2015年8月7日金曜日

がん治療の案内板〜ESMO (欧州臨床腫瘍学会)診療ガイドラインに基づいた患者向け情報

このたび日本癌治療学会が、ESMO (欧州臨床腫瘍学会)による患者さん向け情報の日本語版をWeb上で公開することにしました(http://www.jsco.or.jp/guide/index/page/id/136)。

日本乳癌学会も患者さん向けの診療ガイドラインを作成していますが(http://www.jbcs.gr.jp/people/people_gl.html)、冊子を購入しなければその詳細を読むことはできません(税別2300円)。この本も非常にわかりやすく解説していますが、有料ということで購入する方は少ないかもしれません。

ESMOの患者向け情報には、乳がんの基礎、検査法、治療法、治療の副作用、術後の検査などが掲載されています。ただ乳癌学会の患者さん向けガイドラインに比べると情報量は少なめで、言葉などは少し難しいかもしれません。またサプリメントや民間療法などに関する内容も乳癌学会の方が豊富です。乳癌学会の方はQ&A形式で書かれているのも一般の方にはわかりやすいかもしれません。

ざっと乳がんに関する概要を見たいのであればESMOの方が読みやすく、じっくりと細かい内容を知りたいのであれば乳癌学会の方が良いのではないかというのが、私が最初に受けた印象です。ネット上で両者を見比べて、もしESMOではわかりにくい、もしくは不十分と思われる方は乳癌学会の患者さんのための乳がん診療ガイドラインを購入してみてはいかがでしょうか?

0 件のコメント: