開場時間直前から台風の影響で大雨になってしまい、欠席される人が多いのではないかと心配しましたが、昨年より多くの方に集まっていただくことができました。
今年もまず最初にグループワークが行なわれました。ここ数年は再発治療や緩和治療のグループが続いたために、3年続けて同じ患者さんが私のグループに入ってしまって申し訳ないと思っていましたので、グループ担当を決める際に今年はなるべく重複しないようにH病院のK先生に配慮していただきました。ということで今年は”治療中の仕事や経済的な悩み”のグループを担当することになりました。
医療従事者は私の病院の医療福祉課の課長のFさん、そして今は小樽の病院で緩和ケア認定看護師をしていますが17年くらい前に私が勤務していた病院で一緒に働いていた看護師のIさんと私の3人でした。患者さんは、がん患者歴の長い患者さん1人(私の患者さんでした…汗)と乳がんと診断、治療を受けたばかりの患者さん3人の計4人でした。人数的にはちょうど良いくらいで、比較的バランスよく皆さんに話をしていただけたのではないかと思います。満足していただけたらうれしいのですが…。
そのあとは大講堂に戻って私の恩師の元G病院のK先生の開会のご挨拶に引き続き、特別講演が2題。S医大のS先生による”乳がん治療最新情報”は、新しい治療薬についてだけではなく、がん相談業務や遺伝子診断、ネットの活用法などのお話も含めて多岐にわたる内容でしたがわかりやすいお話だったと思います。乳がん体験者のTさんによる”乳がんになっても私らしく行きたい”のご講演では、結婚したばかりで乳がんになったショックやご家族との関わり、そして職場にどのように伝えて理解してもらい乗り切ったかなどの貴重な体験談をお聞きすることができました。
続いて行なわれたのは”聞かせて!あなたの治療と生活・仕事両立方法”というテーマのパネルディスカッションでした。

パネルディスカッサーは、Tさんと、同じ乳がん体験者のSさん、私の病院のFさんと私の4人で、司会はSS病院のO先生でした。この間、O先生と何度もメールのやり取りをしたり、メンバーで打ち合わせをしたりしてきたのですが、私自身、得意と言える分野の内容ではありませんでしたし、何度打ち合わせをしてもスライドのチェックをしても実際は当日になってみないとわからない感じでしたので始まるまでとても不安でした。でもさすがO先生、見事な司会ぶりでスムーズに進んだのではないかと思います。体験者2人のお話は、きっと集まった人々の心に響いたと思いますし、無料低額診療制度というシステムがあることをお知らせできたことは、もしかしたら経済的に困難を抱えている患者さん(患者さんや医療関係者の知り合いのがん患者さんも含めて)にとって役に立つ情報になったのではないかと思います。
その後は乳がん患者会の活動報告と各地のWith Youの報告があり、閉会となりました。毎年K先生を始め、本州から手弁当(無報酬)でこの会を手伝うためにスタッフが北海道に来て下さっています。悪天候の中なんとか到着できましたが、無事帰ることはできたのでしょうか?ずっと天候が悪いのでちょっと心配です。
今年の反省も踏まえて、来年はさらに多くの方々に集まっていただけるような会になることを願っています。