
全国的にインフルエンザが流行していますが、札幌も今月に入ってから急速に罹患数が増えているようです。私たちの病院職員もインフルエンザでの欠勤が目立つようになってきました。実は私も金曜日から咳と頭痛と倦怠感が続いていたのですが、昨日37.4℃という微妙な発熱をしたため、もしかしたら…と心配しましたが今朝には解熱していたため、予定通り参加してきました。
今回のイベントでは、まず日本対がん協会常務理事の関原健夫さんによる「がん六回 人生全快」というご講演がありました。ご自身が若くして大腸がんになり、その後も再発手術を繰り返しながら仕事もばりばりこなしてきたご経験を語って下さいました。
関原さんは、5年生存率20%と宣告されたときに知人の乳がん患者さんから「残り少ないかもしれない時間を何もせずに過ごすのはもったいない」と言われ、仕事を続ける決意をしたそうです。その後の再発手術の時も要職についていながら手術をしてからまたすぐに仕事に復帰するということを繰り返し、すでにがん告知から31年くらい経過しています。もしあの時に仕事をやめてしまっていたら、きっと関原さんのその後の人生は大きく変わってしまったでしょう。とても考えさせられるお話でした。
そのあとにはパネルディスカッションが行われました。乳腺外科医のO先生、企業側の代表として、そしてがん患者でもあるTさん、NPO法人キャンサーサポートの乳がんサバイバーであるSさん、行政側として北海道保健福祉部のTさん、そして講演をして下さった関原さんが壇上に並び、ご自身の経験や現在の企業や行政の問題点、がんになった時に仕事をどう考えるべきかなどについてディスカッションが行なわれました。まだまだ課題が多く、がんになった時に仕事を続けるのはなかなか難しい問題がありますが、社会、そして企業が温かく支援してくれるような世の中になってくれることを祈るばかりです。
フォーラム終了後には、立食で懇親会が行われました。この会に参加して一番驚いたのは、私たちの病院の外来で数年前まで働いていた看護師のKさん(今は対がん協会でお手伝いをしているようです)と偶然再会したことです。懇親会では久しぶりに話ができてうれしかったです(笑)。また戻っておいでよって話しましたが来てくれるかなあ…。とりあえずまた外来の仲間と飲みに行く約束をしました(笑)。
なんとか参加できて良かったですが、結局フォーラムの途中からだんだんまた具合が悪くなり、懇親会を途中で抜けて帰ってきました。今日は早めに休みます!