今週末は乳癌学会の北海道地方会、来週の金、土は 岡山で乳癌検診学会です。
地方会は、G先生とN先生、検診学会は超音波技師の3人が演題を発表します。私は両方とも今回はサポート役です。発表がないと楽だと思われるかもしれませんが、むしろ自分で発表する方が気楽です。特に検診学会の技師さんの発表は神経を使います。
地方会は、N先生のチェックも終わり順調です。G先生のスライドはまだまったくお目にかかっていませんが、まあまかせても大丈夫でしょう。問題は来週の検診学会です。
ここ数日そのチェックに追われていました。いっぱい話したいことがあっても、聞く人は全部を短時間に理解することはできません。示説ならまだ良いですが、口演ならスライドが流れてしまうのでなおさらです。その発表でここだけは伝えたいというポイントが明瞭でないと聴衆は関心を持てなくなり、自己満足の発表になってしまいます。また、それと同時に抽象的な言葉ではなく、具体的でインパクトのある表現が重要です。ここが学会発表に慣れている人と慣れていない人の差になります。技師さんたちは全国学会での発表経験は多くないのでこのあたりの修正がなかなか大変です。
何度もやり直しを命じると彼女たちも次第に精神的に追いつめられてきます。泣き出したり、怒ったり、ふてくされたり、すねたり…、あげくの果てに直前に発表をやめるとまで言い出します(泣)
なんとかやる気を維持させて最後まで頑張り抜けるようにサポートするのですが、技師さんにもいろいろなタイプがいるのでなかなか対応に苦慮します。でもぎりぎりまで手直しして、良い発表ができたときの満足感は大きいことを知っているのでなんとか頑張り抜いてもらうようにサポートするのです。その結果、今までに2回、座長の先生に論文化を推薦していただけるような発表ができました。そういう時には、発表した技師さんはもちろん、私自身もとても大きな満足感を得ることができます。
学会発表は病院を代表してしてもらうものです。乳腺チーム全体でサポートしあって良い発表をこれからも心がけていきたいと思っています。岡山では、同系列の病院仲間で集まる予定です。「ままかり」を食べながら、美味しくお酒を飲みたいと思っています!
4 件のコメント:
はじめまして。37歳、二人の子持ちです。
今年一月、胸にしこりを発見し、乳腺外来を受診、がんとわかったため手術しました。病理の結果、腫瘍は2センチ以下、転移はないものの、トリプルネガティブで静脈やリンパの中を癌細胞が通った跡があるらしく、FEC療法6回、放射線30回を経て、ウィークリータキソール12回を来週から開始します。
再発しやすい病気なのでとても不安ですが、間違った情報に惑わされないように、淡々とがんばっております。
外科の先生のブログということで、とても興味深く拝見しました。また遊びに来たいと思います。よろしくお願いします。
>匿名さん
はじめまして。
治療、大変ですね。お疲れさまです!
怪しげな情報もありますので注意が必要ですよね。これからもよろしくお願いいたします。
hidechin先生
お久しぶりです。
私は、今まさに指導されている技師でございます。(ToT)
>Marthaさん
発表されるんですね。もうあまり時間がありませんが頑張って下さいね!
コメントを投稿