2010年9月22日水曜日

乳房再建2 乳房再建患者さんの写真集

今朝の読売新聞に掲載されていたニュースです。

乳房再建手術について知ってもらおうと、手術を経験した患者さんたちが、再建した乳房を映した写真集を制作しているそうです。

以前に比べれば、若い方を中心にかなり乳房再建手術について認知されるようになってきましたし、手術を希望される患者さんも増えてきました。それでも乳がん患者さん全体に情報が十分に行き渡っているわけではありません。子供とプールに入ったり、家族や仲間で温泉に行きたいという気持ちは乳房切除術を受けたほとんどの患者さんは持っていますが、お金がかかる、手術が怖い、術後満足できるのか不安、などの気持ちが再建手術を受けるのを躊躇させるようです。

そこで乳がん手術、乳房再建術を経験した真水さんらが、複数の医師の協力を得てモデルになる女性を募集し、写真家の荒木経惟さんに依頼して今回の写真集制作を企画したということです。モデルとして乳房再建手術を受けた30-50代の女性が19人も集まり、7月に都内で撮影を行いました。

写真集は「いのちの乳房―乳がんによる『乳房再建手術』にのぞんだ19人」というタイトルで、再建した乳房の写真のほか、手術の感想や、手術方法の解説なども盛り込んでいます。11月に赤々舎(03-5620-1475 予約受付中)から出版の予定(4625円)とのこと。なおこの代金には、医療機関などに写真集を配布する費用として2000円の寄付金を含んでいます。

手術後のからだを人目にさらすということはとても勇気のいることです。でもこの患者さんたちは、自分たちの経験を踏まえて、一歩踏み出せないでいる多くの患者さんたちに勇気を与えることでしょう。

さっそく私もこの写真集を予約しようと思います。写真集は病院に置いて乳がんと告知された患者さんたち、術後乳房再建を迷っている患者さんたちに見てもらおうと考えています。

3 件のコメント:

N.T さんのコメント...

HT病院の放射線技師Tです
最近多忙だったため、今頃この記事を拝見させていただいております

知人のお母様が乳がんで片胸をなくされ、最初は銭湯にすら行きたがらなかったのだそうです
銭湯に行くと、帝王切開、その他手術の跡をお持ちの方はたくさんお見かけするのですが、やはり乳房がないというのはお腹などに傷を持っているという以上につらいのだと思います

幸いその方は勇気を持って温泉に行ってみた結果、他にもそういう方がいらして、意外と平気なのね。と思われるようになったそうなのですが

不勉強で、乳房再建がどの程度まで再建できるのかを理解していないのですが、でも、まったく切除してしまったのと、再建された乳房があるというのは大きな差があるのではないかと思います

私もこの本を購入したいと思います

先生のブログでは、いつも勉強させていただいています
ありがとうございます

N.T

hidechin さんのコメント...

>N.Tさん
乳房切除された患者さんはやはり温泉などに入るのは勇気がいるようですね。最近ではJ.POSHの働きかけで、専用の入浴衣を使用して入れる温泉も出てきているようです(http://www.j-posh.com/onsen.htm)。まだまだ参加施設は少ないですが、このような運動に理解を示してくれる施設が増えるといいですね。

N.T さんのコメント...

早速のコメントありがとうございます

温泉で着衣で入れるといった活動もあるのですね?
さっそくチェックしたいと思います

ありがとうございます

N.T