2010年7月24日土曜日

希望のちから

以前J.POSHの知人の方に教えていただいた「希望のちから」という映画のDVDをようやく見ることができました(あれこれ行事が重なってこんなに遅くなってしまいましたが…)。

とても興味深い作品で感動的でした。

これはHER2陽性乳がんに対する分子標的薬、ハーセプチンの開発に情熱を注いだある医師の実話です。いま多くの患者さんに投与しているハーセプチンですが、この新薬開発に携わる医師たちや患者さんの苦悩が、とてもリアルに描かれていました。そして新薬開発における臨床試験の重要性と資金面や対象患者さんを選択する際の難しさなど、私たちが普段何気なく投与している薬剤がここまで来るのに多くの困難を乗り越えてきたんだということをあらためて感じさせてくれました。

シリアスな部分が多いですので、すべての患者さんに見た方が良いとは言えないところもありますが、ハーセプチン投与中の患者さんや、臨床試験に参加している、または参加を検討している患者さんなど、興味ある方にはおすすめの作品です。

なおNPO法人キャンサーネットジャパンの公式ブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/cancernet_japan/42886696.html)にも紹介されていました。

2 件のコメント:

陽 さんのコメント...

昨年10月のピンクリボンイベントで上映されて、主人公のドクターが、乳がん治療に全てをかける姿、苦労、苦悩、新薬が認められるまでの12年という時間に涙しながら、とても感動した映画です。
ちょうど、ジャパンマンモグラフィーサンデーの日でした。
学会後もお忙しい中、先生にも見ていただけて、うれしいです。
私の中では、スレイモン博士とhidechin先生が重なって感じられるんですよ~。

hidechin さんのコメント...

>陽さん
先日はとても感動的な作品をご紹介いただきありがとうございました。
スレイモン博士、すごい熱意ですよね。私なんてとても足下にも及びませんよ(汗)。
博士を支えたご家族や周囲の人たちも素晴らしかったですね!