2016年6月21日火曜日

「第13回 With You Hokkaido~あなたとブレストケアを考える会~」開催要綱

先日事務局から、「第13回 With You Hokkaido~あなたとブレストケアを考える会~」のポスターとチラシが病院に届きました。
さっそく関係部署に置いてもらうことにしました。

詳細は札幌医大のHPに掲載されています(http://web.sapmed.ac.jp/jp/news/event/03bqho000026jaek.html)。申し込み方法も書いてありますのでご参照下さい。



今回は少し楽をしたかったのですが、なかなかそううまくいきません(汗)。しかも今回の内容は個人的には苦手な部類に関するテーマですのでどうなることやら…。せっかくの機会ですのでこれから綿密に打ち合わせをして良い内容にしていきたいと思っています。でも来年こそは気楽に参加したいものです(笑)。

8/20、多くの方に来ていただけることを願っています!

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

身内が乳癌になって以来いつもブログを読んで勉強させていただいています。

この間改めて身内の乳癌の検査、手術結果を見る機会があったのですが、少し気になることがあり質問させていただきたいんです。
断片微小陽性(0.4)とありました。自分なりにいろいろ調べましたら、断片陽性なら放射線の回数を増やしたり、追加切除が治療されると書いてありましたが断片微小陽性についてはなかなか調べてもよくわかりません。断片微小陽性は断片陰性と同じと考えてもいいんでしょうか?
仮にそのことだけが原因で再発する場合は遠隔転移ではなく乳房局所再発になるのでしょうか?
ブログでの質問は限界があることは十分理解しております。ただ、他に聞ける医師がおりません。ご迷惑だと思いますがどうかよろしくお願いします。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。
まず用語についてですが、断片陽性ではなく、断端陽性と言います。

日本の乳房温存療法ガイドラインにおける断端陽性というのは、5㎜間隔で全部の標本に割面を入れた上で、端から5㎜以内にがんがない場合に断端陰性と判断することになっています。これは欧米の判断基準よりは厳しい基準です。欧米では断端に露出していなければ断端陰性としたり、1㎜以上距離があれば陰性としたりしているようです。

今回ご相談のケースですが、まず微小陽性という用語は私は聞いたことがありません。おそらく疑陽性(±のような意味)のことを言っているのだと思いますが、0.4の単位が㎜なのかcmなのかが不明です。㎜であればほとんど断端陽性と考えて良いと思います。cmであれば取りきれている可能性は十分にあると思います(切り出しの幅にもよりますが)。

”仮にそのことだけが原因で再発する場合は遠隔転移ではなく乳房局所再発になるのでしょうか?”ということに関しましては、断端陽性に関する再発に限って言いますと、まずは局所に再発をします。非浸潤がんの遺残であれば基本的にはまずは非浸潤がんとして再発しますが(この時点では転移能力を持っていません)、その後時間とともに浸潤がんに進展する可能性が高くなります(局所再発の約半数は浸潤がんとして見つかります)。浸潤がんになると遠隔転移をきたす可能性が出てきます。ただもちろん全てではありません。それとは別に、断端陽性とは関係なく、もとの浸潤巣から遠隔転移をきたすこともありますので、局所再発を伴って遠隔転移をきたす場合は、もとの浸潤巣から遠隔転移したのか、局所再発した浸潤巣から遠隔再発したのかわからないこともあります。

いただいた情報からお答えできるのは以上です。

匿名 さんのコメント...

素早い返答をありがとうございました。
大変参考になりました。