乳癌が心配だけど、どこに受診したらいいかわからない、乳癌になってしまって不安…、再発したからもうだめかもしれない…。そんな不安や悩みに少しでもお役に立てればと思って始めてみました。 (*投稿内容と無関係なコメント、病状のご相談はご遠慮願います*)
2009年5月12日火曜日
細胞診練習用キット〜第2弾!
連休前の失敗作を教訓に、技師さんにお願いして作ってもらった第2弾です。
写真2枚目は装置(?)の外観です。表面の白っぽい部分は、皮下脂肪に見立てた牛乳を混ぜた寒天(前回はスポンジに寒天をしみ込ませて失敗)、その下にあるピンク色の部分は、乳腺組織に見立てたスポンジに寒天をしみ込ませたものです。この部分に腫瘤に見立てた消しゴムを削った球を埋め込みました。
写真1枚目はエコーで見ながら穿刺針を刺しているところです。表面の真っ黒な部分が脂肪に相当する寒天、その下の白っぽい部分が乳腺組織のスポンジ、スポンジ内部にある真っ黒な塊が腫瘤のゴムです。
今回は、皮下脂肪内の針は明瞭に見え、乳腺組織部分もかなり実物に近くなりました。しこりはまるで硬癌のような影を引いています。ゴム内部の針先はまったく見えないため、少し改善が必要かもしれません。
今度はグミのしこりやこんにゃくゼリーのしこりなんかも試してみようかと考えています。
普段見ないいろいろなものがエコーでこんなふうに見えるということがわかって、なかなか面白かったです。もちろん、乳腺エコートレーニング中の技師さんに練習してもらい、感覚を覚えてもらいましたし、役に立ちました。
ただ、実用化するためには、寒天はもろいので耐久性を増すことと、生ものなので防腐の工夫が必要だと感じました。またいつかチャレンジしてみます!
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4 件のコメント:
わ~~~!^^
なかなか好感触なものが出来てよかったですね^^
手ごたえ十分ですね~
これからも、いろんなものにチャレンジしていただいて、より近い感触なものを是非作り出してくださいね!!
楽しみながら、頑張ってください^^
kimity0115さんへ
はい!なかなかよかったですよ。やっぱり女性の方が寒天の扱いは上手ですね〜。技師さんの努力のおかげです。これからもう少し工夫して、楽しみながら研究してみようと思っています!
先生の様に研究、努力をして下さる方がいる事を知る事が出来て嬉しいです
どんなに医学や医療機器の性能が進んでも、最終的には人間が判断する事になる訳ですし
決して見落としはして欲しくないですもん。
ちっこさんへ
そうですよね。
乳腺疾患に限らず、医療は医師だけが努力すれば良いというものではなく、超音波技師や放射線技師などのパラメディカルの人たちの技量の向上と私たち医師との連携が重要だと考えています。
ですから、定期的に症例検討会をしたり、学会に一緒に演題を出して参加したり、今回みたいな楽しみながら練習できるような器具作りをやってみたりしているんです。
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