2015年9月14日月曜日

第13回 日本乳癌学会北海道地方会

一昨日の土曜日、北海道がんセンターにて「第13回 日本乳癌学会北海道地方会」が開催されました。

当日は朝早くから会場入りしてスライドのチェックをし、9:30から一般演題を聞いていました。10:30からは、ずっと準備をしてきた教育セミナーが行なわれました。診断部門は私が担当で、治療部門はGセンターのW先生が担当でした。持ち時間が45分にも関わらずスライドを作っているうちに60枚になってしまったため時間内に終わるかどうか心配でしたがなんとか終了することができました。このセミナーがパネリストの若手の先生方やフロアの参加者に少しでもお役に立つことができたならうれしいです。

ランチョンセミナーは第2会場でS病院の精神科の先生のお話を聞きました。日常診療にすぐに役に立つような内容をわかりやすくご説明していただき、とても勉強になりました。

ランチョンセミナーが終わるとすぐに午後の一般演題が始まりました。私は最初のセッションの座長を務めましたが、「検診」というセッションにも関わらず検診に関する発表はなく、超音波検査に関するものが2題、MRに関するものが2題、免疫染色に関するものが1題でした。いろいろ質問を用意していたのですが、発表時間がオーバーしたり、フロアからの発言が続いたりで、あまり私から聞くことはできませんでしたが、それほど時間を超過することなく無事に終えることができました。

コーヒーブレイクセミナーでは、S医大のK先生が、抗がん剤による有害事象(主に発熱性好中球減少症)のお話をして下さいました。この内容は、11月の私の講演の内容とも重なるので興味深く拝聴させていただきました。

最後の一般演題のセッションでは、G先生がピンクリボンイベントで使用したお手製の乳がんの自己検診用の触診モデルと超音波検査用のモデルの作り方などについて発表しました。普通の学会ではあまり見かけない内容の発表でしたのでひときわ異彩を放っていました(笑)。

今回の学会は準備も結構大変でしたが、それ以上に本番のストレスはいろいろと大きかったです(汗)。自分が発表する方がずっと気楽に思えました。なんとなく未だに気持ちがすっきりせず重いです。

8 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、宜しくお願いします。
あるクリニックで半年前に癌かもと検査をし、様子を見ると言う事で半年、放置され、再検査で癌です。全摘出です。再生はどうするか。切るか、切らないか、迫られました。
突然の話に戸惑い、大学病院を受診しましたが、結果は変わりませんでした。
半年の遅れを取り戻すべく、緊急手術になりました。
術前は、硬癌、ハーツー陰性で顔付きはおとなしい、ホルモン療法5年。
術後は、小葉癌、ハーツー陽性、転移無し、ハーセプチンと抗がん剤、ホルモン療法5年と言われましたが、話の変化に戸惑っています。抗がん剤にもかなり、抵抗があります。
5年も薬を飲み続けることにもです。術後すぐに又、体を痛め付ける。避けて通れないものでしょうか。やらなければ、2,3年で再発すると言われました。治る癌だからと、今、大変悩んでいます。
再発する、しないは賭けですよね。流れに乗らないと、頼るところも無くなる、結論が出ないまま治療を受けるのか。
ハーセプチンだけでは、効果が無いのでしょうか。
独りで、家で、抗がん剤の副作用に耐え、体が弱ると思うと夜もなかなか寝れません。
長文で申し訳ありませんが、アドバイスを宜しくお願い致します。
主治医からは、術後も詳しい説明が無いので、任せなさいと言う感じです。
かなり、抵抗があります。

匿名 さんのコメント...

もう1件教えて下さい。
最初に検査をしたクリニックは、生検検査が上手だと言う事で、地元の某大学病院から、ここでは何もせず、たらい回しにされ、挙げ句の果てに6か月放置されました。
2回目に、エコー下吸引・・・をしました。かなり内出血をし、その時バーンと音が一回しましたが、余り細胞が採れて無かったようです。音が1回と言う事は、1回しか刺していないのでしょうか。
つまらない質問で申し訳ありません。半年前に分かっていたらと思うと悔やまれます。
あってはならない事が起き、初めの医療関係者は相当な悪たちです。今の先生に救われました。
治療も任せるのかなと思います。

匿名 さんのコメント...

