2010年12月26日日曜日

ネットはすごいけど怖い…

このブログを始めてから2年弱、もしかしたら誰かを傷つけるようなことを書いていないか、小心者の私は時々ネットで自分のブログを検索しています。

見て下さった方がご自分のブログなどで好意的に紹介してくださっているのを見つけるととてもうれしくなります。ただ、思いがけない形で取り上げられていたりすることもあってびっくりしたこともありました。

例を挙げると、

①若年者に対するマンモグラフィは、有用性が証明されていないのでお勧めできないという内容のことを書いたら、2ちゃんねるの中で引用されていました。これは、ある映画の主人公になった女性を誹謗中傷する内容を書き込んでいるスレッドだったので、非常に不本意でした。

②やはり2ちゃんねるのある保険会社関連のスレッドで、私のブログの内容が間違った形(誤解を受けるような)で引用されていました。

③あるブロガー(乳がんは早期発見も早期治療も必要ないと主張している…)が自分のブログに私のブログのURLを貼り付け、内容に対して具体的になんの反論もなしに、否定した結論だけを書いていました。

④あるブログの中でここのブログが紹介されていて、「ブロガーは乳腺外科医らしいがなぜ本名を名乗らないのか?」「このような主張をするならどうしてM.K先生(がんと闘うなと主張している高名なDr)の主張に言及しないのか?」というような内容が書かれていました。

③に関しては実は今まで何度も所属施設と本名をプロフィールに書こうかと思ったことがあったのですが、決断ができずに今に至ります。本名を名乗らないのはいろいろ理由がありますが、一番は患者さんの個人情報保護のためです。ブログの中で自分の患者さんのことに触れることがありますので、特定されてしまう危険性があります。また、そのことで書く内容に制限を加えなければならないのもストレスです。それと名乗るほどの者ではない、というのも大きな理由です(笑)。

M.K先生の件については、この方が主張している意味がよくわかりません。必要に応じてブログに個人名を出すことはあるかもしれませんが、極力イニシャル(病院名も)程度にとどめるようにしています。私は誰かを個人的に批判したり、議論をすることが目的でこのブログを書いているわけではないからです。自分の経験や知識をもとに自分の乳腺疾患に対する思いを書いてみたり、最新情報の中で興味ある内容をご紹介することで、自分の考えを表現し、共感できる方々に伝えられれば、というのが主旨なのです。

ネットの情報は早いのでとても便利ですが、こちらの思いと違う内容で取り上げられることもありますのでちょっと怖くなりました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

乳がん患者の愛読者です。
ステージⅢA 術前科学療法→手術→放射線→ホルモン剤(定番の治療中です)
先生のブログの情報により、安心して治療を続けられてます。ありがとう

hidechin さんのコメント...

>匿名さん
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
そう言っていただけると本当にこのブログを始めて良かったと思えます!
これからもプライバシーには十分に配慮しながら情報を発信していきたいと思います。
匿名さんはまだ治療中とのことですが、できるだけプラス思考で笑顔を忘れずに治療を続けて下さいね。お大事に!