2014年2月9日日曜日

”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2014〜がんと仕事〜”終了!

以前お知らせしましたように(http://hidechin-breastlifecare.blogspot.jp/2013/12/2014.html)、今日、京王プラザホテル札幌B1プラザホールにて”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2014〜がんと仕事〜”が開催されました。

このフォーラムに先立って行なわれた無料マンモグラフィ体験には、G先生とH病院のO先生とが読影医として参加していましたが、私はフォーラムだけ参加してきました。


会場は昨年と同様、満員状態でした。やはりがん患者さんの就労問題は切実な問題であるということをあらためて感じさせられました。


内容は、一般社団法人CSRプロジェクトの桜井なおみさんによる「ワークライフバランスを考えてみませんか?”、そして(株)ワイズスタッフの田澤由利さんによる「がんになっても柔軟に働きたい!〜テレワークという新しい働き方」という2つの基調講演と様々ながん関連の団体のアピールトーク、そして懇親会という流れでした。

桜井さんのお話では、日本の高齢化とがん患者さんの状況を踏まえた、がんと闘いながら仕事を継続することの重要性と問題点、そして特に非正規雇用者にとってはなかなか困難であるという現状をアンケート調査などを交えながらわかりやすく解説して下さいました。”ワーク・ライフ・バランス”というのは、「国民一人一人がやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活においても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指すそうです。がん患者さんにおいても、仕事や家庭に要する時間や自分の自由時間の上にさらに治療にかかる時間が加わった場合、その人その人によって時間配分に対する考え方や必要性は様々なので、それぞれの状況に合わせた生き方が選択できるような社会にしていくべきであるということかなと私なりに理解しました。

田澤さんのお話のメインテーマである”テレワーク”という言葉は馴染みはありませんでしたが、お話を聞いているうちにこの言葉に関連する内容を新聞かテレビで見たことがあることに気づきました。どうやらその活動(企業に働きかけて、テレワークを労働形態の一つとして取り入れる政策)の影には田澤さんらの積極的な働きかけがあったようです。テレワークというのは簡単に言うと”テレ”(離れた)”ワーク(仕事)”、つまり自宅など職場から離れた場所で働く労働形態のことを意味します。企業に所属しながら一定時間(週に何日など)自宅で勤務するような場合と企業にはまったく所属しないで完全に独立した形でテレワークを行なう場合があるそうで、大企業では少しずつ前者の勤務形態を取り入れるようになってきているそうです。ただしそのほとんどは、子育て支援の方法の1つとして行なわれているということで、がん患者さんの働き方の手段としての普及はまだまだのようです。今後田澤さんたちの活動がきっかけでそのような企業が増えてくれば、がん患者さんが自分の体調に合わせながら自宅で仕事を行なえるような時代が来るかもしれませんね。

懇親会では、私のブログを読んで下さっているCSRプロジェクトの方が声をかけて下さいました。このブログを始めてから、何人かの方とこのような形で直接お会いすることがありました。人と人との縁は本当に不思議なものです(笑)
そういえばO先生が、雪まつりで雪像を造ったそうで写真を見せて下さいました(”マンモ”というタイトルです! O先生が写真を送ってくれました!)。大通12丁目の会場にあるそうですので、雪まつりにお越しの際は是非ご覧になって下さい(笑)

2 件のコメント:

リリー さんのコメント...

先日はお目にかかれて嬉しかったです。 前日の関係者の打ち合わせ会で、何気なくこんなブログやってらっしゃる先生ご存じですか?と伺ったところ、多分、〇〇先生では、ということでようやくゴールできたという感じでした。
就労セミナー、会を重ねるごとに充実してきた気がしています。 おそらく社会の関心が高まってきたことから裾野の支援が広がってきているのでは。 まだまだ充分ではありませんが、数年前に比べたら格段の進歩。 こうして少しずつ社会が動いていくのですね。
先生もお忙しい中、こういったイベントへのご参加など頭が下がります。 先生のブログで救われている患者さんが沢山いらっしゃると思います。これからもご無理のない範囲で続けていってくださいね。 

hidechin さんのコメント...

>リリーさん
ありがとうございます!
私もお会いできてうれしかったです。
がん患者さんの就労支援はこれからますます重要になる領域のお仕事ですので頑張って下さいね!
またお会いできるのを楽しみにしています。