2011年6月5日日曜日

「乳癌カンファレンスin旭川」 大盛況で終了!

先日ここにも書きましたが、昨日旭川グランドホテルで乳癌の症例検討会が行なわれました。

私たちの病院からは札幌市内の関連病院も含めて、乳腺外科医3人、病理医1人、超音波技師4人の8人が参加しました。当初は全部で30人位を予定していたようですが、旭川の系列病院、近隣のK病院をはじめ、旭川市内からの参加者が非常に多く、全部で50人ほどが会場に集まり、大盛況でした。

まずSession1として、東京のG病院の病理部と乳腺科の先生方のご講演がありました。内容は「外科に知って欲しい病理医のこと」、「病理医に知って欲しい外科医のこと」というテーマで、それぞれの立場から見た現状と限界、注意点や配慮して欲しい点などについてわかりやすくお話ししていただきました。お互いの状況を正確に把握することで、理想と現実の乖離を少なくすることが大切ということがよく理解できました。

Session2はG病院、旭川の系列病院、K病院、そして私たちの病院の4施設で経験した症例検討が行なわれました。一見非浸潤がんが主体のように見えた非常に悪性度の高い局所進行乳がん、急速に増大し梗塞をきたした葉状腫瘍、数年の経過を追ったmucocele-like tumorに非浸潤がんが伴っていた症例、そして異時対側乳房に発生したradial complex lesionを伴った微小浸潤がんの4例でした。熱い討論で時間が押してしまい、最後の私の症例発表時には予定時間を15分以上オーバーしていたためゆっくり討論できなかったのは残念ではありましたが、私自身は非常に勉強になりました。

カンファレンス終了後は全体の懇親会がホテルで行なわれ、さまざまな病院、職種の方々と交流を深めました。その中で私が22年ほど前、旭川の系列病院で肝臓内科病棟の研修医として勤務していたときにお世話になった超音波技師の旧姓Hさんにも久しぶりに会うことができました。お互い年はとりましたが顔を見ただけですぐにわかりました(笑)。彼女が1研修医だった私のことを覚えていてくれたのにはびっくりしましたし、とてもうれしかったです。

その後は場所を変えて、G病院から来て下さった4人の先生方を囲んで楽しい時間を過ごさせていただきました。病理部長のA先生、乳腺センター長のI先生は私がG病院で研修させていただいた時にもお世話になりました。学会会場や飲み会でもいつも乳がんのいろいろなお話を聞かせて下さります。一緒にお話させていただくだけでとても勉強になります。病理のH先生、乳腺外科のM先生はお名前は存じ上げていましたが、私がG病院から戻ってからG病院に行かれたので直接お話したのは初めてでした。お近づきになれてうれしかったです。

A先生は日本酒がお好きですので向かいに座らせていただいた私も一緒に日本酒を飲ませていただきました。お話が楽しいとお酒も進みます。最近日本酒が残りやすくなっていたのでここのところは控えていたのですが、昨日はすっかり飲み過ぎてしまって、夜中には頭痛薬を2回のむことになってしまいました(汗)。でもとても楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。

この会を企画して下さった旭川のI先生、主催のAZ社の皆さん、そしてはるばる東京から来て下さったG病院の4人の先生方に深く感謝申し上げます。またいつかこのような会が企画されることを期待しています。

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