2015年3月15日日曜日

「18th Breast Cancer UP-TO-DATE Meeting」in Fukuoka

昨日、福岡でNK社主催の「18th Breast Cancer UP-TO-DATE Meeting」が行なわれました。毎年行なわれるこの会ですが、今回は少なくとも私が参加した中では初めての福岡開催でした。飛行機の便の関係で少し到着が遅れましたが、興味深いお話を聴くことができました。

SessionⅠ 「乳癌分子診断の臨床応用」
3題の講演がありましたが、途中から聴いたということを差し引いてもとても難しい話が多くて理解するのはなかなか困難でした(汗)。3題目はHBOCの話でしたので、先日聞いた話と関連があったこともあり、知識の整理に役立ちました。

SessionⅡ 「HER2陽性再発乳癌の治療戦略」
1題目は抗HER2療法の耐性機構の話、2題目はHER2陽性乳がんに対する分子標的薬の治療戦略の話でした。いずれもだいたいは今まで聞いたことのある話が中心でした。ただ耐性(薬が効かなくなること)の話は本当に奥が深いです。今回の講演で知識の整理ができたような気がしますが、数年経てばまた違った解釈になるのかもしれません。いずれにしても日本ではやはりトラスツズマブとラパチニブの組み合わせが保険適用になる見通しはなさそうです。

SessionⅢ 「若年性乳癌患者の妊孕性保持」
産婦人科の先生と腫瘍内科の先生の司会、パネリストによるパネルディスカッション形式の討議でした。若年性乳がん患者さんに対してできるだけ早い段階で、場合によっては繰り返し妊娠、出産の希望を確認しておくことの重要性や、年齢が進むに従って健常者でも卵子の機能が低下し妊娠率が低下するので、場合によっては数年かかる乳がん治療終了後の人工授精(Assisted Reproduction techniques: ARTと言い、受精卵保存、卵子保存、卵巣保存の3種類があります)による妊娠率は年齢によっては期待するほど高くはならないことや高齢出産のリスクも伴うことがあること、特に受精卵保存や卵子保存の場合は、抗がん剤治療の開始が少し遅れてしまうことのリスクもあること、そしてこれらの情報を迅速にかつきめ細やかに生殖医療医に伝達するためのネットワークやコミュニケーションの構築が重要であることなどを学びました。

終了後は懇親会に参加し、KS病院のT先生や名古屋の友人のK先生とディスカッションしながら楽しい時間を過ごしました。

そして今日は帰りの便を午後にして太宰府に行ってきました。たまたま乗った列車が、1年前から投入された観光列車の”旅人”という特別列車だったらしく、”にわか撮り鉄”たちが何人もカメラを向けていました(私も…笑 写真)。



今回どうしても太宰府に行きたかった理由は、花が咲いている飛梅が見たかったからです。今まで2度太宰府に行っていますが、6月とか11月だったため、花は咲いていませんでした。HPでは2/1に飛梅の見ごろという記事が出ていたのでもう間に合わないかと思ったのですが、なんとかまだ花が残っていてくれました(写真)。良かった!(笑)



その後、いつものお茶屋さんで梅ヶ枝餅と抹茶のセットをいただました。焼きたての梅ヶ枝餅は本当に美味しいです!それからは少し早めに空港に向かって、とんこつラーメンを食べてから帰ってきました。自宅に着いたのは18時すぎだったので疲れましたが、勉強もできて観光もできたので大満足です!

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