2010年11月8日月曜日

化学療法の院内学習会〜CVポートの管理



先月、週2回外来に行っている関連病院の薬剤部から、講演を頼まれました。テーマは「安全な化学療法の施行について〜CVポート管理を中心に〜」ということでした。

私は乳腺外科医ですが、諸事情で現在主に外来化学療法を担当しています。腫瘍内科の研修を受けたわけではないのでまったくの独学ですが、室長という名ばかりの肩書きをもらっています。

CVポートというのは以前にもここで書きましたが、安全に抗がん剤などを繰り返し投与するために、体内に埋め込むカテーテルに接続した器具です。これを留置すると、毎回血管を探すために何度も針を刺す必要がなくなりますし、注意しなければならない抗がん剤投与中の合併症である、抗がん剤漏れのリスクを減らすことができます。

しかし、このCVポート自体にも注意しなければならない合併症があります。今回はそんな話をする予定です(写真左はフィブリンで内腔が閉塞して摘出したCVポート、右は屈曲して穴が開いたカテーテル)。ついでに抗がん剤の副作用一般についてもスライドを作っています。あれこれ追加していったら、いつの間にかスライド枚数が70枚に達してしまいました(汗)。講演時間は1時間くらいなので全部話すのはちょっと厳しそうです。抗がん剤一般の話はまた今度にしようかと思っています。

今回の学習会は院内(職員対象)だけですので院外からの参加はできませんが、せっかく作ったスライドなので、今度別の機会にでもまた話ができればと思っています。

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