2014年8月24日日曜日

第11回 With You Hokkaido ”良く知ろう、乳がんの治療” 無事終了!

昨日は札幌医大で第11回のWith You Hokkaidoが開催されました。



幸い心配された天候は回復し、けっこうな数の方が参加して下さいました。ただJRのトラブルのために、道外から来て下さった先生方が2時間も列車内に缶詰となってしまいグループワークに間に合わないというアクシデントが起きてしまったのは残念でした(汗)

今回はまずはじめにグループワークが行なわれました。私は”再発後の不安・治療”のグループでした。参加者は患者さん6人とH病院の看護師さん、そして私の8人でした。今回は部屋の広さ、人数、テーブルをはさんだ距離感がちょうど良かったので活発な会話ができました。人数が多いとどうしても一部の参加者しか話せなかったりするのですが、今回は比較的まんべんなく会話に参加できていたように思います。参加者のみなさんのご協力のおかげでとても有意義な時間を過ごすことができたのではないかと思います。

そのあと大講堂に戻って代表の霞先生の開会のご挨拶(いつも心に響く深いお話をして下さいます)、そして初めての試みの患者さんの疑問にお答えする”パネルディスカッション”が行なわれました。これはあらかじめ一部の参加予定者に質問内容を送っていただいた上でその中のいくつかについて私たちパネリストがお答えするといった内容でした。どうしても時間が限られてしまうため、参加者の皆さんにとってどの程度お役に立てたのかはわかりませんが、寄せられた感想を元に来年はさらにバージョンアップできればと思います。個人的には、少し難しい回答内容になってしまったかなと反省しています。

後半は、特別講演が2題。札幌医大看護部の松田夕香先生による「医師には聞けない治療に伴う性機能障害」は、なかなか私たち医師が患者さんにお話ししづらい内容を看護師さんの視点からわかりやすくお話ししてくれてとても興味深い内容だったのではないかと思います。北大放射線治療科の木下留美子先生による「乳がんの放射線治療」のお話は、放射線治療の基礎から乳がん領域の標準治療のお話、そして最先端の陽子線治療のお話まで時間がもっと欲しいくらいの盛りだくさんの内容でした。参加者の中には放射線治療を受けた方も多かったと思いますが、木下先生のお話をお聞きして、ご自分の受けた治療について再認識できたのではないでしょうか?

そのあとは各地のWith Youの報告、そして札幌医大の平田教授による閉会の辞であっという間でしたが今年のWith Youは終了しました。全体的に見ると例年よりコンパクトにまとまっていて、良かったのではないかと思っていますが参加したみんさんにとってはいかがだったでしょうか?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして、
私は今年初めて、このイベントに参加しました。

先生が、おしゃっていたように私は、ちょうど放射線治療中でしたので、タイミングよく、木下先生のお話しが聞けて勉強になりました。
他にも、遺伝性や家族性の乳がんについてのお話しも、自分の祖母、叔母が乳がんになっていることが、いつも頭の中にあったので興味深く、お話しを聞きました。
私は、まだ乳がん治療については、勉強中ということもあり、パネルディスカッションでの、回答の中では難しく理解が出来なかった部分があったので、次回は、もう少し噛み砕いた回答をして頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。
このイベントが少しでもお役に立てたなら良かったです。
でもパネルディスカッションの内容がわかりにくかったとしたら申し訳なかったです。今後にいかしていきたいと思います。コメントありがとうございました。