2009年8月30日日曜日

日曜特診で感じたこと&ピンクリボン運動

今日は日曜特診(月に1回くらい日曜日に行なっている検診)でした。

今日は選挙と重なったためか、あまり数も多くなくて早く終わりました。

その中で気になったのは、今日の受診者のうち70%以上が繰り返し受診者だったことです。きちんと定期的に受けてもらっているのはとても良いことなのですが、乳がん検診受診率がいまだに10%台の現状を考えるともっと初回受診者がいなければならないはずなんです。一部の同じ人たちだけが繰り返し検診を受けても、日本全体の乳癌死亡率は低下しません。もっと受けていない人たちを検診につなげる必要があると感じました。


芸能人の乳癌体験や若年発症の乳癌患者さんなどがマスコミで取り上げられ、世の中で乳癌に対する関心が高まってきていると言われています。ピンクリボン運動もかなり世間に認知され、いろんな場面で見かけるようになりました。

でも私のまわりでは、残念ながらまだその効果が十分に発揮されたという印象はありません。

まず、一番検診の重要性を理解しているはずの病院職員の意識がなかなか高まりません。以前より少しは受診者が増えましたが、まだまだ受診率が低いです。けっこう職員内の乳癌発生が多いにも関わらず、自分の問題として捉える意識が低いようです。30才代のエコー検診も技師さんたちのボランティアで行ないましたが、受診者は対象者の2−3割くらいだったのではないかと思います。

そして、いまだにかなり進行してから受診する乳癌患者さんが減りません。うちの病院が特別なのかもしれませんが、最近とくに目立ちます。乳癌だとわかっていながら、”切られるのが怖い””乳房を失いたくない”と思って受診を先延ばしにしていたり、最近では”生活が苦しくてお金がない””職を失ってしまうから”という理由も増えているかもしれません。

ピンクリボン運動で、乳がん検診の重要性を訴えるのはとても大切なことですが、これからはそれだけの情報量では不十分なのかもしれません。乳房再建や抗癌剤の進歩などの、治療についての正しい知識を提供したり、経済的困難を抱えている人たちでも検診や検査を受けれるような相談窓口を紹介してあげるなどのきめ細かい活動が必要になってきているのかもしれないと感じています。

2 件のコメント:

kimity0115 さんのコメント...

日曜特診というものがあるんですね~
一生懸命啓蒙活動するも、まだまだ課題は多いですね・・

乳がん検診でのマンモは必須っていう情報はかなり浸透しているようですが、それ以上に、「マンモは痛いから・・」っていう情報も伝わってしまってるのもあると思いますよ。

多少痛いとういうのは、間違ってはいないですが・・・やはりそういう躊躇していまうような情報が先に来てしまうと、なかなか足を運びたくなくなってしまいますよね。。
残念です。

そういう意味でも、それ以上に、医療従事者による乳がん検診の正しい知識を提供できりるような環境や、検診の重要性を訴え且つ安心して、不安なく検診が受けられる環境設備も必要だと痛感しています。

hidechin さんのコメント...

kimity0115さんへ

噂というのは悪い情報しか流れないものです。マンモを受けて痛かった人は、”痛かった”という情報を周りに伝えますが、痛くなかった人は”何ともなかった”という噂は流さないんですよね。だから”痛い”という情報だけが流れてまるですべての人が痛いかのような先入観を与えてしまうのだと思います。
今度、初回マンモ受診者に、痛みの程度のアンケートでも取ってみようかと考えています。

”医療従事者による乳がん検診の正しい知識を提供できりるような環境や、検診の重要性を訴え且つ安心して、不安なく検診が受けられる環境設備も必要だと痛感しています。”
→まさにその通りだと思います。