2014年8月18日月曜日

「ピンクリボン in SAPPORO 2014」 人工乳房作成中!

今年も2014.9.7 13:30-16:00に大通で恒例の”ピンクリボン in SAPPORO 2014”が開催されます。今年は”だいどんでん”というイベントに便乗する形で行なわれますが、場所が少し変わる(南3西4)以外は例年同様の内容です(写真)。




今年も私たちの病院でブースを出すのですが、今回は触診モデルだけではなく、来場者に実際にプローブを当てていただきながらエコー検査がどんな検査かを知っていただくための手作りの人工乳房の作成に取りかかっています。これがなかなか大変なのですが私とG先生はすっかりはまってしまいました(笑)

まずは素材として今回はこんにゃくいもの粉を選びました(以前穿刺用キットを作成した時は寒天を使用しましたが柔らかかったので今回はこんにゃくが良いかなと考えました)。ネットで調べてみるとけっこう手軽に手作りこんにゃくが作れるような粉が売っていましたのでネットでゲットしました。

試作品①
先々週の土曜日に私が1人で自宅で作ってみました。脂肪層をこんにゃく粉に水とカロリーメート(ココア味)を4:1に混ぜて固めたもの(皮膚の色に近くなるかと思ったのですが…汗)、乳腺組織を同じものに胡椒を混ぜて固めたものにしました。ところが初めてこんにゃくいもの粉を扱ったので固まり具合いの予測が立たず、乳腺部分を先にゆでてから脂肪層のこんにゃくで包む予定だったのですが形が思うように作れませんでした。しかも色がかなりグロくなってしまいました。また思いのほか茹でても硬くならず(大きすぎたせいかもしれません)結局茹でているうちに乳腺部分が顔を出してしまい失敗…(汗)あまりにグロくて写真は省略します(泣)
でもエコーで見てみるとまさに乳房そのもの(皮下脂肪がわずかに内部エコーがある低エコーで乳腺が高エコー、しこりとして入れたグミが低エコー腫瘤)で材質的には良い印象でした(エコー写真は②参照)。

試作品②
G先生が息子さんと一緒に作成。私の失敗レシピを参考に工夫をして作り直しました。形はとてもきれいにできましたが(写真)、G先生的には柔らかすぎて手間もかかり、臭いも強いのでこんにゃくはダメとのこと。私は臭いは気になりますが、触感は乳房に近い柔らかさでエコーの見え方も良いと思うのですが…(写真)



試作品③
これもG先生と息子さんの作品。脂肪層はゼラチンにカツゲンを混ぜて固めたもの、乳腺部分はゼラチンにワラビ粉を混ぜたものだそうです。触感はシリコンみたいな感じで弾力性はありますがけっこう硬めでした(写真)。エコーで見てみると脂肪層は無エコーの真っ黒になってしまいましたが、乳腺部分はなかなか良い感じに見えました(写真)。脂肪層に少し混ぜ物をした方が良さそうですがさらに硬くならないか心配です。ただこちらの方がはるかに作りやすいようでG先生はお気に入りです。



試作品②③の前にも牛乳を混ぜたりしてG先生は頑張ってくれていました。N先生は大イベントが控えていたため今回は男の手料理で頑張っています。明日からはN先生が戻るので女性ならではのアドバイスをもらいながら残り2週間でバージョンアップさせて完成予定です!

