建まで考えますと、恐怖は一層広がってしまい、手術したくない一心で悪あがきしています。

20年前にレベル4の悪性との事で全身麻酔下で温存手術に臨んだ事があります。結果的には良性でラッキョウのような大きさの腫瘍を取ったのみで済んだのですが、「必要な手術だったのか?」という疑問や不信からその後は健診に一切行きませんでした。繊維線種という物か、私の乳房にはいつもしこりが有り、今回もしこり自体は良性との結果が出たのですが、その周りから非浸潤性癌が見つかりました。

今回健診を受けたのは昨夏に親友を肺がんで亡くし、彼女がしこりの有る私をいつも心配してくれていたので、遺言と思い「今回位は健診受けようかな・・」というのが理由です。彼女が極々初期段階の癌を見つけさせてくれたのだと思える一方、なんで全摘なのかと心がついていけません。

セカンドオピニオンもしようと思いますが、私が期待しているような答えを出してくれるお医者さんはいらっしゃるのか・・・

3月に手術という予定で手術に向けた検査の予約もどんどん入っています。何か追い立てられるような感覚で手術を受けて10年後「あの手術は不要だった」なんていう事にならないだろうか・・・とタイムマシーンが無い事が本当に悔しく思えます。

hidechin さんのコメント...

>のんのんさん
はじめまして。
無症状で偶然見つかった非浸潤がんということですよね。
たしかに非浸潤がんの中には一生悪さをしないものもあると言われています。ただし、ここには以下のように大きな問題が2つあります。

①一生悪さをしない(浸潤がんになって転移をきたさない)非浸潤がんなのかどうかを判断する方法が現時点ではまだない。
②細胞診、もしくは針生検で非浸潤がんと診断されても切除してみたら浸潤部分があることはよくあるので本当に全部が非浸潤がんなのかどうかは切除しなければわからない。

以上の点から現在では非浸潤がんでも切除することが多いのです。ただし切除生検やマンモトーム生検などで病変のほとんどが取れてしまって、その全てが非浸潤がんでおとなしいタイプであった場合に経過観察や放射線のみで経過をみることはこれからは増えてくるのかもしれません。しかし、一時期米国で全摘から温存手術に大きくシフトしたあとで、しばらくしてから局所再発の問題が出てきたように、経過観察をした非浸潤がんの少なくとも一部は局所再発し、その約半数は浸潤がんとして再発することが予測されますので、取り過ぎだったとあとで後悔すること以上に後悔することになる可能性もあることを理解してから判断された方が良いと思います。

なお全摘する必要があるのか温存が可能なのかは画像を見ていないのでなんとも言えません。少なくともMRは撮影した上での判断だと思いますが、もし説明に疑問があるのでしたらセカンドオピニオンを申し出てみても良いとは思います。また一次再建が嫌なのでしたら無理にする必要はありません(私ならお勧めしますが)。二次再建という手段もありますので。この点については主治医と形成外科医の説明をよくお聞きになってからご判断下さい。

取り急ぎ以上です。納得して治療に向かわれますことをお祈りしております。

のんのん さんのコメント...

こちらの気持ちをお察しいただき、早速のお返事に心からを感謝いたします。本当にありがとうございます。
そうですね。違う後悔をするという可能性を考えなくてはなりませんね。

全摘の理由として見せられた造影剤を使ったMRIの画像は左乳房の半分くらいが白く見えました。それは明らかに右乳房の画像とは違いが有り、全摘理由の「範囲が広い」という意味はそれを見れば一目瞭然でした。
(右の乳房にも疑いが有り左同様に検査をしていますが、今のところ癌は見つかっていません。が、念のため次回に細い針を刺す検査をする予定です)

ただ、細胞診をしたところに癌細胞が有ったとしてもそれがすべてMRIの画像の白い部分に当てはまるのか?というような考えは拭えていません。
MRIで造影撮影した場合とPET-CTでの撮影とでは何か得られる物に差が有るのでしょうか?
同じような画像になるのか、それとも癌の部分がもっと詳細に分かってくるものなのか・・・
もしも有効な判断材料が得られるならば仮に自費で有っても受けたいと考えております。

しかしながら
少しでも癌細胞が見つかってしまった以上セカンドオピニオンもPet-CTも全摘か温存かの判断に留まるのかなとも思えます。

注意深く経過観察をしてもらいたいというのが私の希望ですが、いつ浸潤性となっていまうか分からないような状況ではそういった希望を応援してくれる先生はなかなかいらっしゃらないものなのでしょうか。
今の病院は「様子を見ると言うなら他の病院へ移ってください」と言われました。「患者さんで実験する事はできません」とも。それも理解できます。

