2012年11月4日日曜日

乳がん学術講演会〜看護師、薬剤師の役割

昨日、市内某ホテルでS社主催の学術講演会がありました。

今回はS社製品の抗がん剤関連の多剤併用療法についての講演の他に乳がん看護認定看護師とがん専門薬剤師の方をお招きしてそれぞれの立場から役割と問題点についての講演がありました。

時間ギリギリに着いたら会場はびっしりでした。通常の研究会ではここまで埋まっていることは最近では少ないのですが、よく見ると圧倒的に看護師(おそらく薬剤師も)さんと思われる女性が多いことに気づきました。

一応、以前に化学療法室の看護師さんにこの会のお話はしたのですが、昨日は祝日だったのでしつこく誘いにくかったことと、看護師さんを連れて行っても良いのかどうかがMRさんに確認が取れていなかったため、そのままになってしまいました。しまった…。これならもっと強く誘えば良かったです(泣)。薬剤師さんには声をかけることすら忘れてました(汗)。

さて、その話の内容ですが、やはり看護師さん、薬剤師さんならではの視点でのお話を聞けて良かったです。

認定看護師さんからは、チーム医療の考え方や認定看護師のシステムなどのお話がありましたが、私が一番印象に残ったのは、最後の医師へのお願いのところで「看護師を褒めてあげて下さい」とおっしゃっていたことです。そういえば最近はあまり褒めてあげていなかったなあ。どうしても問題点ばかり目について、より良い医療を追求するがためについつい厳しいことしか言ってこなかったような気がします。心に余裕がないとどうしてもそうなってしまいます。明日からは心を入れ替えて褒めてあげるようにしよう!と思っています(笑)。

認定薬剤師さんのお話では、電子カルテ導入によってレジメンのオーダーミスがほとんどなくなると思っていたけれど、実際調べてみるとかなりの件数が発生していたことがわかった、これらを防ぐためには薬剤師が積極的にチェックしていくシステムが大切だとおっしゃったことが印象に残りました。医療ミスというのは、一つの間違いではほとんど発生しません。実際に起きた事例では、いくつものミスが重なって起きています。これはオーダーの電子化だけでは防ぐことは不可能で、やはり二重、三重以上の人間によるチェック機構が大切だということです。私の施設でも化学療法を施行する時には、オーダーする医師、調剤する薬剤師、投与する看護師(ダブルチェック)によってチェックしていますが、それでも細かいミスは起きてしまいます。その都度カンファレンスを行なって同じミスが起きないような改善を行なってきています。

ただ人が入れ替われば、また同じことが起きやすくなってしまいますので、こういう時にこそ、認定看護師や薬剤師さんたちが力を発揮して医療の質が低下しないようにしていっていただければと思っています。私たちも彼らと協力して医療の質をより高め、安全性を追求していけるようにチームとして努力していきたいと思っています。

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