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

教えて下さい。先週人間ドッグの結果が来て微小円形石灰化集簇 で再精査とありました。人間ドッグは産婦人科で受けたのでレントゲン写真を借りて大学病院乳腺外科へ行きました。大学病院先生よりレントゲン写真が細かくて見づらいので取り直し依頼されマンモグラフィーとエコーを取り直ししました。結果先生は「微妙です。」と笑いながら言われ「微妙って悪い意味で微妙なんですか?」と聞いたら「いや、全然逆の方で」と言われました。産婦人科の結果紙に絵で6粒ぐらい石灰化記入してあったのですが大学病院で取り直したレントゲン写真では3粒しかなくて「去年が0だったんでひっかかったんでしょうね。」とのこと。細胞診はどうしても白黒つけたければしてもいいが多分麻酔したらぼやけて途中で出来なくなる可能性50%あるとのことで「3カ月後に再度マンモグラフィーで変化を見てもいいと思います。」と言われました。ヒデチン先生過去ブログコメントで少ない微小石灰化粒 が3年後に悪性とありましたが少ない微小石灰化粒が良性で何十年もあり続ける可能性はあるのでしょうか?また増えてもずっと良性である可能性もあるのでしょうか?悪性と良性の割合はどれくらいでしょうか?ざっくりで確実ではなくていいので教えて下さい。ちなみに大学病院は県下で一番信頼できると言われている乳腺外科です。
お時間あるときで急ぎませんので又教えて下さい。よろしくお願いします。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。
乳腺症や線維腺腫などの良性の石灰化でも増えることはよくありますし、増えて(範囲が広がったり、石灰化が癒合したりして)より良性っぽくなることもあります。またずっと不変のこともあります。
むしろ悪性でも短期間ではあまり変化がないことがある、という主旨が以前書いた内容ではなかったかと思います。
お話の内容から推測するとこの石灰化はカテゴリー3相当と思われますが、石灰化を含めたカテゴリー3全体のうちおよそ10%前後が悪性だと言われています。
いずれにしてもあまり考えすぎるのは良くありません。カテゴリー3の石灰化で数ヶ月経過をみることはよくあることです。大切なのはきちんと検査を指示通りに受けること、自己チェックをして変化があればすぐに受診することです。
良い結果だといいですね。それではお大事に。

匿名 さんのコメント...

お忙しいところとても分かりやすい回答をありがとうございました。
本当によく理解出来ました。
ヒデチン先生の言う通りにします。
本当に感謝致します。ありがとうございました(;_;)

匿名 さんのコメント...

教えてください。
はじめてコメントさせていただきます。
28歳で1歳9ヶ月の子どもがいます。まだ授乳中です。
不安なことがあり、乳がんについていろいろと調べていて、こちらにたどり着きまして、コメントさせていただきました。
私は、左側の乳首が陥没していて、子どもが生まれた時から右側のおっぱいのみで授乳をしてきました。ミルクは足していません。
一度乳腺炎になったとき、助産師さんに相談したのですが「片方だけでも大丈夫」と言われ、気にせず授乳していたのですが、最近、「片方のみの授乳だと乳がんになると助産師に言われた」という話を聞きました。それ以来、授乳の度に不安がよぎります。

片方のおっぱいのみの授乳が、乳がんなどの将来的な疾患につながるのか不安に思い、質問させていただきました。
どうかお答えいただけたら幸いです。

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
はじめまして。
たしかに授乳期間が長いほど乳がんの罹患リスクが低くなるというようなデータはあります。
しかし片側だけ授乳すると対側の乳がんリスクが上がるというのは極論だと思います(と言いますか、正確なデータはないと思います)。
出ないものはやむを得ないわけですから気にしすぎてもしかたないと思います。授乳経験がない女性が全て乳がんになるわけでもありませんし…。
やむを得ないことを気にしすぎるより、きちんと検診を受けることが一番重要です。40才までは定期的な自己検診と気になる症状があればすぐに乳腺外科に受診することを心がけて下さい。もしご心配でしたら現時点で一度乳腺外科に受診して今後の検診についてご相談してみて下さい。
以上です。

匿名 さんのコメント...

早々にお返事頂き、ありがとうございます。
直接病院に行く勇気がなかなか出ず、また誰に相談していいかも分からずに悶々としていたので、専門とされている先生にお答えいただき、安心しました。
不必要な不安に振り回されず、健診など確実な方法で乳がんに気を付けていきたいと思います。
お忙しい中、ありがとうございました。