手術の順番までもが決まっているとも言われ、7月頃まで待ってほしい(家庭の都合)という希望も通りそうにありません。年間1000以上の乳がんの手術を行っているようなので、個人の我儘は通らないという事なのかもしれません。自分が工場のベルトコンベアーに乗っているような気持ちになります。
次回初めて主治医の先生とお会いします。(癌と確定されると主治医が決まります)何か温かな印象を得られると良いなぁと願っているところです。
先日の診察では再建の詳細な話にまで及びませんでしたが、きちんと質問を整理してお話を伺ってみようと思います。
途中で投げ出してしまうような事無く、納得できるようがんばります。

hidechin さんのコメント...

>のんのんさん
のんのんさんが見ても明らかに広範に広がっているようながんであれば、どこかに浸潤巣があってもまったく不思議ではありませんので手術をせずに経過観察することは私はお勧めしません。また病変の広がり診断として現時点ではMRがもっとも信頼できる検査です。PETは参考程度にしかなりませんので高いお金を出してPETを受けることは個人的にはお金の無駄だと思います。もちろんMRで読み過ぎ(実際はMRで予測した病変より狭かった)ということはあり得ますがそれは結果論であり、他の検査でそれを予測することは困難です。
年間1000例以上の病院というと私が研修したG病院でしょうか?信頼できる先生方がいらっしゃる病院ですのできちんと説明を聞いて納得して治療を受けて下さることを祈っています。

のんのん さんのコメント...

またまた、お返事ありがとうございます。
先生、G病院で研修されたのですね。勝手にご縁を感じてしまいます。
おかげさまでこちらに書かせていただきながら自分の中の考えも整理でき、全摘という事について、自分を少しずつ納得させることが出来てきました。しかしながら次から次へと悩みは尽きないのですね。
再建についてです。胸が大きく着る物に困ることも多々有る人生です。しかも健方は下垂気味です。(昔、ラッキョウ大の腫瘍を取った場所がいけませんでした。下の方だったので、年齢と共に左に比べるとずっと下がってしまいました)
インプラントは下垂した方に合わせるのが難しいとか。私の場合、自家組織での再建の方が向いていそうな気がしたりしています。
ところで、どこの病院の説明でもインプラントを用いた再建の方が圧倒的に行数を費やして説明されていますが、自家組織の再建についてあまり触れられていない事が気になります。G病院はさすがにたくさん書いてくれていますが、SR病院などは自家組織での再建にはHP上でほとんど触れられていません。(だからといって苦手だという事ではないのだろうとは思いつつ、手術時期の折り合いがG病院とつかない場合には他でするしかなく、今日は自家組織の再建という角度からパソコンにかじりついておりました。)
その後あたかも作品のように残ると考えますと再建を施してくださる形成の先生とのコミュニケーションも大変大事になってくるのだろうなぁと想像いたしております。
そんなこんなで色々と思考していますと考えるのが面倒になってしまい「再建しなくてもいいか・・」と頭をよぎる始末です。

hidechin さんのコメント...

>のんのんさん
たしかに乳房が大きく、下垂している場合はインプラントより自家組織の方が整容性が優れています。ただ身体への侵襲は大きくなりますので、当初のんのんさんが心配されていたこととは矛盾することになります。経済的に問題がないのであれば、インプラントで再建した後に健側乳房の縮小術を行なうという方法もありますが、この場合は縮小術は自費診療になります。
このあたりは形成外科の先生とよくご相談して決めるしかありません。迷っているのであればとりあえず切除だけ行なって後日必要であれば再建を行なうという選択肢もあります(二次再建)。
あまりお役に立てる回答はできませんが以上です。よくお考えの上でお決め下さい。

のんのん さんのコメント...

なるほど、片側を小さくですね。
本当にいろいろとありがとうございました。
来週 初めて主治医の先生にお目にかかります。
その後、セカンドオピニオンも予定しています。
それぞれ、お伺いしたいことをメモして行くなど準備を整えて臨みたいと思います。
おかげさまで何を聞いたら良いのか頭の中の整理もできました。
ただやみくもに不安だった気持ちから現実を受け入れ、前進も出来た気がいたします。
本当に本当にありがとうございました。

hidechin さんのコメント...

>のんのんさん
少しでもお役に立てたなら良かったです。
それではお大事に!