いま乳癌検診学会の準備も兼ねて、過去5年間の「要精査」となった検診受診者のカルテチェックをしています。
調べてみてあらためて思うことがありました。
①「要精査」となった受診者で精査を受けていないと思われる人が多い
→たまに来院をお勧めする電話をかけると、”どうしても検査しなきゃだめですか?”と言われてしまうことがあります。何ともないと言われることを期待しているお気持ちはわかりますが、検診はがんの早期発見の為に受けるものです。再検査が必要と言われたら、念のためきちんと受けるべきです。
②「要精査」受診者のフォローが不十分
→まったく受診していないのに問い合わせのフォローがされていないケースが思いのほか多いことがわかりました。健診課の業務なのですが、体制が不十分なことと、システム上の不便さもあり、検診を拡大することに手一杯でフォローまで手が回らない状況が続いていました。今後見直しが必要だと痛感しました。
③「精査依頼書」の返事が来ていないことがある
→「要精査」でお返しした場合、当院以外の病院にも受診できるように、検診結果を書いた「精査依頼書」という用紙を同封しています。もし他の病院で精査を受けた場合、複写になっている一部を一次検診機関に返送することになっているのですが、送られて来ないことも多いようです。逆に当院に精査にいらっしゃる方もいますので、検診機関に対して失礼にならないように気をつけなければなりませんね。
現在、超音波技師、放射線技師と手分けしてカルテチェックをしていますが、「要精査」対象者は約700人くらいいるため、なかなか大変です。明日中には終わらせて、検診学会の抄録締め切りまでに間に合うように頑張ります。
0 件のコメント:
コメントを投稿