2014年9月24日水曜日

乳腺術後症例検討会 35 ”乳がんの放射線治療”

今日は定例の乳腺症例検討会でした。

最近の検討会では症例検討に加えてさまざまな分野のトピックの講演を行なっていますが、今日は放射線治療室の主任技師のIさんが乳腺分野の放射線治療の話をしてくれました。

私たちの施設では、昨年新病院に移動してから放射線治療を開始したばかりです。短い期間ではありますが、この1年間の症例のまとめと放射線治療の実際についてIさんがわかりやすく解説してくれました。一見画像診断とは直接関係はないお話ではありますが、画像診断領域の技師さんたちが検査・診断し、その結果に基づいて私たちが手術した標本に対して病理医が最終診断を行ない、その結果に基づいて行なう治療の一つが放射線治療ですので、その勉強をすることによって診断領域に携わるスタッフにも得るものがあったはずです。

そのあとで症例検討を行いましたが、今回も症例は3例でした。中でも1型糖尿病の既往がある患者さんに生じた境界不明瞭で後方エコーの減弱を伴っているものの、硬がんとしては内部エコーがあまり典型的ではなく、マンモグラフィでも腫瘤像を呈さなかったために糖尿病性乳腺症の可能性も考えた非浸潤がん主体の乳頭腺管がんの画像はなかなか興味深かったと思います。

来月は久しぶりに症例検討のみの予定です。来年には、画像診断の第1人者による講演会を開催できないか検討したいと思っています。今は存在価値が以前より低くなってしまった感のある細胞診の意義の再検討についてや、MRの診断についてなど、じっくり聞きたい話はたくさんあります。これからG先生やN先生とも相談したいと思っています。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先生、こんばんは。
ピンクリボンinSAPPOROで、放射線治療中です。とご挨拶させて頂きました、ミーたん と申します。覚えいらっしゃいますか?
先生、放射線治療のお話しが出ていたので教えていただき事があります。
私は、6月に乳房温存部分切除術を行い、19日で放射線治療がようやく終わりました。
現在は、皮膚炎の影響でヒリヒリ、ピリピリとした痛みと痒みがあり、放射線科の先生に軟膏(アズノールとレスタミンコーワ混合)と傷になっているひどい部分には、リンデロンVGクリームを処方してもらいました。

気になっているのは、手術をした際に創に医療用ボンドが塗ってあったのですが、創に軟膏が塗らさってボンドが溶けたようになり表面がベタベタになっているのですが、このまま自然にはがれるまで放置していていいものなのでしょうか?
創に影響はないのかと不安になり、放射線科の先生に確認してみたのですが、「それは乳腺外科で確認して下さい」と言われました。
私の次回の外科受診予定がまだ1ヶ月先なのですが、
外科の先生はいつも忙しそうで、この程度のことで聞いてもいいものか迷っています。

是非、先生に教えていただきたくコメントさせて頂きました。
宜しくお願いします。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん(ミーたんさん)
こんばんは。
一般的には創はきちんと合わさっていれば48時間で表面は閉鎖して細菌などは侵入しなくなると言われています。すでに1ヶ月以上たった創で放射線治療前に治癒に問題がなかった(壊死や感染など)のであればボンドが取れても通常は問題ないと思いますが…。
ただ実際に診ているわけではありませんので私が無責任に大丈夫だとお答えすることはできません。心配なのであればやはり手術してもらった主治医に確認してもらうべきだと思いますよ。
それではお大事に。

匿名 さんのコメント...

ミーたんです。
お忙しいところ、回答して頂き有り難うございました。

ボンドはまだ創の上に付いていて完全にははがれてはいません。また、既に一部剥がれた部分の皮膚は、ジュクジュクしているわけでもなく乾いていますので、回答から感染症などにはなっていないようなので、安心出来ました。
様子をみて、気になることがあったら、先生のおっしゃる通り主治医に聞いてみようと思います。
有り難うございました。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん(ミーたんさん)
そうですね。それが良いと思います。
それではお大事に!