2016年4月27日水曜日

乳腺術後症例検討会 45 ”症例検討会の輪!”

久しぶりのブログ更新です。ここのところいろいろ雑務が重なっていてなかなか気力がわかず、放置状態になっていました。

今日は定例の症例検討会でした。今回はいつも参加してくれているKT病院のK先生から、”うちの病院でも同じような症例検討会をしたいので技師さんたちを連れて行きたい”との申し出がありましたので大歓迎ですとお答えしたところ、10人以上の方々が参加して下さいました。久しぶりの大盛況でした。

内容は、昨年私がチーム医療の講演会でお話しした内容のミニ講演と症例検討が3例でした。私の講演はもともとK先生に依頼されてお話しした内容だったので、せっかく来て下さったKT病院の技師さんたちのほとんどは聞いていたはずです。ちょっとタイミングが悪くて申し訳なかった感じです(汗)。

症例検討は、特別珍しい症例はありませんでしたが、画像と病理の不一致が興味深いケースばかりでした。あれこれ口を出しすぎてちょっと時間をオーバーしてしまい申し訳なかったです(汗)。

この症例検討会は今回が95回目。秋には100回を迎えます。特別講演なども企画する予定ですがまだ何も話が進んでいません。たしか担当責任者は私だったような…。乳癌学会の準備が終わったら取りかかることにします。

2016年4月13日水曜日

”前向きに生きる 乳房再建フォーラム”

2016.4.23(土)14:00から、札幌市中央区北8西3札幌エルプラザで「乳房再建フォーラム」が開催されます。



詳細はピンクリボン in SAPPOROのホームページ(http://pinkribbonsapporo.web.fc2.com/)をご覧下さい。ピンクリボン in SAPPOROに協賛している市内の病院にもチラシが配布されています。

参加は無料ですが、定員は300名で、応募多数の場合は抽選になります。応募はHPの応募フォームをご利用下さい。

2016年3月26日土曜日

第13回 With You Hokkaido コアメンバー実行委員会

今週の水曜日に第13回 With You Hokkaidoのコアメンバーによる第1回実行委員会がありました。

今年のWith You Hokkaidoは、2016.8.20(土)に開催されます。場所はいつもと同じ札幌医大の大講堂です。

実行委員会では、今年のテーマや講演の内容、グループワーク、パネルディスカッションについてのおおまかな案について話し合いました。もう13回もやっているとどうしてもテーマや講演の内容などはネタ切れになってきます。今年は今まで行なったテーマと重なる内容になるかもしれません。ちなみに私は”Advance Care Planning”を中心とした、患者さんと医療従事者のコミュニケーションの問題を取り上げてみてはどうかと提案したのですが、北海道ではまだスタッフの中にもAdvance Care Planningは浸透しておらず、時期尚早だったようです。また、これは少し重いテーマになってしまうので、取り上げることに慎重になったのかもしれません。

4/26の実行委員会で内容はほぼ決まりますので、その後に各医療機関にポスターやチラシが配布されることになります。今年も多くの方が集まって下さることを期待しています。医療機関への配布は札幌市内だけですが、札幌市外でも参加は可能です。チラシが完成しましたらまたここでご紹介したいと思います。

2016年3月20日日曜日

「19th Breast Cancer UP-TO-DATE Meeting」in Tokyo

昨日、日本化薬主催のBreast Cancer UP-TO-DATE Meetingに参加してきました。

製薬会社主催の講演会は、だいたいその製薬会社の製品アピールの講演会になることが多いのですが(中には気持ち悪くなるほどひどいものもあります)、この会は自社製品にこだわらず、最新の知見を元にした講演会を毎年行なっていますので大変勉強になります。

昨日はどうしても午前中の検診を私がやらなければならなかったため、検診終了後に急いで空港に向かって飛行機に乗りましたが、参加できたのはセッションⅡからでした(セッションⅠは基礎編でしたのでたぶん聞いてもあまりよくわからなかったかもしれません…汗)。

セッションⅡでは、殺細胞性抗がん剤のエビデンスに関するお話と、アバスチンに関するお話でした。世界にインパクトのある臨床試験結果を発信するにはどうしたら良いかというM先生のお話はなかなか興味深かったです。

セッションⅢは、Advance Care Planning(ACP)に関するパネルディスカッションでした。個人的にはこの内容が一番面白かったです。なかなか大変な作業なので、看護師さんたちとの連携が重要だと感じました。なんとなく自分の中でイメージしていた内容とは少し違っていて、もう少し勉強してみたくなりました。今まで自分が日常診療で行なってきた内容とかなり重なる部分はあるのですが、体系的に行なっていたわけではありませんので、いま使われているツールなども手に入れながら自分の病院でも良い形で取り入れていこうと思っています。

懇親会には少しだけ参加して、夜は東京にいる兄と久しぶりに2人で飲んできました。そんなに飲んでいないのになぜか夜中に激しい頭痛が続いたせいで寝不足です(汗)。

2016年3月13日日曜日

外来化学療法室の送別会

先週の金曜日は、化学療法室の送別会でした(写真 化学療法室のスタッフです)。



3月一杯で配置転換になる看護師さんと転勤になる薬剤師さん、そして外来化学療法室長を降りることになった私も一応対象者でした。室長を降りても同じように出入りはするのですが…(汗)。

私が化学療法室長になったのは、2006年の春で、化学療法室開設の時でした。私自身は化学療法の専門家ではなく、適任とは言えなかったのですが、腫瘍内科がない私の病院には他に適任者がいなかったということで引き受けました(私が一番暇だと思われたのだと思います…汗)。それからいつのまにか10年もたってしまいました。この10年間、大きな事故もなく、ある程度の基礎を作れたのは良かったと思っています。

