2015年12月10日木曜日

ピンクリボンin SAPPORO&With You Hokkaido忘年会!

昨夜市内某ホテルのレストランでピンクリボンin SAPPOROとWith You Hokkaido合同の忘年会が行われました。

毎年行なわれているこの会ですが、私が参加できたのは今回初めてでした。ビュッフェ形式の食事とお酒を飲みながら、乳腺診療と患者会、そしてピンクリボン運動に力を入れている医師、パラメディカルの方、患者さんたちと楽しい時間を過ごすことができました。

北海道の乳腺診療の現状と未来について話をしながら、参加者のテーブルスピーチやスタッフの余興を楽しみましたが、それにしてもS医大の先生方の芸達者ぶりには驚きました。H病院のO先生のギター演奏に合わせて、私がいつも研究会で指名して答えていただいている(嫌がられているかも…)女医のS先生やノリノリで郷ひろみを熱唱したM先生、そしてS医大乳腺外科のトップのK先生の歌やH病院のK先生のチェロ(私が好きなさだまさしのBirthdayを弾いてくれました)…とても盛り上がりました。来年は是非うちのG先生にも熱唱してもらいたいものです!


同じテーブルに座ったT協会のKさんとは今後の北海道内の検診が行き渡っていない地域での検診活動についてお話ししました。私たちの病院も道内の過疎地にいくつも診療所をかかえていますが、そのほとんどは地元で乳がん検診を受ける施設がありません。今までは町や市をまたいで自ら受診するかT協会の巡回検診車を利用するしかありませんでしたが、マンパワー不足もあってすべての地域に十分な乳がん検診を提供することができていないのが現状です。

そこで私たちの病院とT協会で協力しながらそれをカバーできないかということを提案させていただいたのですが思っていた以上にKさんは積極的に考えて下さり、これから話し合いを行なうことを約束して下さいました。これはずっと前から私が考えていたことだったのですが、こんなにスムーズに受け入れて下さるならもっと早くにご相談すれば良かったです。

今日さっそくうちの院長にも話してみましたが、院長もとても喜んで後押ししてくれました。あと何年できるかわからない私の医師人生ですが、またやりがいのある仕事ができました。なんとか近いうちに話し合いの場をセッティングして計画を練ろうと思っています。このことも含めてとても有意義な時間でした。知識もエビデンスも重要ですが、やはり人間関係あってのものです。このような会を通してさまざまな方々とお知り合いになれたことは私にとっては本当に貴重な財産です。

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

先生こんばんは。30歳の出産経験なしです。
1年前のエコー検診で嚢胞ありで、その後クリニックでエコー、マンモグラフィ、細胞診、触診の結果異常なし。半年後の今年の3月に再度同じクリニックでエコーしたところ、嚢胞の大きさに変化なく異常なしとなりました。
しかし今月の検診で嚢胞内腫瘍となり、クリニックで昨年と同じ検査をしました。
まだ細胞診の結果待ちですが、9ヶ月前と様子がだいぶ違うので癌ではないかと心配しています。
細胞診の時、採取した液が赤かったですが癌の可能性が高いでしょうか?
また9ヶ月で急に大きくなったことは癌の可能性が高いでしょうか?
主人や母は摘出と聞いてやりすぎではと言っていますが、この段階で摘出はやりすぎですか?
画像は境界明瞭の嚢胞内に丸いボールのような腫瘍が浮かんでいるように見えました。嚢胞内いっぱいになるくらいの大きさです。何センチかは聞きそびれました。
嚢胞内腫瘍は細胞診や針生検で診断がつかなかったり間違って陰性となることがあると知って、それならすぐにでも摘出生検したいと考えています。
慢性腎炎を15年くらい患っており体力や免疫力が人並み以下です。
今後妊娠希望のため、万が一でも癌でしたというようなことにはなりたくないと思い、積極的治療を望んでいます。
摘出手術と腎臓の相互影響は腎臓内科の主治医にも相談予定ですが、何かわかっている事例などあれば教えてください。

取り留めもない書き方で申し訳ありません。何卒よろしくお願いします。

匿名 さんのコメント...

先ほどコメントした嚢胞内腫瘍の30歳です。
文章がわかりにくくなってしまい申し訳ありません。
主人や母がやりすぎといったのは、私が摘出生検をしたいと言ったたためで、まだ細胞診しかしていません。
何ヶ月も様子を見たり、針生検としたりしても絶対安心と言えないのであれば摘出くらいしてもいいと思っています。
私が思うより摘出生検が体に負担になるのであれば考え直しますが、癌の可能性を残すよりはマシかと思います。
先生のお考えを聞かせていただき、参考にしたいと思います。

匿名 さんのコメント...

トップの注意書きをよく読まず、関連のない記事に相談をしてしまい申し訳ありません。
明日クリニックに行きますのでよく相談してこようと思います。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。

嚢胞内腫瘍は、嚢胞内乳頭腫と嚢胞内がんがその代表です。画像検査でほぼわかる場合もありますが、良悪の診断が容易ではないことも多いです。細胞診でがんと診断される場合もありますが、針生検でも鑑別困難、またはがんなのに良性と判断されてしまうこともまれですがあります。

まずは細胞診の結果を見てからの判断になりますが、良性と診断されても私であれば摘出をお勧めします。その理由はいまお話ししたように良悪の判断が難しいことがあることと、出血性のものであれば今後増大することが予測されるからです。なお、乳頭腫でもがんでも出血しますので、血液が混じっていることは良悪の鑑別診断にはなりません。

慢性腎炎の既往があるということですが、現在の腎機能はどうですか?クレアチニン(またはeGFR)が正常であればほぼ問題はありません(詳細は腎臓内科医にご確認下さい)。もし腎機能低下がある場合は、造影剤を使う検査(MRや腹部のCTなど)の際は注意が必要です。麻酔は腎機能障害があっても可能ですが、もちろん通常の人に比べて薬剤の種類や使用量に注意が必要です(麻酔医が配慮してくれるはずです)。
取り急ぎ以上です。

匿名 さんのコメント...

お忙しいところお返事頂きありがとうございました。
血液が混じっているからといって必ず癌というわけではないと聞き、少し安心しました。
細胞診や針生検をして良性と出ても悪性だったという可能性、また良性でも大きくなる可能性があるなら摘出が一番ですね。
明日結果で悪性の結果が出ないことをまずは祈ります。
なお、腎機能は今年の9月の時点で、eGFR110.46となっています。
基準値内ですし、薬の服用も不要なくらい寛解です。
念のため腎臓内科の先生にも情報提供して頂こうと思います。
ご相談に乗って頂きありがとうございました!

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
良い結果であることをお祈りいたします。
それではお大事に!