2015年4月18日土曜日

乳腺を語る会2

今晩はDS社で”乳腺を語る会”が行なわれました。今回は私とG先生、そして後期研修医のN先生と一緒に参加しました。

症例は3例でしたが、今回も非常に興味深い症例でした。日頃私たちの施設でも迷うような症例でしたので、他の施設での考え方は参考になりました。それにしても効くと思ったはずの治療が効果がなかった場合に非常に困るのはどこでも同じであることがあらためてよくわかりました。私たちが頭を悩ませるような症例は、他の施設でも困っているのですね…。

例えばHER2陽性の進行乳がん。普通は抗HER2薬がかなり有効なはずですが、まったく効かない場合にどうするか?手術のタイミングは?
手術不能と判断された進行乳がんで、治療でほとんど腫瘍が消えた場合に局所治療をどうするか?手術をするか?腋窩は郭清するのか?放射線治療は併用するのか?
針生検で鑑別困難と診断された場合に、次の手段はどうするのか?

答えは一つではないかもしれません。エビデンスが十分ではない領域は、実際の臨床の中ではたくさんあります。このような研究会の中で方向性を見いだし、今後の治療に生かすことができればと思いました。

次回は是非私たちの施設の症例を持っていこうと思っています。飲み会に参加できなかったのは残念でしたが、今度は参加したいと思っています。

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