2011年11月6日日曜日

健康相談会&「札幌乳癌カンファレンス」


昨日は、PM2:00から病院待合室で「乳がんの早期発見」をテーマにした講演会&イベントが行なわれました。地域の患者さん、職員、入院患者さんやご家族も含めてロビーはいっぱいになり、大盛況でした(写真)。

最初にアロマについてのご紹介をOさんにしていただきました。身近な臭い(香り)がからだに及ぼす影響などの概論についてわかりやすくご説明していただきました。そのあとG先生の講演に移りました。日本における乳がんの状況や乳がんのリスク因子、がん細胞の成長の歴史、そしてマンモグラフィ検診や自己検診についてとてもわかりやすく解説していました。やはりこの手の講演はG先生が適任です(笑)

残念ながら私はG先生の講演の途中で退席させていただいて、PM3:30からの「札幌乳癌カンファレンス」(アストラゼネカ社主催)に参加するために東京ドームホテル札幌に移動しました。このカンファレンスは6月に旭川で開催した会に続く札幌版の第2弾です。

Session1は癌研有明病院病理部の秋山太先生のShort Lecture「外科医に知って欲しい乳腺病理」でした。いつもわかりやすく明快なお話をして下さる先生ですのでとても楽しみにしていましたが、期待通りのお話でした。秋山先生でも判断が非常に難しい症例があるというお話をお聞きして、乳腺病理診断の難しさと奥の深さが改めてよく理解できました。ざっくばらんな雰囲気の会でしたのでフロアからの質問も多く、もっと時間が欲しいような感じでした。

Session2は市内3施設からの診断困難例の症例検討でした。症例1は針生検ではわからなかった珍しい分泌癌の症例、症例2は乳管内乳頭腫に非浸潤がんを合併していて、乳頭腫にもがんを思わせるような組織がみられた症例、症例3は乳管内乳頭腫が多発していて、一部におとなしいタイプの非浸潤がんと悪性度の高い浸潤がんが混在していて、リンパ節に乳管内乳頭腫のような転移巣がみられた非常に珍しい症例でした。いずれも興味深い症例で大変勉強になりました。

終了後は懇親会があり、秋山先生を囲んで楽しい時間を過ごさせていただきました。一緒に参加したN先生も乳腺病理に非常に興味を持ったようです。来年から出向研修(専門研修)に出る予定ですので、是非秋山先生に教えていただく機会を作ってあげたいと思っています。

乳癌学会の演題締め切りが近づいています(12/13)。もうテーマも決めて病理のK先生に免疫染色の追加はお願いしましたのでもう今できることはなくなってしまいました。外来看護師の演題の手伝いをしながら、そろそろ患者会の学習会の準備をしなきゃなりません。補完代替療法がテーマなので、調べることが多くてなかなか大変です。内容的にはちょっと気が重いです…。

2 件のコメント:

sudarin さんのコメント...

小雨の中、90名も参加してくれましたね。
本当に大盛況でした。
アロマのお話も良かったですね。
コーヒーサービスも嬉しかった(^。^)y-

もっともっと、乳がん検診受診率の向上にもつながる取り組み頑張りたいですね。

hidechin さんのコメント...

>sudarinさん
そんなに参加して下さったんですね!いろいろな方々のご協力のおかげで今回の企画は大成功でしたね。来年はまた新たな企画で多くの人に集まってもらえるようにしたいですね!