2011年8月3日水曜日

夏休み!

ただいま夏休み中です!

今年になって乳がん症例が急増し、春からは乳腺センターが稼働したこともあってずっとばたばたしていました。9月からは学会が続くのと、患者会の温泉旅行、講演会、乳がん再発治療研究会の準備など、年内一杯は忙しい日々が続きそうですので、この夏休みはリフレッシュタイムです。来週はG先生が交代で夏休みに入ります。

しかし、手術症例がたまってくるので、夏休みを交代で取りながら、手術はいつも通りに組んでいます。私も休みではありますが、遠出はせずにほとんど市内にいることにしています。今日も2件手術がありましたが、連絡がなかったので順調に終わったようです。

今日は洗車と院内靴を買いに行っただけでテレビを見ながらだらだらしてました。明日はもう少しアクティブに過ごそうと思っています。8/11のclosedの症例検討会のスライドを完成させるのと乳癌学会の準備も進めなきゃそろそろまずいです(笑)

2 件のコメント:

40歳 さんのコメント...

夏休み中に、すみません。
ご相談せてください。

現在、AC療法(4回)がやっと終わってほっとした40歳です。
昨日、本屋で乳がんの本を立ち読みしたころ「ルミナルB」という単語を初めて知り、不安になりました。

私は腫瘍の大きさ2.5×1.9㎝。ホルモンは両方95%陽性です。リンパ(-)。3月下旬に乳房全摘術をしました。
当初主治医から、ホルモン療法のみの補助療法の提案もありましたがKi67が52%のため化学療法となりました。まさに、「ルミナルB」なんですよね?

心配なのは、ACで終わらせてよいか?タキソールも追加すべきか?です。
担当の医師からは、「追加はいらない」「決定は本人」と言われています。

しかし、「AC→Tが最強」なのかとの素人考えが頭から離れません。
やっと、終わったと思っていたので、正直なところ追加はしたくないのですが。
(40歳)

hidechin さんのコメント...

>40歳さん
はじめまして。
40歳さんの場合はLuminal Bということで良いと思います。Luminal BはさらにHER2の結果によってLuminal B(HER2-)とLumainal B(HER2+)に分けられます。
さて、このLuminal BがKi-67の結果を加味して細分類されることが一般的になったのはSt.Gallen2011が初めてです。そして、St.Gallen2011では、「化学療法の上乗せが必要な症例」を適切にふるい分けすることが主な論点でした。Luminal B(HER2-)では「化学療法の適応と内容は内分泌感受性、再発リスクと患者の希望によって選択」することになっています。Luminal B(HER2+)では基本的に化学療法が必要とされています。
いずれにしてもSt.Gallen2011では化学療法の内容をどうするかまでは踏み込んだ結論を出していません。以前の臨床試験において、アンスラサイクリン(AC、EC、FECなど)にタキサンを加えることによって無再発生存率を向上できるという報告が出されていますが、Luminal B(HER2-)においてタキサンの上乗せ効果がありかどうかまでは言及されていません。ですから40歳さんの場合、AC終了後にタキサンを加えるか否かは未解決な部分です。
できる限り再発リスクを下げたい(もしかしたら上乗せ効果はあまりないかもしれないことも理解した上で)と考えるのでしたら、タキサンの上乗せを検討しても悪くはないと思います。ただ、参考までに浜松オンコロジーセンターの渡辺亨先生のスライド(http://www.ganjoho.org/knowledge/hof/hof_8th_Dr.Watanabe.pdf)を一度ご覧になって下さい。Luminal B(HER2-)においては、ACすら行なわずにホルモン療法のみという選択肢も許されていることも頭に入れた上で判断されるとよろしいかと思います。
それではお大事に!