今回室長を降りたのには3つの理由があります。

まず一番大きな理由は、先ほど書いたように私は化学療法の専門家ではないことです。3年ほど前に血液内科が関連病院からこちらに移ってきた時から院長には血液内科のDrに室長を替わってもらいたいと言ってきました。しかし、これまでは血液内科のDrに固辞されていたためにやむを得ず続けてきたのです。昨年末に院長と面談した際に強く要望して今回の人事になったという経過です。

二つ目は、4年ほど前に乳腺センターが開設されてセンター長を引き受けたのですが、その頃に比べると業務がかなり増えてきたために兼任がきつくなったことが挙げられます。まあまったく無理というほどの業務量ではないのですが…。

そして三つ目の理由は、10年室長を同じ人間が務めていると、どうしてもマンネリ化してしまいますので、そろそろ化学療法の専門家に新たな視点で指導してもらった方が良いのではないかと考えたからです。

スタッフに恵まれ、とても充実した楽しい10年間でした。スタッフには感謝しています。室長を降りても、私にできることは協力していきたいと思っています。

2016年3月9日水曜日

第24回 日本乳癌学会学術総会 in Tokyo

2016.6.16-18まで、東京ビッグサイトにて第24回日本乳癌学会学術総会が開催されます。

今回、産休中のN先生は演題を出せませんでしたが、私とG先生は応募していました。先日ようやく採否通知が来て二人とも無事採択されました(と言っても毎年のことですが…)。

昨年後半は非常に忙しくて今回の演題申し込みはやめようかと思うほどでしたが、なんとか症例報告だけでもと思って提出しましたが、本当はもう少し内容の濃い発表をしなければだめだと反省しています。

G先生は17(金)の夜、私は18(土)の朝が発表です。昨年は私とG先生とで前半、後半を分けて参加しましたが今回は難しそうです。なんとか他の外科のDrに協力をお願いしてフルで参加できないか検討したいと思っています。

今回の乳癌学会の期間中には乳房再建の施設認定に必要な責任医師の講習会もあります。まだいつなのかわかりませんがそれにも参加する予定です(やたらとお金ばかりかかるオンコプラスティックサージャリー学会が義務化している講習会です)。

これから本格的にポスターの準備に取りかからなければ、と思っていますが、なかなか気力がわきません(汗)

最近なかなかブログを更新することができずにいました。連日たくさんの乳がん関連の情報が入って来るのですが、これらの速報の中にはすぐに公開すべきなのか迷うものが多いからです(今までの認識と異なる見解や、学会発表レベルの報告など)。それとこのブログを始めて7年経ちましたが、かなり前に書いた内容に対する質問や、投稿とは無関係な質問にお答えすることに少し疲れてしまったのもその理由です。気力が復活したらまた頑張りたいと思います!

2016年2月7日日曜日

”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2016〜がんと仕事〜”開催!

先日告知しましたように、本日京王プラザホテル札幌で”ワーキング・サバイバーズ・フォーラム2016〜がんと仕事〜”が開催されました。



全国的にインフルエンザが流行していますが、札幌も今月に入ってから急速に罹患数が増えているようです。私たちの病院職員もインフルエンザでの欠勤が目立つようになってきました。実は私も金曜日から咳と頭痛と倦怠感が続いていたのですが、昨日37.4℃という微妙な発熱をしたため、もしかしたら…と心配しましたが今朝には解熱していたため、予定通り参加してきました。

今回のイベントでは、まず日本対がん協会常務理事の関原健夫さんによる「がん六回 人生全快」というご講演がありました。ご自身が若くして大腸がんになり、その後も再発手術を繰り返しながら仕事もばりばりこなしてきたご経験を語って下さいました。

関原さんは、5年生存率20%と宣告されたときに知人の乳がん患者さんから「残り少ないかもしれない時間を何もせずに過ごすのはもったいない」と言われ、仕事を続ける決意をしたそうです。その後の再発手術の時も要職についていながら手術をしてからまたすぐに仕事に復帰するということを繰り返し、すでにがん告知から31年くらい経過しています。もしあの時に仕事をやめてしまっていたら、きっと関原さんのその後の人生は大きく変わってしまったでしょう。とても考えさせられるお話でした。

そのあとにはパネルディスカッションが行われました。乳腺外科医のO先生、企業側の代表として、そしてがん患者でもあるTさん、NPO法人キャンサーサポートの乳がんサバイバーであるSさん、行政側として北海道保健福祉部のTさん、そして講演をして下さった関原さんが壇上に並び、ご自身の経験や現在の企業や行政の問題点、がんになった時に仕事をどう考えるべきかなどについてディスカッションが行なわれました。まだまだ課題が多く、がんになった時に仕事を続けるのはなかなか難しい問題がありますが、社会、そして企業が温かく支援してくれるような世の中になってくれることを祈るばかりです。

フォーラム終了後には、立食で懇親会が行われました。この会に参加して一番驚いたのは、私たちの病院の外来で数年前まで働いていた看護師のKさん(今は対がん協会でお手伝いをしているようです)と偶然再会したことです。懇親会では久しぶりに話ができてうれしかったです(笑)。また戻っておいでよって話しましたが来てくれるかなあ…。とりあえずまた外来の仲間と飲みに行く約束をしました(笑)。

なんとか参加できて良かったですが、結局フォーラムの途中からだんだんまた具合が悪くなり、懇親会を途中で抜けて帰ってきました。今日は早めに休みます!