関連病院に通院中の乳がん術後の患者さんに立て続けに対側の乳がんが見つかってしまいました。2週間でなんと3人!
いずれも1cm以下で非浸潤がんの疑いですので幸い早期発見することができました。私は乳がん術後の患者さんの乳房検査は年1回のマンモグラフィと半年に1回の超音波検査を基本にしています。ただ、10年以上たったある程度高齢の患者さんの場合は年1回で診ることも多いです。乳腺症があったり、乳腺濃度が濃い方については、自己検診で発見しにくい場合もありますから、半年ごとの超音波検査を私はお勧めしています。
今日、細胞診の結果をお話しした患者さんは、50代後半の方でした。最初の乳がんはけっこう進行した状態で見つかりましたが、抗がん剤とホルモン療法で再発なく経過していました。今回の超音波検査では、4㎜の古い嚢胞様の腫瘤が指摘されましたが、前回(半年前)までは嚢胞を指摘されていませんでした。技師さんが要フォローと記載してくれたため、細胞診で非浸潤がんの診断に至りました。やはり経時的に変化をみていくことは早期発見のためには重要なことです。ちなみにこの患者さんの場合はマンモグラフィに病変は写っていませんでした。経験的にはやはり、超音波検査は早期がんの発見に非常に有効だと思っています(もちろん技師さんの技量にもよりますが…)。
両側乳がんの頻度は5%と言われています。通常、第1癌より第2癌のほうが早期に発見されると言われていますが、これは定期検査を受けていることと、乳房に関心を持つようになったことが理由と考えられています。できることなら自覚症状が出る前に検査で発見してあげたいといつも思っています(中にはそううまくいかない場合もありますが…)。
5 件のコメント:
私も今年の定期検査で、反対側に石灰化が発覚・・・・
検査の結果「非浸潤性小葉がん」でした。
とりあえず手術しましたが・・・
写真をみたら黒い点が何個もありました。
これで、両側乳がんになってしまいましたが、家族に乳がんがいないので、家族性ではないようですね。
こんなに乳がんになりやすい・・とはショックでしたが、早期に発見していただけるよう、きちんと検査を受けていくしかないですね。
>mafumafuさん
mafumafuさんも両側だったんですね。でも早期でよかったです!
両側乳がんの比率ももしかしたら以前より増加しているのかもしれません。10年経過したら通院をやめてしまう方もいますが、やはり長期にわたって対側乳房への注意は続けた方がよさそうですね。
>匿名さん
>匿名さん
最初の匿名さんの記載は個人的なご質問ですので削除させていただきます。誤解を生じているようですのでそのコメントに対するご意見を下さった匿名さんのコメントも削除させていただきます。
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