なぜか私の乳癌患者さんたちに猫を飼っている方が多いような気がします。
たまたまなのか、そもそも猫好き人口が多いだけなのか…。今度アンケートでもとって調べてみようかな。
まあ、犬好きでも猫好きでもペットは癒し効果がありますから精神的にはプラスになるんですが一つだけ問題があります。
それは、猫が引っ掻いたり、噛み付いたりすることです。年を取ると飼い主でも噛むそうです。
爪や歯には細菌がいっぱいいますし、猫の場合は特に深くまで食い込むため、ひどい感染症を起こしやすいのです。乳癌術後(腋窩リンパ節郭清を受けた場合)の患者さんは、手術した側の腕が感染に弱く、リンパ浮腫になりやすい状態ですので、猫にちょっと引っ掻かれただけでひどい感染症と浮腫を起こします。
私の患者さんにもひどい目にあった方がいます。結局、受診が遅れたせいで親指の関節を切除する手術までしなきゃならなくなってしまいました。猫を飼っている乳癌術後の患者さんは、十分気をつけましょう。
6 件のコメント:
最近、テレビでリンパ浮腫をとりあげてる番組が多くやっていましたね。
私も拝見しました。
それだけでも内容的に衝撃的であったに、、
最悪切除までしなきゃならない事態になることもあるのですね・・・
私は術前にセンチネルをして、幸い転移は認められませんでしたが、リンパは3つとりましたので、いつ自分の身の上におこるやもしれません。
猫は飼っていませんが、改めて今、自分が闘っている病気がいかに怖い相手か、思い知らされました。今後も油断許さず、リスクある身体であることと自覚して、生きていかなければと、強く感じました。
私も猫好きの乳癌患者です。
そういえば、猫好きな人多いいですよね・・。
リンパ節郭清を受けましたが、転移は無かったのです。(術前抗がん剤をしたもので、私の病院じゃ、センチネルが適用じゃなかったため、取らなきゃならなかったのです)
おっしゃるとおり、猫に良くひっかかれます。
軽い傷でも、なにげに脇が痛いです。
切除までしなくちゃならなくなったら、大変ですから用心しないとね。
kimity0115さんへ
センチネルリンパ節生検だけで終わった場合は、リンパ浮腫の可能性は非常に低いですが0ではないと言われています。念のため用心した方がよいと思います。
リンパ浮腫に対して、いたずらに不安になる必要はありませんが、手荒れや怪我に注意する、日焼けをしないようにする、もし怪我した場合は早めに受診する、採血や注射はできるだけ患肢を避けるということなどを覚えておいた方が良いと思います。
リンダさんへ
リンダさんは猫好きなんですね!リンパ節郭清を受けた場合は特に注意して下さいね。よく引っ掻かれるのであれば、主治医の先生に相談して抗生物質を処方しておいてもらうのも一つの方法ですよ(でも、早めの受診が一番重要です!)。
猫を2匹飼っています
乳がんの手術をするまでは、引っかかれながらも爪切りをしていましたが、猫の爪は切っても直ぐに尖ってしまうし、術後は無駄にに引っかかれる様な事は止めました。
リンパを取った方の腕では採血も血圧測定もしていません
日焼けに関してはランニングを趣味としていますので日焼け止めを塗りますが、焼けてしまいます(^^;)
リンパ浮腫や術後のケアについて正しく指導や治療をしてくれる病院が少なく、リンパ浮腫の治療の費用やストッキング等も高額なので、治療を諦めている人もいます。
ちっこさんへ
ちっこさんも猫派ですか?やっぱり多いですね。十分気をつけてくださいね!
日焼けもほどほどに!
リンパ浮腫の治療院は最近増えてきていますよ。フェルディ式という方法を採用しているところを探すとよいと思います。
また、弾性包帯やスリーブは保険適用となりましたので知らない方がいましたら教えてあげてくださいね。
コメントを投稿