2013年3月29日金曜日

乳腺術後症例検討会 26 ”2012年度最後!”

今週の水曜日に今年度最後の乳腺症例検討会がありました。

今回は厳選した3症例。
1例目は、左乳がん、右葉状腫瘍の術前診断で手術をしたら、両側乳がん、両側葉状腫瘍だった症例でした。2例目は、区域性の微細石灰化を呈した粘液浸潤を伴う広範囲の非浸潤がん主体の乳がん症例、そして3例目は良性腫瘍の細胞が細胞診の際の針穴に播種したために針生検で浸潤がんのように見えた症例でした。

いずれも非常に珍しく、興味深い症例でしたので活発な意見の交換が行なわれました。

そして年度末という事でそのあと懇親会が某居酒屋で行なわれました。今回は病理の先生も2人参加してくれて楽しい時間を過ごす事ができました。

この症例検討会が終わってから私的な事情と新病院移転にからむ問題があってバタバタしていたため、報告が遅れてしまいました。GW明けには新病院がスタートします。そろそろ医局の荷造りにも取りかからなければなりません。しばらくの間はいつも以上に忙しくなりそうです。

6 件のコメント:

yukie さんのコメント...

突然失礼いたします。69歳の母が今年乳がんになって手術をしました。へんぺい上皮がんと言われ、手術の時には腫瘍が9.5cmまで大きくなっていました。こちらのブログにたどり着いたのは「扁平上皮癌・乳がん」で検索したからです。ブログのタイトルにもあるように、自分も乳がんを正しく理解し、母を支えていきます。こちらで勉強させて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。

MILKI さんのコメント...

お疲れ様です。

もうすぐ新病院スタートなのですね(^^)

先日の件ですが、先生のおっしゃるとおり地元の主治医とコミュニケーションをとっていきたいと思っています。
実は、温存手術(後、抗がん剤と放射線25回)や再発の治療(ノルバデックス5年とヒスロンH)は関東の病院で受けました。主治医は一生診て行くよ。と言ってくれてましたが、反対の腋リンパに転移と数値がビュット上がり、交通費がかさむので地元関西で抗がん剤をした方がいいとゆうことになり、2010年春に、たまーに採血をしてた病院に転院しました。
(そこでは、タキソール、TS1、ゼローダ、ジェムザール、ナベルビンしました。)

そこは内科胃腸科中心の病院でしたし、家族の勧めで、最近家の近くに開院した乳腺外科に転院しました。
(すみません。どーでもよい話してしまいました><)

先生ひとつだけアドバイスしてください。
今、自分の希望でフェマーラ飲んでますが(主治医が紙に書いてくれた中から選んで)
数値CEA、CA15-3がどれほど上がったら変えた方がいいですか?先生でしたら次はどの薬をおすすめしますか?
今飲んで10日目で、CEA12、CA15-3が過去最高、79に上がってます。落ち込んでます::
画像もないのでなんともいえないのは十分わかってます。。・・・・・アバウトにでもなんでも教えていただけたら嬉しいです//



hidechin さんのコメント...

>yukieさん
お母様の突然の病気、大変ご心配の事と思います。闘病にはご家族の支えはとても重要です。つらい気持ちに寄り添う事も大切ですが、明るく前向きに生きていけるように支えてあげる事もとても大切だと私は思っています。
経過が良好である事をお祈りしています。それではお大事に。

hidechin さんのコメント...

>MILKI さん
治療が有効であってもそんなにすぐに腫瘍マーカーが下がるわけではありませんよ。10日ではまったく参考になりません。特にホルモン療法の場合は効果発現に時間がかかることが多いのです。通常3ヶ月は経過をみることが多いと思います(中には6ヶ月は使ってから判断すべきと言っている医師もいます)。
数値がどれほど上がったら、というより明らかな上昇傾向なのかどうかで治療効果を判断すべきです(それ以前に効果判定の基本は画像診断ですが)。多少の上昇は誤差のこともあり、同じ治療を続けているとまた下がることはよくあります。そのあたりの判断は担当医がしますから、多少の数値の動きに一喜一憂しないほうが良いと思います。
以上です。

milki さんのコメント...

hidechin先生
ありがとうございます。
まったく、その通りですよね。

手術していただいた主治医の先生が私の場合は、数値を重要視していたのと、あと、あまりにもリンパの腫瘍が痛かったので、焦っていました。
気長に様子を見ます。


hidechin さんのコメント...

>milkiさん
主治医の先生とよくご相談の上で治療方針を決めて下さいね。それではお大事に!