2009年11月5日木曜日

第19回乳癌検診学会総会 1日目 恩師の講演

今日から検診学会です。

午前中は知人の超音波検査関連の発表を聞いていました。
ランチョンセミナーは今ひとつの内容だったので省略…。

午後からは、恩師のK先生のご講演がありました。演題は、「乳腺外科医としてのランニングをほぼ終えて」という意味深なものでした。もしかしたらそろそろ現役を引退されるのかな…と思いながら聞いていました。

内容は、K先生が東大医学部に入学されて、学生紛争のまっただ中で卒業、インターンを過ごされてから、G病院で乳腺外科医を志すにいたるまでのお話が中心でした。ご自分が医療や医学、患者さん、生と死にどのように対峙して来られたか、どう考えながら医師として過ごして来られたか、など含蓄深いお話でした。

研修中に実際に目の当たりにしたK先生の患者さんに対する思いやりと、どんなに疲れていても手を抜かない診療姿勢は、このような様々な経験をして、患者さんや病気に対する深い思いを感じて来たからこそ長い間やり通せているのだと改めて感じました。また、乳癌に対する飽くなき探究心、上に立つ医師が後輩に見せるべき姿勢など、私にとってとても耳が痛いお話を聞くことができ、自分を振り返る良い機会にもなりました。

お話の中では、まだ正式に引退表明はされていません。お話ししているお姿を拝見する限りはまだまだ現役でご活躍できるのではないかと感じました。でも探究心豊富なK先生ですから、何か新たなものにチャレンジしようとなさっているのかもしれません。これからもどんな形でも良いので乳腺医療に関わりを持ち続けて私たちをご指導いただきたいと思っています。

明日も朝から学会に参加してきます。

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