宜しくお願い致します。
母親が原発不明、大腸癌の疑い、肝腫瘍、皮膚結節多数散在、最後は肺に転移後進行が早く、亡くなりました。73才でした。
胸にもしこりが有りました。
乳癌からの全身転移ではないでしょうか。
その逆で、他から転移して乳房にも癌が発生する事は、ありますか。誰も乳癌は疑っていませんでした。そうなら、遺伝しますか。
入院した時は手遅れでしたので仕方がないのですが。
教えて頂けますか。
宜しくお願いします。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん(2015年9月17日 10:06、2015年9月17日 10:22のコメントを下さった方)
はじめまして。まず、PCのHPのトップページにある注意事項をご一読いただければ幸いです。今回のように匿名の方が連続して投稿されるとこちらも混乱しますし、返事をするのも大変なのです。また、このブログはセカンドオピニオンを目的にしているわけではないこともご理解下さい。
まず結論から申し上げますとHER2陽性であるなら、ハーセプチンと抗がん剤は絶対に受けるべきです。この治療の有効性を判断するための臨床試験において、中間解析であまりに大きな生存率の差がついたためにハーセプチンを行なわなかった群の患者さんたちに情報を開示して制限を解除したくらいの差が出た経過があるからです。ハーセプチン単剤でこれだけの効果は期待できません。やはり受けるなら抗がん剤とのセットが必要です。
次に半年前からの経過に着いてですが、何度読んでも文章の意味がよくわかりません。”2回目にエコー下吸引…”というのが半年前のことなのか、その後の経過のことなのか、それなら半年放置というのがどういうことなのか、ちょっと理解するのが難しいです。もし半年前のエピソードだと仮定したとしても、その時点で悪性の診断がつかず、半年後に再検査をしたことを放置とは言いません。半年後にフォローしたのであれば放置はしていないのではないですか?たしかに半年前に確定診断がつけば、というお気持ちは理解できますが、このようなケースはあり得ないことではありません。むしろ異常なしと断定せずに、半年後に再検査をしたことは慎重な考え方だったと言えます。また、半年前に診断できれば、と後悔しても時間を戻せるわけではありません。半年前に手術してもおそらく全摘になった可能性が高いと思います(乳管内進展はそんなに早く広がらないことが多いです→だからと言って半年前に診断できるという意味ではありません。広がりが広くても診断しにくいものは診断しにくいことがあるのです)。またサブタイプも変わりませんので半年前でもおそらく治療方針(ハーセプチン+抗がん剤)は変わらなかった可能性が高いと思います。そのことにいつまでもこだわるより、今できる最善の治療をきちんと受けることが大切だと私は考えます。
なお、バチンという音が1回だったとしたら、針生検をしたのは1回なのだと思います。その件に関しては私は確認する術がありませんので、もしどうしても確認したいのであれば担当医にご確認下さい。以上です。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん(2015年9月17日 13:49のコメントを下さった方)
はじめまして。まず、上の投稿へのコメントをご確認下さい。
お母様の件に関してですが、実際に検査所見を見ていない私が正確にお答えすることは困難です。当時の担当医が大腸がんが原発巣である可能性が高いと判断したのであればそれを尊重するしかありません。

もし乳腺の腫瘍が悪性だったとして、考えられるのは以下の3通りです。
①乳がんが原発で肝臓、皮膚、肺の転移をきたした(大腸がんは別に発生)。
②大腸がんが原発巣で、乳腺も含めてすべてが大腸がんからの転移であった(ただし大腸がんの乳腺転移も皮膚転移もまれです)。
③大腸がんが原発巣で肝臓、肺に転移をきたし、それとは別に乳がんが併存していた(皮膚転移も)。

ただ、乳房の腫瘍が悪性であるという証拠もありませんので、乳腺腫瘍はまったく関係のない良性ということも考えられます。いずれにしても推測以上のことは言えませんし、既に亡くなったあとでは確認のしようもありません(病理解剖をしていただいたらわかったはずですが…)。今となってはそこを追求するより、乳がん、大腸がんの検診をきちんと受けることをお考えになった方が良いのではないかと思います。以上です。

匿名 さんのコメント...

先生、お忙しい所、分かりにくい質問で大変失礼しました。早速の返信をありがとうございました。
初めて、この様な作業をしましたので勝手が分かりませんでした。申し訳ありませんでした。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん(2015年9月17日 23:20 返信の方)
治療経過が良好であることをお祈りしています。お大事に!

匿名 さんのコメント...

ありがとうございました。
頑張ってみます。
主治医も、打つ手が多く有ると言う事だと言っています。次回からは、解らないことの質問にします。宜しくお願いします。